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危機契約#5 振り返り

はじめに

 うだうだ配布分でガチャ回したりはしていたが、アークナイツに本格的に触り始めたのが今年6月頃だったため、前回の#4は適当にやれる範囲で、みたいな感じで流したので今回が初めて本腰入れて取り組んだ危機契約であった。

 目標としてはできるだけ高い等級でクリアするというのがまずあって、それに加えて何かしらチャートに既存のものと比較してオリジナリティが出れば尚良しみたいなスタンスで取り組んだ(結果としてオリジナリティについてはうーん?みたいな結末になったが……)。

 筆者の楽しみ方としては大陸版の既存のチャートの分析込みであれこれいじったり真似できる所は真似したりみたいな感じで、一から自分で全て考えることをそこまで重視はしていない。デイリーについては全盛り少人数を多少自分でトライしてみて、一通り満足したら偉い人の模範解答を見るみたいなことはやっていたが、常設については自分の編成を弄るのにかけた時間が既存チャートを見るのにかけた時間より著しく多いということはなかったという程度には分析も込みでのコンテンツ摂取というスタンスだった(とは言え、あまり大陸版の情報を交えたものが事前に積極的に発信されるのも好まない人もいるだろうと思って#5期間終了後に本記事を執筆・公表することにした)。

感想

 31等級いけたらいいねとふんわり考えてはいたが、動画を見て流れを理解したとは言っても既存チャートの理解の解像度が充分でなかったり、オペレーターの育成・凸の不足だったりで30等級まででギブアップという結果になった(無編集なので見苦しいものですが)。

反省とか

 あまりまともに先鋒間(特にサガ・テキサス間)の優劣について考えたことがなかったというのと、完凸を用意できなくて育成対象から外していたテキサスのスタンとコスト回収の初速が思った以上に今回のマップと噛み合っていて分析の甘さが出たなという感じであった。振り返れば、高等級のブレードヘルム・腐敗/凋零騎士の処理については色々計算したりしていたが、初動や大物同士の合間については流れでなんとかなるみたいな考え方でやっていた。しかし、実際触ってみると、大物の間の小物処理、特に(ウィーディを最右列に置く場合の)序盤のウィーディのS2立ち上げまでの鉗獣とか高台オペレーターが配置されているタイミングでのロアー見習い騎士のやり過ごし方は30等級(攻撃力減衰契約2等級)であってもそれなりに処理法の確立に時間のかかる課題であった。

操作面について

  先行している大陸版が存在するゲームの宿命であるかもしれないけれどしばしば(?)先人のチャートを真似ることの是非について議論されているように感じる。ただ、今回比較的高等級でトライしてみて思うのは、勿論チャートを再現するためにオペレーターを充分凸・育成するのはシンプルにリアルマネー含めて必要なコストは膨大であり、従ってチャートをコピーするための編成を整えるハードルというものも勿論あるが、そもそもチャートを通すのに精密な操作が要求されることが多く(#5で言えば、ブレードヘルムのデバフを阻止するための蓄水砲を置く際に、自分なりのタイミングを掴むのに時間単位でかかるとか結構ありがちだった)、勿論オリジナルのチャートの開発と比べれば大変さは劣ると思うがチャートの操作再現もそれなりに厄介な仕事であるなというのは気づきとしてあった。単純に操作の要求精度の問題もあるが、大陸版では仕様として残っている一時停止中のオペレーター配置がJP版ではできないのもかなり不便、というかここが大陸版と違う意味が分からないので直して欲しい。

マップ・敵について

 コンセプトとしては、抱えたり殲滅したりの取捨選択を上手にこなす#3, 難敵をスタン等でハメて流れる敵を選別しながら順番に倒す#4とは大きく変わって、完全独立2ルートの敵を捌きながら抱えられない・ハメられないボスを速攻で倒すみたいなマップだった。

契約について

 腐敗騎士の防御強化契約(連携訓練シリーズ)は罠だったと思う(配置禁止マス増加契約が腐敗騎士の攻撃範囲とも相性が悪く、このことも前衛・医療禁止契約に対して逆風であったように感じる)。旧約の配置禁止マス契約については、重装・術師禁止契約を取得している場合は左禁止、前衛・医療禁止契約を取得している場合は右禁止契約を取るのが良い(居座りオペレーターを置くサイドの特殊マスを使用可能にするのが良い)のかなあと考えた。新約の全面配置禁止マス追加契約は回復マスによる維持も封じられて同時配置数の制約的にも居座りと相性が悪く、これも重装起用に逆風であったように感じる。腐敗騎士の術耐性強化契約を取らざるを得ず、腐敗騎士を即撃破しないとクリア不能という構造上、高台(というか狙撃、もっと言えばエクシア)の火力を十全に発揮できる重装・術師禁止契約がメタとの適合度について言えば頭一つ抜けていたと思う。

腐敗・凋零騎士について

 31等級のチャートから適宜ダウングレードしたり甘えたりしながら編成を構築したので、腐敗・凋零騎士撃破はエクシア(+濁心スカジ, シャマレ, ワルファリン)に任せることにした。おそらくエクシア軸以外では31等級の場合に腐敗騎士(体力65000防御1200術耐性55)を凋零騎士出現前に同時配置数6を逸脱せずに削ることは不可能ではないかと思う(従って重装・術師禁止以外の編成制限契約以外で31等級は無理?)。逆に30等級までだとシュヴァルツを使用するチャートなどが動画で上がっていてなるほどなと思った。抱えられない~1000程度の低防御のボス単体を速攻で倒さねばならず、なおかつ編成数に制限がないケースで、バフ・デバフ要員を組み込みやすい環境であればエクシアは無類の強さを発揮するのだなと理解した。

 凋零騎士に関しては、前衛・医療禁止で旧約の26等級をやった際にはマドロック+回復マス+シャマレS2でほぼ完封できたので楽だなと思っていたが、凋零騎士をスルトかMon3tr以外で抱えられない重装・術師禁止チャートだと、エクシア復帰までの時間稼ぎは配置可能な先鋒・補助で命がけで行わざるを得ず、特にエクシアS3が上がる直前の操作の要求密度が等級が上がるにつれてかなり上がった感じがした。ここの凋零騎士の足止めということに関しては、凋零騎士の攻撃が術攻撃のためケルシーの配置位置によらずMon3trの被ダメが変わらないというのもあり、ケルシー(Mon3tr)は重装・術師禁止チャートの救世主という立ち位置であったと思う。

ブレードヘルムについて

 腐敗・凋零騎士に次ぐ大物であるブレードヘルムの対処はスルト(+スズラン, Ash)に任せた。彼ら(?)は今回の危機契約で高等級のチャートにおいて最も操作を繊細にさせた敵の一つであると思う。配置枠を圧迫しない蓄水砲を右中央ルートの封鎖(というかロアー見習い騎士の遅延)とブレードヘルムのアクション阻害にどう振り分けるかが今回の一つの課題だった。ブレードヘルムのデバフ阻害に限定して言えばケルシーS3をタイミング良く使うことでMon3trに吸わせることも可能ではあったが、盾持ち処理にアンジェリーナ、左ルート処理にエクシア(+中盤まではテンニンカ)を常駐させていた関係でケルシー+Mon3trの2枠を捻出できなかったため基本的には蓄水砲に頼ることにした。蓄水砲のやりくりに関しては、ウィーディ本体がロアー見習い騎士を封殺できて要所の濁心スカジS3で鉗獣をそのまま倒せる、ウィーディを中央右に配置するチャート(29等級ですが私の例)が優れているなと感じた。

 直前にロアー見習い騎士のラッシュがあり蓄水砲のリキャストが明けていない、新約で追加された3体目のブレードヘルムについては攻撃力減衰契約が2等級なのに甘えてデバフを踏み抜いてしまったが、参考元のチャートだとアンジェリーナの素質による攻撃速度バフ込みでウィーディの通常攻撃をデバフの前兆に合わせていて感心してしまった。アンジェリーナが完凸でないこともあり、そこまで毎回チャートを通してタイミングを調整する練習をする労力を厭ってしまったが。スルトがデバフを受けた分はAshのS2でゴリ押したが、凋零騎士への削りを考えれば、ロアー見習い騎士が攻撃範囲に入らないポイントにAshを配置して、配置時のスタンでデバフを止めるのも良かったとは思う。3体目についてはグレイディーアS1で横道に引き込んで完封するチャートは賢いなと思ったが、デバフを掻い潜って凋零騎士を撃破するのは大変そうだと思った。個人的には#5を象徴する難敵の1体だったし過ぎてみればやりがいもあったなとは思うが、デバフの前兆モーションが短すぎてチャートを通すために練習時間をかなり要求されたので今後の危機契約では似たようなメカニクスの敵は出ないで欲しい。

小物について

 それ以外の敵について。無名騎士ですら、彼我のステータス周りの契約を完備するとスキルを起動していない先鋒だとロクに受けられない・削れない感じになってしまい、高等級の洗礼という感じであった。直前に実装されたケルシー・濁心スカジ(確定ダメージ)接待という感が強い期間限定の高防御・高術耐性のロアー見習い騎士の高台への圧力にはブレードヘルムのデバフ阻止と並んで苦しめられた。S3発動中のスカジに攻撃が飛んだ後回復の前にS3の自傷で死んでリセット、みたいなケースとか隣に置いたシャマレに飛ぶはずの攻撃がギリギリ距離が足りなくて余分にスカジに飛んでリセットとか色々苦難があった。29等級(同時配置可能数7, 攻撃減衰契約2等級)をやった時はウィーディを中央右に配置していたため全く意識しなかったが、特に2体目ブレードヘルム・腐敗騎士をエクシアで処理するセットアップのために右の高台にオペレーターを置き始めると先鋒では処理も耐久もできないのでかなりキツかった。特に腐敗騎士の登場の少し後に出てくるロアー見習い騎士は倍速のフレーム落ちとかそこら辺の問題なのかもしれないが、通る回と通らない回の違いが全く理解できなくてほぼお祈りと化していた(2体目ブレードヘルム処理時にシャマレに矢を吸わせないと落ちる関係でワルファリンの回復範囲内にシャマレとスカジが両方存在したため、腐敗騎士撃破のためのワルファリンS2のタゲお祈りもあったので余裕があるはずの30等級であのフェーズの処理法を通したのは最悪だったと思う)。

オペレーターについて

 参考にしたチャートで採用されていたor自分が採用したオペレーターなどについて所感を述べていく。

テンニンカ

 言わずとしれたコスト回収性能最優のオペレーター。S2による回復は急場しのぎの方策として可能性を感じなくもないが4凸以上のバグパイプと合わせれば配置後1秒で14コスト回収できるS1の汎用性はすさまじい。

エリジウム

 腐敗騎士にステルス性能を付与せざるを得ないこと・エクシアの対ボス性能などに鑑みてステルス看破+防御デバフ+減速のS2+スキル中の狙撃の攻撃速度up素質持ちのエリジウムは必須枠となった。S2の効果によって雑魚処理で首の皮一枚繋ぐ可能性も考えると、ステルス看破抜きにしても今後も採用の機会は多いだろう(首の皮一枚繋いでいる例:01:15~)。

バグパイプ

 先鋒の配置時のSP+8素質(4凸未満で+6)があまりにもぶっ飛びすぎていて、実装後は一部の#3のチャート以外で危機契約の高等級チャートに採用されなかったことはないのではないだろうか。本人のS3も素質に配慮した(?)立ち上がりの遅さはあるが、高等級の雑魚敵を雑に捌ける強さはある。

テキサス

 今回は最高等級付近だと、先鋒はテンニンカ・エリジウム・バグパイプが確定枠で残りはサガとテキサスのどちらかを採用というのがほとんどだったように思う。テキサスS2の即時コスト獲得+素質による初期コスト増加は特に序盤の盤面の加速においてサガより優れていたと思う(テキサスでないとスズランS3のみではウィーディ起動が間に合わない)。また、テキサスの長所として見逃せないのが、S2のスタン効果であった。ブレードヘルムのデバフ阻止(参考:02:00~)から凋零騎士の足止め(参考:08:55~)まで、序盤の盤面加速以外にも中盤以降もコストを補充してスタンを撒いてすぐ退場というような、同時配置可能数が制限された環境に適合した振る舞いをしていたと思う。特に、凋零騎士に関しては、通常攻撃をギリギリ一発耐えるので、1回目の攻撃を被弾→2回目の攻撃をスタンで阻止→3回目の攻撃の着弾前に撤退という流れで他の先鋒より長く足止めすることができる。

サガ

 テキサスと比較すると緊急時の自己リジェネ素質とS3の攻撃力+攻撃範囲upとレアリティ相応のステータスによって場持ちに優れる。今回で言えばロアー見習い騎士含め右ルートでの雑魚の足止めということに関してはテキサスより適しているかもしれない。バグパイプより良好なスキルの立ち上がり(バグパイプS3が配置後7秒, サガS3が4秒, テキサスS2が2秒)と自己リジェネが活かせる局面だとテキサスより優れている(サガが優れている局面の例:05:40~)。また、シャマレS2・ケルシーの回復と合わせて凋零騎士を長く足止めしているチャートも存在する(11:15~)。

スルト

 S3の立ち上がりが早く高火力で敵を複数殴れて食いしばりもある。食いしばり効果時間終了後の撤退が撃破じゃなくて撤退になるのも偉すぎる。独立した2ルートを処理しないとならず、コスト稼ぎなども考えると編成可能数制限契約を取れない関係で同時配置可能数契約が不可避の#5と相性が抜群だったと思う。ロアー見習い騎士を無理やり倒せるのも◎。スズランと組めば31等級のブレードヘルムも2人で倒せる。食いしばりの特性自体は凋零騎士の足止めにも適しているが、凋零騎士の術耐性が70あること、直前のブレードヘルム処理にぶつけたい(かつ1体目のブレードヘルム処理に使ったスルトがここらへんで帰ってくる)ことから再配置が間に合わなかったり起用されなかったりするケースが多い。グレイディーアで3体目のブレードヘルムを完封するチャートだとスルトを1, 3体目ブレードヘルム処理に使っておらず再配置可能なので足止めに活用している。

シルバーアッシュ

 起用されている例はそれほどないが再配置短縮は汎用性に富み唯一無二。ダメージソースとして劣っているわけではないが、#5の31等級だとブレードヘルムくらいしか刺さる相手はいない。スズラン+スルトと組み合わせて、スズランS3を早炊きして初回のデバフをウィーディS2で止めた後2回目のデバフの前に1体目を倒しているチャート(02:20~)はなるほどと思った。遠隔マルチロック・物理攻撃であることが刺さるなら現行の環境でも全然ピックする価値はあるオペレーターであると思う(後発だと数少ない常設PUの機会で丁寧に拾う以外で凸重ね辛いのが苦しいが)。

Ash

 比較的エクシアと似たような特性の狙撃。エクシア及びAsh含め大体の狙撃の特徴として攻撃力上昇の計算方式が最終乗算であることが挙げられ、そのことよりバフによる火力の伸び方が他の職種より優れているため、編成枠が契約等により圧迫されていなければダメージソースとして優れた働きをしやすい。バフの増幅率が良く(スタン中の敵に対する攻撃力が最終乗算で250%)、任意で発動・終了できるS2の取り回しの良さがエクシアとの差別化点。バフの増幅率でこそ劣るが15秒殴れるエクシアと比べると対ボス性能は今ひとつかもしれない。スタンによるアクション阻害と合わせてブレードヘルム処理の適性はこちらの方が上。初配置時に限りSP+20のスキルの起動の早さは強いがS2の特性がどちらかと言うと居座り優位なので、今回のタイムラインのエクシアの優遇ぶりを思うと毎回SP+20になってくれれば…と強欲なことを思ってしまう。

エクシア

 今回のボス撃破最適オペレーター。S3が自動発動の関係でマップを選ぶが、今回は直前の濁心スカジ実装というタイミング及び#5のタイムライン的に、制作側の意図としてエクシアの起用が推奨されていたようにも思う。バフによる伸び幅が優れている狙撃の中でもエクシアはスキルにより攻撃回数が増加することから、固定値バフや防御力デバフの恩恵を受けやすく火力の天井が伸びやすいということは今後の危機契約等に挑む際に念頭に置いておくべきだろう。

ロスモンティス

 採用例は少ないが、S3のスタン・戦術装置による足止めは#5で噛み合う局面が存在するオペレーター。S3による攻撃力バフは直接乗算のため殲滅力の天井は今ひとつ。今回だと発動時のスタンでブレードヘルムのデバフを止めたり(26等級ですが私の例)、3体目のブレードヘルムを処理しながら凋零騎士を足止め(参考:12:05~)したりといった活用法があった。S3は小範囲かつ2体までのマルチロック攻撃であるため、良いタイミングでスキルを起動することで2体の敵を同時に攻撃しながらダメージを重ねることも可能(#3例:01:35~)。

濁心スカジ

 エクシア強化パーツその1。ワルファリンによる強化ないしはシーボーンによる重ねがけ込みでS3でロアー見習い騎士も倒せる。S3効果中はワルファリンS2の効果を若干弱めつつ、任意の位置にいるエクシアにシーボーンを介して届けられるという点でも汎用性に優れている。S3の自傷効果も相まって耐久性は極めて劣っているので遠距離攻撃のケアは必要。

シャマレ

 エクシア強化パーツその2。S2による場所を選ばない防御力半減は強力。スキル発動した瞬間にスキルのリチャージが始まるのもチャージした状態で撤退すれば再配置後即座にS2を発動できるのも意味不明なくらい強い。このタイプの補助の星6オペレーターはまだ実装されていないがシャマレより強いもの出したらゲームが壊れるのではないだろうか(旗持ち先鋒の星6を思うと案外普通のものが出てきそうという感じはするが)。自分はあまり活用しなかったが、S2は攻撃力も半減するので、凋零騎士などの遅延にも活用できる(参考:10:30~)。

スズラン

 スルト+補助オペレーター強化パーツ。S3によって微量ではあるがスルトS3の持続時間を増やし、ダメージも1.46(潜在強化なしで1.4)倍する。S3の回復効果は濁心スカジS3の自傷効果対策にもなる。S3は持続時間含めて単なる足止めとしても有効で、スズランS3でウィーディS2起動まで鉗獣の足止めをしているチャートも存在する(詳しくはテキサスの項を参照のこと)。また、素質により補助オペレーターのSP回復速度も1.5倍にする。

アンジェリーナ

今回だと盾持ち処理特化で、高回転率のS2で盾持ち騎士3体を単騎で完封できる。盾持ち騎士を無視できる代わりに序盤~2体目ブレードヘルム出現前後まで配置枠を1つ占有し続けてしまうのは欠点かもしれない。素質も地味に優れていて、スキル発動時以外味方オペレーターに自然回復付与する素質は、ケアなしだとS3終了と同時に確定で落ちる濁心スカジを生きながらえさせることも可能(29等級ですが私の例)。2つ目の攻撃速度強化素質も地味ながら嬉しい効果。一般に攻撃速度上昇がDPS的にクリアの成否を分けることはないかもしれないが、#5について言えば、デバフ阻止の成否を分けているチャート阻止の成否を分けているチャートは存在する(参考:06:10~, 比較としてアンジェなしで止められていない30等級の例)。また、攻撃速度上昇素質がハメに影響するだろう例は#3のチャートにも存在する(参考:03:00~)。攻撃速度上昇素質による補助を除けば、盾持ちの処理を別の手段で達成できるなら必ずしも必須のオペレーターではなかった。

ワルファリン

 エクシア強化パーツその3。微小なデメリットのみで攻撃力+90%は破格。発動後即リチャージ開始という特性と素質により、見た目ほどSP60が重くないのも◎。S2の対象がランタゲなのは良し悪し。+90%は強いが直接加算なので、同じく直接加算の大技(スルトS3, シルバーアッシュS3, エイヤフィヤトラS3あたり)と重ねると実効倍率としては1.2~1.4倍程度に落ち着くことは留意するべきだろう。

ケルシー

 重装・医療禁止チャートでスルト以外でロアー見習い騎士を抱えられる唯一のオペレーター。S3の確定ダメージもあり攻防共にロアー見習い騎士によく刺さるため、序中盤の中央ルート処理に適していたと考えられる。Mon3trのステータスがぶっ壊れているためブレードヘルムのデバフの避雷針としても機能可能(参考:05:00~)。S3で術耐性が上がらず、ブレードヘルムの防御力・術耐性もそこまで高くないため、ブレードヘルムの討伐自体はあまり向いてないように思う(実際、ほとんどのチャートでスルト・エクシアが主体となって討伐していてブレードヘルムに対してMon3trが主体的にダメージを出している31等級のチャートは少なくとも私は目にしていない)。Mon3trの再配置時間の短さを活かして、凋零騎士を長く足止めするような手法は31等級に限らず広く見られた(シャマレS2と合わせてより耐久している例:10:25~)。

ウィーディ

 #2(S3), #3(S2), #4(S1)と危機契約で安定して活躍の機会があるオペレーター。#3, #4は敵の攻撃間隔が極めて遅い(呪術師は5秒, 石像が7秒)ことを活用してのけぞりやスタンで攻撃を中断してハメている(#3の例:03:00~)関係でタイミングをあわせるために3凸目の攻撃速度上昇が裏目に出たが今回だと、タイミングがシビアな例(06:10~)は逆に完凸(3凸以上)が求められていたように思う。今回は、31等級であっても3つの置き方(中央右・最右上・最右下)があり、それぞれ中央ルート封鎖+ブレードヘルム妨害・ 鉗獣ルート封鎖+ブレードヘルム妨害・鉗獣ルート封鎖という役割を担っていた。

 中央右配置チャートは、ロアー見習い騎士を完封できるため右ルートのみならず左ルートの右側の高台も安全に使えるという点で優れている。また、最初に中央ルートに敵が流れてくるまで時間があるため、S2起動までの時間稼ぎにオペレーターやスキルを割く必要がない。ただ、後者の利点については、他の2パターンと異なり鉗獣の処理を戦闘を通してする必要があるため必ずしもコストのやりくりにおいてこのチャートが優越することを保証するわけではない。更に、固有の強みではないが蓄水砲なしでブレードヘルムのデバフを妨害することが可能(03:10~)。一方、最右下チャートは、王道?通りに鉗獣をノックバックで完封することにウィーディを特化させたチャート。右ルートのブレードヘルムのデバフの阻害にウィーディ本体が一切絡めないが、凋零騎士などの攻撃の誘発をウィーディができるため、遠距離ユニットの足止めの機能を果たせる(凋零騎士の囮役自体は中央右チャートもこなせるが、最右下チャートはロアー見習い騎士が一人最下段までたどり着き、更に見習い騎士撃破役に凋零騎士の囮もやらせたい関係でこの機能が必須となる。詳しくは08:25~)。最右上チャートは、鉗獣封殺とブレードヘルム妨害の両方の利点を取る手法(ちなみに、30等級以下でのみ観測されるデメリットとして、鉗獣がウィーディの通常攻撃で死んでしまう関係でウィーディが意味もなくロアー見習い騎士を左に押し込んでしまい、その結果、原因は詳しく理解できていないが微小な操作の違いが高台オペレーターへの攻撃のタゲ選択に予期せぬ影響を及ぼして、2体目のブレードヘルムを討伐中に補助オペレーターの誰かが頓死することがあった)。ただ、ブレードヘルムを妨害できるとは言っても、単体だと噛み合わないため3体目のブレードヘルムの2回目のデバフを妨害するためにはアンジェリーナによるウィーディの攻撃速度加速(参考:06:10~)かAshのスタングレネード(参考:06:15~)か直前のロアー騎士のラッシュを蓄水砲にあまり頼らずに乗り切って蓄水砲(参考:05:55~)など何らかの工夫が必要となる。

グレイディーア

 採用例は一つしか見つけていないが、使用法があまりにも強烈すぎる。重さ3以下で移動速度が速すぎない敵であれば適当な地形があればS1でハメられるというのは覚えておいても良いかもしれない(08:15~)。また、これはあまりにも使う機会が限られているようには思うが、曲がり角の自力での通過がトリガーとなって(?)強制移動によって敵の進行ルートを捻じ曲げられるようになるというのは興味深かった(02:50~, 特定ポイントの自力での通過の有無が移動ルートを支配していると見える現象は#5の他の敵でも見られる)。

チェン

 動画タイトル含めてファンデッキ感がすごいが、採用例が存在し、チャートにおいて有効に機能している(12人チャートが存在するため、理論上は重装・術師以外の任意のオペレーターを31等級のクリア編成に組み込むことが可能である)。アンジェリーナの項で『盾持ちの処理を別の手段で達成できるなら必ずしも必須のオペレーターではなかった』と述べたように、チャートではチェンは主にS3で1,3体目の盾持ち騎士の撃破を担っていて、なおかつアンジェリーナが採用されていない(最後をチェンのスキルで〆ていたら格好良かったが流石にスキルの攻撃範囲と立ち上がりの遅さ的に厳しい)。

マドロック

 自分では26等級でしか採用していない。バリアによるダメージ無効化・S3による無敵化は高等級での攻撃間隔の大きいボスの抱え込み戦略での採用に希望を感じた。今回はメタが合わなさすぎて31等級でマドロックどころか重装・術師自体が出禁だったが次以降の危機契約に活躍する可能性は全然ある。

最後に

 本来はFF14のアーリーアクセスなどで特に後半はあまり時間を割けない予定だったが延期によって時間が空いたため、はじめから終わりまで本腰入れて初めて取り組んだ危機契約ということで色々トライしたり学んだりと得る所の大きいイベントだった。次の#6は2~3月くらいに来そうなので色々準備して臨みたいと思う。

編集履歴

2021/11/28 12:39 

マップ・敵について>契約についての項で旧約の配置禁止マス契約についての記述の誤字を訂正

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