第20節 ゲントvsアントワープ

新監督に初白星を送りたいアントワープが、調子の上がらないヘンクのホームに乗り込んだ一戦。

【試合結果】
ゲント0-1アントワープ
得点:(ア)ホングラ’76

【メンバー】
ゲント
GK:ボラト
DF:フォルトゥナ、ンガドゥ=ンガジュイ、オルセン
MF:ブカリ、マレイ、クムス、ドルシュ、モンテス
FW:ドゥポワトレ、ヤレムチュク

アントワープ
GK:ビランヴァンド
DF:デラート、ジェラン、セック
MF:ルカク、ハルーン、ホングラ、デ・パウ、ゲルケンス、ラファエロフ
FW:ムボカニ

【戦評】
前週の試合が散々な出来だったアントワープ。その反省を生かし、今節はメンバー含め特に守備面で大幅に修正してきた印象。
まず一番狙われどころになっていた右WB裏について。ブタからデ・パウにチェンジし、逆サイドにボールがある際にはDFラインまで落ち、自サイドに来た際はWBを少し上げてストッパー(セック)がスライド、という動きを徹底していたため大きく崩される場面は見られなかった。また中盤もホングラが堅実にプレーし、危険なロスト→ショートカウンターという場面も作らせなかった。前線にもムボカニが入ったことで従来通り収まりどころができ、時間を作ってラインを押し上げることに成功していた。結果として守備の修正に重きを置いたため支配率は40%未満となるが、決定機は多くないながらも得点シーンはゲントを完全に崩して美しいゴール。この1点をビランヴァンドの好セーブや、相手のPK失敗にも助けられて守り切って連敗阻止となった。個々の対応としては危なっかしい部分も散見(デラートなど)されたが、チームとしてはある程度課題克服が見えたのではないか。
 ただし、三好にとってみると、前節見せ場を作らなかったのに加え、この試合も守備重視でチームが結果を出したことで、やや新政権下でのポジション争いで後れを取った感じはありそうだ。追い打ちをかけるように新型コロナへの感染も発表され、しばし我慢の時間となってしまうが、技術とアイデアはチーム内でも非常に高いと思われるので、得点の必要な場面で結果を残すことで改めてポジションを確保してほしいと思う。

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