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ミドルにおける多色コントロールの探索【前編】

資格試験も終わって名作杯に参加を決めた9月末。
さてさて、ミドルスクールはやったことないけど、デッキをどうしようか?

まず最初に思いついたのは緑黒ブレイズ。

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おばちゃんも使ってみたかったね

《陰謀団の先手ブレイズ》《絡みつく鉄線》で相手を縛り上げる好みのデッキだが、同じように脳内構築で作って大失敗したインベ杯のマシーンヘッドを思い出し断念。8マナクリにした場合、終盤で押し寄せるマナクリにムカつきまくるのは性格上間違いがない。

次に思いついたのはコントロールの大本命とも言えるランドスティル。しかしこのデッキ、伊万里勢の後輩に「あのデッキは遅すぎて無理っす。引き分け連発で諦めました」と言われたのも気にかかったし、私の感覚では序盤の守りが《剣を鋤に》頼りすぎて貧弱で、アグロデッキに押し切られそうな気がしてならなかった。

相手が使うと強くて、自分が使うと弱いカードの典型

そこで目をつけたのが《花の壁》である。ミドルスクールのデッキリストを眺めても、0/4のボディを超えられるクリーチャーはそうそういない。マングースや雑種犬、ルートワラを止められる点は大変頼もしく思われた。

湘北のディフェンスの中心はお前だ

せっかく緑を触るということで、大好きな《獣群の呼び声》も4枚投入し、「懸念材料だった打撃力の低さも解消!ワイのバントスティルの完成や・・・!」と伊万里勢LINEに投稿するも、「《行き詰まり》と《獣群の呼び声》はふつーに相性悪くないっすか?」と枚数を減らされ《正義の命令》を足され「いや、そういうことじゃねーんだよな・・・」と悔し涙を流す次第。

最終的に(脳内)バントスティルの致命傷となったのは、マナベースの貧弱さだった。ミドル世界、フェッチが友好色しかない上にデュアルランドもギルドランドも持ってこれないので、3色+ミシュランというマナベースはあまりにもアレである。そのデッキ、そもそも2ターン目に《対抗呪文》構えられるのか?

そこで私は岐路に立たされた。《行き詰まり》か《獣群の呼び声》か?私が本当に好きなカードはどっちなのだ?

おじ大好きカード

最終的に選ばれたのは《獣群の呼び声》だった。
《行き詰まり》をクビにし、ミシュランもクビ、マナベースに《大闘技場》+《反射池》という怪しげな5色地形の組み合わせを導入したことで、そもそも3色にこだわる必要もなくなった。
あれ、さっき3色はキツイって言ってませんでしたっけ・・・?
なんやかんやでできたデッキがこちら。

いくら何でも汚すぎん・・・?

【土地】24枚
4:《大闘技場》
4:《反射池》
2:《溢れかえる岸辺》
1:《吹きさらしの荒野》
1:《アダーカー荒原》
4:《ヤヴィマヤの沿岸》
2:《シヴの浅瀬》
2:《冠雪の平地》
3:《冠雪の島》
1:《冠雪の森》
【クリーチャー】6枚
4:《花の壁》
2:《賛美されし天使》
【スペル】30枚
4:《剣を鋤に》
4:《蓄積した知識》
4:《対抗呪文》
4:《火+氷》
4:《獣群の呼び声》
2:《吸収》
4:《嘘か真か》
4:《意志の力》
【サイドボード】
2:《トーモッドの墓所》
2:《紅蓮破》
1:《赤霊破》
1:《水流破》
1:《青霊破》
2:《解呪》
2:《紅蓮地獄》
2:《たい肥》
2:《アクローマの復讐》

ちなみにLINEでガイさんが「ミドルのコントロールで3色は無理」と発言したのに対し「私のデッキ4色なんだが・・・?」と言ったら「正気?」と言われた。ほんとそう。

一応解説すると、だいたいのカードが1対2交換できるようにできているので、ひたすらカードをぶつけあって消耗戦をするのが基本戦略。《嘘か真か》の威力を最大化するため、《獣群の呼び声》と《蓄積した知識》を最大まで取っている。3ターン目《獣群》→4ターン目《獣群》フラッシュバックは技術もへったくれもないが、やはりそれなりに強力である。

この手のデッキで《神の怒り》がとられていないのは奇異に感じられるかもしれないが、アグロ対策は《花の壁》《剣を鋤に》《火+氷》で十分とみて、追加のフィニッシャーの《賛美されし天使》にした。メタ上視野に入れるべきマッドネスやカナスレは除去がほとんど入っていないし、《稲妻》はきかない。黒系デッキでもメインの除去が《燻し》や《悪魔の布告》なので当たらないなど、《剣は鋤に》以外に対してはそれなりの除去耐性を持っている。それにこのデッキ、ペインランドが多くて痛すぎるので、可能ならばライフ回復は欲しい感じがした。

水星の魔女

サイドボードはよくわからなかったので、現代のレガシーでもよく使われる汎用性の高そうなものを選んでみた。《アクローマの復讐》はエンチャントレスや補充、赤茶単などに対する最終兵器(のつもり)である。

デッキも決まって名作杯へジョイン!

・・・というところで名作杯当日の10月16日の24:00を回ってしまったので、今日はここまで。とりあえず前編ということで投稿しておきます。

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