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地元を支える若者「マイルドヤンキー」について語りたい

マイルドヤンキーの経済行動について

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2010年代に入ってからよく「若者の〇〇離れ」という言葉を聞くようになりまして、私自身まさにその離れている人間だということで大層腹が立ったりした次第です。それに反論したい気持ちがあり、消費する若者として「ヤンキー経済」に登場した「マイルドヤンキー」について語らせていただきます。※2017年に作成した資料を使用しているため古いところもあります

若者の〇〇離れ

車離れやテレビ離れなどなど言われたい放題ですが

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いつの時代もよくある、いわゆる若者叩きのテンプレとしてここ10年ほどは「若者の〇〇離れ」が流行っているわけです。

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しかし、言われている当人としては、「んなこたねえわ」なわけです。

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なわでもとりわけ消費に意欲的な若者層が「マイルドヤンキー」だと言われています。

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マイルドヤンキーとは

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ヤンキーの歴史から見ると、ヤンキーというのは大きく3つの時代に分けられます。その中でもマイルドヤンキーは2000年代後半から現れた第3世代ヤンキー3.0に位置しています。

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イノベーター理論に当てはめると、マイルドヤンキーは「アーリーマジョリティ」や「レイトマジョリティ」に属しており、情報の取得は普通か少し遅いタイミングでの取得傾向が強いです。

イノベーター理論とは、新しい製品、サービスの市場への普及率を表したマーケティング理論です。スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が『イノベーション普及学』という著書の中で 1962年に提唱しました。イノベーター理論では、普及の過程を5つの層に分類しており、それを基にマーケティング戦略、市場のライフサイクルについて検討することが推奨されています。
イノベーター理論とは?5つのタイプと具体例を解説!

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※⑤ラガードは省略

実際にマイルドヤンキーたちの間で流行していったものの代表がこちら。どれも流行を先取りしてはおらず、都心を中心にある程度流行り始めてから乗っかる形で人口が増加しています。

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マイルドヤンキーの具体的な消費行動

マイルドヤンキーたちにとっての夢の国。それは舞浜のテーマパークではなく、黒のミニバンで自宅から20分の「イオンモール」です。

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そんなに消費して、どこで稼いでるの?

とまあマイルドヤンキーたちの消費行動を見ていて次に浮かぶ疑問はこれです。彼らは一体どこで働いているのでしょう?その謎を解く鍵は「虎」です。

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将来の夢

小規模な生活圏にとどまっている彼らですが、「将来の夢」はというと

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多くの者は「特になし」と回答しています。

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「『夢が無い』なんて最近の若者は!(# ゚Д゚)」と喝が入りそうですが、ちょっと待たれよ。

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消費の「目的」の違い

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最後に

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<参考文献>

・ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体  著:原田曜平 幻冬舎新書 (2014)
・ヤンキー進化論 不良文化はなぜ強い  著: 難波功士 光文社新書 (2009)
・族の系譜学 ユース・サブカルチャーズの戦後史  著: 難波功士 青弓社 (2007)
・パリピ経済 パーティーピープルが市場を動かす 著:原田曜平 新潮新書 (2016)
・埼玉化する日本  著:中沢明子 イースト新書 (2014)
・ヤンキーの虎 新・ジモト経済の支配者たち 藤野英人 東洋経済新報社 (2016)

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