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おいしくやさしい詰連珠 No.50


noteのダッシュボード(一部)

この2年間、一つも記事を書いていないのに、noteのダッシュボードを見ると、今でも私の記事を読んで下さる方がいるとわかります。書いておいて良かったと本当に思います。
ありがとうございます!
全体ビューが3000を超えたので、久しぶりに何か書く気持ちになりました。
みなさま、中村さんの詰め連珠、解いていますか?

今回は、おいしくやさしい詰連珠 No.50を私がどのように解いたか、私の脳内トークを全世界に公開してしまおうと思います。
注意) このまま読み進むと、解答が書いてあります。

問題図

検討盤は、こちら

図a

【脳内トーク開始】

最初に、自分の戦力を把握。
(●は、剣先を伸びた時に置ける場所、◉は、三を引いた時に置ける場所を示す)
どこで詰ませる?
上側は厳しそうだから、下側かな?

図b

H5を通る右下がりのラインと右上がりのラインを使いたい!

図c

F7三引きか、E6とび三、どっちいいのかな?
F7に三引いて、I4とび三して以下四追い?(図c)
そんな簡単な問題ではないはず。
そう思って落ち着いて見直すと、I6は三ではなく、夏止めされてる!
この局面から、夏止めされた剣先を使って詰ませるのは難しそうだから、この詰み筋で手順を変えるなど、何らかの工夫が要りそう。

図d

黒1の三引きを上止めすると図dの四追いがあるから、白に下止めを強制できる。この筋は後で使うかもしれないから覚えておこう。

図e

I4とI6の順番を入れ変えて、今度は黒7でめでたく四三ができた!
と言いたいところだけど…

図f

黒の狙いを察知した白は、k8で夏止めする。
うーん、困った。
夏止めされてできた剣先を、うまく使う方法はないものか…

図g

図cで、F7三引きかE6とび三か迷ったことを思い出す。F7三引き後、I4とび三が可能(α1→α2)で、E6とび三後は、H3とび三が可能(β1→β2)
夏止めされた剣先がある時、α2とβ2どちらの黒石が役に立ちそうか考えると、後者だろう。
それなら…

図h

まずI6に三引きをすればいいのでは?
相手の出方を見てから、F7三引きかE6とび三か、選びたい!

図i

夏止めされなかった場合は、右向きの剣先が使えるので、F7三引きしてから四追い(図eの詰み筋で順番が変わっただけ)。

図j

夏止めされた場合、右向きの剣先は使えない。今できた剣先を使って詰ませたいので、E6とび三・H3とび三して、F3で四三勝ち!

図k

 黒のH3とび三を阻止するために、黒のE6とび三を白が上止めして三で取ると、左辺で黒に四追いがある。図dで出てきた筋がここで生きた!
【脳内トーク終了】

図i〜図kが今回の解答です。
解き終わってもう一度問題を見ると、問題構成が美しいと感じました。
「相手の出方を見てから、三引きかとび三か選ぶこと、あなたにはできますか?」という中村さんの問いかけに、正しく答えられて嬉しく思います。

「後回しにできることは後回しにする」
連珠で繰り返し出てくる大事な考え方ですね!

エレガントな問題を解いた心地よさを味わいながら、脳内トークを書き残しました。
何か伝わるものがあれば、嬉しいです。