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CL愛知エクストラで優勝した話

皆さんはじめまして。
今回はCL愛知のオープンリーグ(エクストラ部門)の抽選に当たり、参加し優勝することができたのでそこで使ったデッキや当日の試合内容の振り返り等を折角なので書いていこうと思います。
主要な部分(デッキ解説等)はほとんど無料で読めますが一部有料部分もあります。そこまでものすごいことが書いてあるわけではないですが細かい点が気になる方や私に優勝祝いということで投げ銭したいという方は購入していただけると幸いです。
✳︎この記事ではカード名等を正式名称以外の略称等で呼ぶことがあります。(例:アルセウス&ディアルガ&パルキアGX→三神)

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このデッキを使うことになった経緯

今回このデッキを使うことになった経緯を時系列順に振り返っていこうと思います。
(以下常態)

・約1年前、2021年3月(去年のCL愛知前)
Discordでリモートポケカをやっていた際、特性がまんのかべのソーナンスが永遠にバトル場に出続けているデッキは強そうと言った話になり、そのようなデッキは組めないかと考えるようになる。
しかし結局この段階では、私自身が当時のCL愛知の抽選に落ちていて参加出来なかったため新たにデッキを考えるモチベーションが下がっていたこと、その話し相手はCL愛知に当選していたもののターボダークというデッキを持って行くことになっていたなどといったことがあり、そこまで考察は進んでいなかった。

・2021年4月
エクストラバトルの日が多くのカードショップで開催されるということで本格的にソーナンスが永遠にバトル場に出続けるデッキを考えることになる。
ソーナンスを採用したデッキの弱点はカプ・テテフGXの特性ワンダータッチからグズマをサーチされてソーナンス以外のポケモンをバトル場に出させて特性ロックを解除されるということだったので、グズマを無効化できるポケモンはいないかとポケカ公式サイトで検索をかけたところ古代能力Ωバリアを持つレジロックが出てきて、これが1番強いと思ったためこれとソーナンスを主軸にする方針でデッキを組むことになる。そこで一旦作り上げたデッキレシピがこちら。

一度32人規模のエクストラバトルの日に持ち込んだところ優勝することができたのでこのデッキにかなりの可能性を感じるようになる。


・2021年7月〜9月頃
4月のエクストラバトルの日が終わって以来、エクストラの大会が全然無く、周りに相手してくれる人も全然居なかったためしばらくは研究が止まることになるが、海外のエクストラ(expanded)の大会結果をたまたま見かけた際に、三神カイリューやウルガモスと言ったデッキが結果を残しているということに気づく。そこで摩天パーフェクト、蒼空ストリーム等のパックの発売でエクストラの環境が大幅に変わっているということを感じる。それらのデッキに対して自身の考えたソーナンスLOはどのくらい通用するのかが気になり、以前カード集めが面倒で引退したPTCGOを再開し、デッキを組みexpandedのversusにひたすら潜るようになる。
その結果、新たに登場した環境デッキ達にも全然余裕で勝てると感じたため、このまま環境が大きく変わらないのであれば来年のCL愛知はこれを持っていこうと考えるようになる。

PTCGOで当初組んだ構築(殿堂の書が未実装のためキャンプセットで代用。レジロックは実装されているものの相場が高すぎるためラクライで代用。)
一度ハピナス単に当たり、このままの構築では絶対に勝てないと感じたためチルタリスを入れることに。ハピナス単以外の対面でも役に立つことが多かったため、このデッキにおいてかなり強力なカードであると感じるようになる。


2021年11月〜2022年2月
ここでまたエクストラバトルの日が再開されたため、PTCGOで発見したことなどを元にデッキを再調整し持っていくことになる。
かなり勝率は高かったものの、途中から予想以上にこくばバドレックスのデッキが流行りだし、勝つことが難しいと感じたため、本当にCLに持っていって大丈夫なのかとやや不安になり、別デッキにも色々手を出すようになる。

2022年3月〜CL愛知当日

CL愛知の抽選に当選することができたため、どのデッキを持っていくかを考える時期に入るが、ソーナンスLOにするか否かがデッキ選択で最も別れ目になるポイントであった。
これは、こくばバドレックスをどこまで重く見るかということを意味するが、
以下の理由から最終的にソーナンスLOを持って行くことを決意する。

・こくばバドレックス以外の全てのデッキに対して勝率9割以上はあると考えていた。(三神カイリュー等の環境デッキはもちろん、エクストラによくある謎の初見殺しデッキもソーナンスで特性を止めながらエネルギーを破壊すれば大抵はどうにかなる。)
・いくらこくばバドレックスが環境デッキとはいえ、様々なデッキが存在するエクストラでは予選7戦中1、2回程度しか当たらないと判断した。
・仮にこくばバドレックスに当たったとしても絶対に勝てないというほど絶望的に不利でもなく、今までの経験や事前に行っていた調整からLOに対して微不利となる構築であったり、素人相手であれば勝率6割以上はあると考えていた。
・エクストラ上級者の方々は今回はこくばバドレックスをCLに持って行かないと判断した。(この理由に関しては有料部分に記載する。)そのため、こくばバドレックスを使用している人の中に上手い人はあまり存在しないと考えていた。(今回こくばバドレックスでCLに出た皆さんごめんなさい。)(結果的にベスト4に1人入賞していることを考えるとやや過小評価しすぎではあったかもしれない。)


各カードの採用理由

・ソーナンス 4枚
このデッキのコンセプト。1番最初に作った際は3枚だったがソーナンスでスタートする確率を少しでも上げたいので4枚採用に。

・カビゴン 2枚
相手に特性を消すカードやかるいし、グズマ以外の入れ替え札が入っていなければ(入っていても採用枚数が少なければ)簡単に勝てるので採用。当初はソーナンスがメインということで1枚だったが、レジロックやチルットでスタートするよりはカビゴンでスタートした方がマシであり、カビゴンで楽に勝てる試合がそこそこ多いと感じたため2枚に。
*2022年7月6日追記
ポケモンGOのパックでHP150のとおせんぼカビゴンが実装されたのでそちらに変更しましょう。

・レジロック、ラクライ 各1枚
バトル場のポケモンをソーナンスかカビゴンにし、ベンチをΩバリアのポケモンのみにし、相手のバトル場のポケモンを攻撃出来ないポケモンにすることで大幅に動きを制限できるため採用。(相手のグズマを無効化できるため、構築に自然に入るカードで特性ロック、逃げロックを解除する手段があなぬけの紐くらいしか存在しない。)
当初はレジロック2枚だったがPTCGOでラクライを使っているうちに相手の貼る嵐の山脈で呼び出せる点や逃げるエネルギーが1であるためスタートしてもキャプチャーエネルギー1枚引けばソーナンスかカビゴンでスタートできる点が強いと感じ、分けて採用することに。

Ωバリアのポケモンに対してグズマを使った時の裁定

・キリンリキ
当初は入れていなかったが、ルザミーネが2枚以上入っている相手と対戦した場合、対戦時間がとんでもないことになってしまうと判断したため採用。
また、エクストラではバトルサーチャーをほとんどのデッキが採用する都合上、強力なサポートでも1、2枚しか採用しない場合がかなり多いのでそれをロストゾーンに送れば相手にとって大打撃となるので汎用性もかなり高い。

↑これはキリンリキを入れずにルザミーネ2枚入りのトゲキッス単と対戦した結果、対戦時間が42分を超えてしまった試合

・チルタリス、チルット、ぐんぐんシェイク各1枚ずつ
このデッキを使う経緯のところにも書いた通り、V単デッキに勝ちやすくなる点をはじめ、相手が盤面をV,GXでベンチを全て埋めてしまった場合に一瞬で勝ち試合にできる点、Vmax(Vstar)+ダストダスのデッキがダストダスを出さざるを得ない状況を作れる点が魅力的に感じたため採用。
チルットはHPが最も高く、事故を起こした場合にわざ「うたう」で時間を稼げる可能性のある烈空のカリスマ収録のものが最も強い。(剣盾以降のチルットは抵抗力-30あるのでそこだけは剣盾以降収録の方が強いが…)

・リーリエのピッピ人形、身代わりロボ 各2枚ずつ
たね切れ負け対策とどうしても手札のカードが足りない際に1ターン自分のターンを増やせることが主な採用理由。(人形系のカード2枚とΩバリアのみの盤面にすればベンチ攻撃と特性によるベンチ呼び出し効果以外では絶対にサイドを取られない。)
当初は4枚ずつ最大枚数入れていたが色々入れたいカードが出てきて枠が無くなっていった際にどこを削るか考えた時、デッキコンセプト的にソーナンス(カビゴン)+Ωバリアのみの盤面が強いので途中からピッピ人形や身代わりロボが邪魔になると感じていたのでここを減らすことに。
既にこのデッキを真似て回している方や察しの良い方は気づいているかもしれないが、あえて人形と身代わりロボを2-2に分けている理由に関しては有料部分で解説する。

・ネストボール 2枚
早めにソーナンス(カビゴン)+Ωバリアの盤面形成をするのに必要であり、たね切れ負け対策にもなるカード。キャプチャーエネルギーと違い特殊エネルギーロック下でも使うことができ、ターン1制限も無い点が強力。

・レスキュータンカ 1枚
倒されたソーナンスやカビゴンを復活させる、ターゲットホイッスル+グズマを対策できる、ダウジングマシンと合わせてぐんぐんシェイクチルタリスのコンボの2回目を成立させる、手札に来てしまったチルタリスをダウジングマシンやプルメリでトラッシュしてから山札に戻すことでぐんぐんシェイクを使えるようにする等の役割。

・カウンターキャッチャー 3枚
サイドを1枚でも取られればグッズ版ボスの指令に化けるカード。直前まで2枚採用だったが入れ替え手段が豊富にあるこくばバドレックス相手に少しでも勝率を上げたい、Nやマリィで手札を流されてしまった場合に素引きできる可能性が高くなる方がどの対面においても強いと判断し3枚採用に。

・バトルサーチャー 3枚
ほとんどのデッキに入る汎用カード。
当初は4枚であったが枠を捻出する際に初手で引いて弱いカードを削る方が合理的であり、ルザミーネを3枚入れているため、サポートは無限回使えるので1枚削った。

・改造ハンマー 1枚
特殊エネルギーの多いエクストラでは是非入れたい1枚。相手のポケモンを倒してエネルギーリソースを奪うことが基本的にできないデッキである都合上エネルギー破壊のカードは必須であり、グッズでコインに頼らず使えるとなれば入れない理由が見当たらない。

・回収ネット 1枚
かるいしとどちらにするか直前まで悩んだ1枚。(枠が有ればもちろん両方入れたい。)ソーナンス(カビゴン)+Ωバリアのみの盤面を作る際に不要なポケモンを能動的に退場させられる。LOミラーではキリンリキとラクライ以外のポケモンを場に出したくないため採用。

・魅惑のポフレ 1枚
ターゲットホイッスルとどちらにするか直前まで悩んだ1枚。(枠が有れば…(ry)ターゲットホイッスルの不採用理由の項で詳しく書くが今回は魅惑のポフレの方が利点が多いと感じたためこちらを採用。

・殿堂の書 3枚
今大会で最も注目されたであろうカード。技を使わないデッキと相性が良いカードであるため採用。番が終わる代わりにドローできるカードは複数存在するが混沌のうねり等の強力な別スタジアムを貼りたい場面が多いためスタジアムでドローできるプレイヤーズセレモニーやトロピカルビーチは没に。(ビーチは入れたくなっても高すぎて入れられないが笑)ロトム自転車は手札を減らさないとドローできない点に不安定さを感じたため没になり、殿堂の書に落ち着いた。

・ツールジャマー 2枚
当初はフィールドブロアーであったが、かるいしを貼られてから対処するよりも貼られる前に対処する方が楽であるためこちらに。また、ダストダスやアローラベトベトンによってカビゴンの特性が封じられた際にはΩバリアのポケモンにツールジャマーを貼ってバトル場に出し、ダストダス(アローラベトベトン)をバトル場に呼び出すことで逃げるための重いエネルギーを要求することができるのがフィールドブロアーよりも最も優れている点。(Ωバリアのポケモンは相手のトレーナーズの効果を受けないのでフィールドブロアーやザオボー等で着いているツールジャマーが剥がされない。)

・ダウジングマシン 1枚
サポートやスタジアムはルザミーネやバトルサーチャーで使いまわせるがグッズが1度しか使えないのはあまりに不便であるためACE SPECの枠はこれに。
手札が悪い場合以外は1枚採用のグッズを回収することが多い。

・ダイゴの決断 4枚
技をほとんど使わないデッキでは入れ得なカード。手札を理想的な状態に保ちたいので序盤から使える可能性の最も高い4枚採用。

・シロナ 2枚
エクストラではあまり見ることのないドローサポート。最初はこれよりNの方を多めに採用していたが使っているうちにシロナの方が優秀と感じる点があった。
それは、このデッキはソーナンスがバトル場にいることが多く、その場合相手の手札が止まることが多い。折角相手が止まっているのにわざわざ相手の手札をNでリフレッシュしてあげる必要は無くむしろ負け筋にすらなると感じたということ。
そのためNより多い2枚採用に。ただ相手のデッキによってはNの方が強くなる可能性もあるのでNとシロナの枚数配分は環境次第で変わることも全然あり得る。(✳︎自分の方が先に山札が無くなりそうになった場合に相手の山札を増やさずに自分の山札だけを増やせるので個人的にシロナ0枚はあり得ないと考えている。)

・N 1枚
基本的にはシロナの方が優秀であるが「次のターン相手にこのカードを引かれたら負け」という場面は何試合もやっているとどうしても起こり得るため採用。

・センパイとコウハイ 2枚
相手が序盤から技が使えない状況が続きやすいデッキであり、序盤では腐るため最初は入れることを躊躇っていたが、こくばバドレックス等のソーナンスもカビゴンも乗り越えてくるデッキが存在することや、チルットとぐんぐんシェイクの両方を確定で持って来れる点が非常に強力であると感じるようになり2枚採用。

・ポケモンレンジャー 1枚
主に三神のオルタージェネシスGXやクワガノンVのパラライズボルトに対するカウンターカード。チルタリスに対してのペイルムーンGXに対しても有効であり、使い道は広いと思っていたがCL本番で一度も使わなかった唯一のカードとなってしまった…

・ロケット団の工作 1枚
相手が完全に攻撃できない状況になれば何もしなくても勝てるので要らないが、「これを引かれたら負ける」や「引かれても負け確定ではないが無い方が嬉しい」という場面は何戦もやっているとどうしても起こり、引かれる前に強引に相手の山札から叩き落とす手段は必要であると思い採用。もちろん時間短縮にも役立つ。

・フレア団のしたっぱ 2枚
ソーナンスで特性を止めながら相手のアタッカーのエネルギーを破壊するのがこのデッキの基本的な動きになるので採用。妨害系サポートの中では最も使う頻度が高く、グラジオやバトルサーチャーをこれに使うのは勿体ないと最初から直感で感じていたため2枚採用。

・プルメリ 1枚
採用理由自体はほぼフレア団のしたっぱと被るが相手の攻撃できないポケモンをバトル場に縛っている間にもベンチのメインアタッカーのエネルギーを破壊したいので採用。

・グズマ 1枚
ルザミーネ、バトルサーチャーで使いまわせるカウンターキャッチャー。バトル場にレジロックがいる場合に入れ替えられないと困るのでボスの指令ではなくこちらを採用。

・ザオボー 1枚
特殊エネルギー主体のデッキ相手に容易に勝てるようになるので採用。今となってはエクストラの汎用カードの1つにすら入る。

・グラジオ 1枚
基本的にサイドを取らないデッキなので入れない理由はない。枠の都合上1枚になってしまったが1枚採用のカードの多くは特定の対面でしか使わないケースが多く、それがサイド落ちした場合に一度使えれば問題ないと考え1枚に減らした。

・ルザミーネ 3枚
2枚有ればグラジオ以外のサポートを無限に使えるようになる最強カード。(前から思っていたけどグラジオを使ったらルザミーネの手の届かない場所に行くのは原作再現かな🤔)
2枚無ければサポートを無限に使えなくなり、グラジオでルザミーネを拾いに行くのはあまりに弱い動きであると感じたためサイド落ち考慮で3枚採用。

・混沌のうねり 2枚
サイレントラボでソーナンスやカビゴンの特性を消されてしまうため、少しでもそれを邪魔するために採用。特にこくばバドレックスはザオボーを採用している場合が多く、その他のデッキにもザオボーが入っていることはそれなりにあるため2枚になった。

・キャプチャーエネルギー 3枚
ネストボールの互換カード。こちらは1ターンに一度しか使えない代わりにグッズロック下でも使え、ソーナンスやカビゴンをバトル場に出すための逃げるエネルギーにもなり、キリンリキで技を使う場面でも必要なので採用。本当は4枚にしたかったが他に削れる枠が見つからずに3枚。

・リサイクルエネルギー 1枚
ラクライ専用のUターンボードのような存在。とりあえずラクライにつけておけば99%失うことはない。キリンリキで技を使う際にラクライから自由に付け替えることができる点が非常に便利であるため採用。

採用候補ではあったが不採用になったカード

・ヌメラ(特性ねばるねんまく)
特性がフレア団のしたっぱと相性が良いが、HPが40しかない故に少ないエネルギーの技で簡単に倒されることが多かったのでソーナンスやカビゴンほどバトル場にいて強いポケモンとは言えなかった。

・デンジュモクGX(ギルガルドEX)、カエンジシ 、ジュラルドンVmax
チルタリス以外の無敵系特性持ち。デンジュモクやカエンジシで楽に勝てる相手が存在することも確かだがそれらのデッキのほとんどはソーナンスで動きが大幅に鈍ることから無くても勝てると判断したため不採用。

・キャンプセット
悪くはないがプルメリを使った後に手札を増やしたいため殿堂の書に軍配が上がった。また、山札の中身を見るので制限時間という縛りがある日本のルールではこちらの方がやや扱いづらい。

・バリヤード(超タイプの特性ベンチバリア)、空の柱
Ωバリアのポケモンはグズマ等でバトル場に呼ばれて倒されることは起こらないがベンチ攻撃で倒されてしまうことはあるため採用していた時期もあったが、バリヤードを置くとグズマでロック状態を解除されてしまう点が弱い。空の柱は混沌のうねりの方が優先度が高いと判断したため不採用に。

・かるいし
Ωバリアのポケモンにつけると剥がされないため、ソーナンスが倒されたあと一旦バトル場に出てもう一度ソーナンスを置き直して再度ソーナンスをバトル場に出すという動きがスムーズになる。
こくばバドレックスやオドリドリの入ってミュウVmax以外に対してはラクライ+リサイクルエネルギーで十分であり、それらのデッキと当たった場合はソーナンス(カビゴン)+Ωバリアのみの盤面に序盤は基本的にはしないため不採用に。

・ターゲットホイッスル(やまびこホーン)
主にこくばバドレックスが回収サイクロンで邪魔なポケモンを戻してくる場合が多く、その動きに対するカウンターとして強力である魅惑のポフレに軍配が上がったため不採用に。また、ターゲットホイッスルは相手のプレイで多少はケアが可能であるが魅惑のポフレを事前にケアするのは相当難しいというのもこちらが不採用になった理由の1つ。

・ジュジュベ&ハチクマン
相手の山札が3枚以下なら確定で勝ちになる点は強力であるため最初は入れていたが、リソースを回復するカードが複数入っている相手に使うと自らの首を苦しめる場面があったため、自分のリソースを削ることなく使えるロケット団の工作を採用することになった。枠が有れば両方入れたい。

・ワンダーラビリンス♢
直前まで入れていたが混沌のうねりと相性が悪い点や混沌のうねりを頑張って剥がしてくる相手はスタジアムを多投している場合が多く(主にサイレントラボを採用しているデッキ)、貼ってもすぐに貼り返されてしまうので不採用に。ルザミーネで回収できれば強かった…。

*2022年7月6日追記
・スカル団のしたっぱ
上手いプレイヤーの場合、引いたエネルギーを安直に貼らず、必要パーツが全て揃ってから手貼り以外のエネルギー加速手段含め、まとめて貼ってから攻撃してくる場合があるため、フレア団のしたっぱだけでは対処が遅れてしまう場合がある。そこで相手が手札を貯めて準備している間にスカル団のしたっぱを使うことで、相手のプランを崩壊させることができる。仮にエネルギーが当たらなかったとしても手札を見れるため、次の相手のターンの動きを予測できたり魅惑のポフレを使うか否かの判断が正確になる。
また、CL愛知の決勝戦でも当たったアルセウスゾロアーク等のトリプル加速エネルギーがメインのデッキに対しては、フレア団のしたっぱやザオボーが効かないため、そういったデッキに対して勝ちパターンを更に増やせるという点においても優秀。

・カゲツ
基本エネルギーを落とせるスカル団のしたっぱの方が効く相手の方が多いが、スタジアムを落とせるという点はかなり優秀。混沌のうねりを剥すためのフィールドブロアーを引いてからサイレントラボを貼るといった動きはされやすいため、相手がフィールドブロアーを引くのを待っている間に手札からサイレントラボ(等の強いスタジアム)を落とせるとかなり強力。
また、相手のスタジアムを破壊できるとこちらのスタジアムが剝がされにくくなるため、これを入れるならCL愛知の際は採用を見送ったワンダーラビリンス♢の採用も視野。
アルセウスゾロアークやウルネクに対してだけならスカル団のしたっぱよりもこちらの方が強力。

・野盗三姉妹
山札を削るという点では、ロケット団の工作やジュジュべ&ハチクマンの方が汎用性は高いが、環境にグッズを多く採用するデッキが増えた場合や、穴抜けの紐、キャンセルコロンを多めに採用するデッキが増えた場合は検討の余地あり。

CL当日の対戦レポート

11戦もやっていたため、多少記憶が薄れているところもあります。ご了承ください。

予選
1戦目:VSこくばバドレックス 勝ち
シャドーミストをメインに攻めて来たがダメージが低すぎるため、こちらのポケモンがなかなか倒れずその間にエネルギー破壊や相手のベンチポケモンを呼ぶ等して妨害を加える、中盤忍者ごっこからロストおくりのキリンリキが出てきたため肝を冷やしたが、トラッシュにはロストゾーンに送られても問題無いカードのみであり、ロストおくりをされている間はサイドが進まないのでこちらの準備のターンのために相手のキリンリキはしばらく野放しに。そのままダラダラと試合が進み、最終的にはツールジャマーをつけたポケモンを前に出してエネルギーの付いていないこくばバドレックスVmaxが前に出たら動かなくなったため、ロケット団の工作をルザミーネで使い回して勝ち。

2戦目:アルセウスダストダス 勝ち
序盤はソーナンスで動きを鈍らせながらエネルギーを破壊して殴れないターンを伸ばしていき、トリニティノヴァでエネルギーが揃ってからはカビゴンとカプ・テテフGXを対面させることでダストダスを立てることを強要。その後はダストダスをツールジャマーの着いたΩバリアのポケモンで縛りながらプルメリをルザミーネやバトルサーチャーで使い回してアルセウスのエネルギーを破壊していき、攻撃するためのエネルギーとダストダスが逃げるためのエネルギーが足りなくなったので降参されて勝利。

3戦目:ミュウVmax(次元の谷型) 勝ち
ソーナンスをバトル場に出すことでゲノセクトVの特性を止めるが、フュージョンエネルギーを1枚ゲノセクトに貼ったため、1匹だけ特性が使えるゲノセクトができる。そのため、エネルギーを破壊していっても毎ターン手貼り+次元の谷で攻撃されるが、あなぬけの紐2枚を使い切らせ、グズマが2枚トラッシュにあったため、かるいしの着いていないゲノセクトを縛りながらキリンリキでグズマをロストおくりしたところ相手の動きが止まったため、その間にエネルギーを破壊しながら混沌のうねりを貼ってトラッシュのエネルギーも全てロストゾーンに送ったところ突破手段が無くなったため降参されて勝利。

4戦目:こくばバドレックス 負け
本大会唯一の負け試合。相手黒馬スタートで黒馬をVIPパスでもう2体並べる。(この段階ではこちらがソーナンススタートで後攻だったためこちらがLOデッキであると気付かれていない。)
こちらのデッキ概要が判明した2ターン目以降は黒馬を1度も進化させずに常にシャドーミストかアストラルビットを使える状態にされたため苦しかった。ただシャドーミストを使われている間はサイドが進まないためその間にエネルギーを破壊し尽くすつもりであったが、相手に上手いタイミングでNやマリィを使われたりしたためアストラルビットの連打を許すターンが出来てしまい一気にサイドが動いてしまう。魅惑のポフレが外れたためエネルギーが1枚しか着いていない黒馬をカビゴンで縛り混沌のうねりを貼りながらNを使い、その後に回収サイクロンやフィールドブロアー、サイレントラボ複数枚をロケット団の工作で落とすことが唯一の勝ち筋となったが、Nの返しで回収サイクロンを引かれたため負け。もし引かれていなかったとしても残り制限時間が怪しくロケット団の工作で落とさないといけないカードも多かったことから降参していた可能性が高かったため完敗だった。

5戦目:ゾロアーク(げんえいへんげ)+ウルトラネクロズマ 勝ち
CL前に一緒に練習することもあったオレンジさんという方と当たってしまった。こちらは相手のデッキを知っており、ウルトラネクロズマが攻撃するためにはアローラベトベトンが必須であり、ツールジャマーをつけたΩバリアポケモンをバトル場に出してアローラベトベトンを呼び出すことで完全に機能停止することを知っていたためそれをやって勝ち。

6戦目:ドンカラス単 勝ち
手札が絶望的に事故を起こしていたが、相手のスタートがヤミカラスであり、手札にぐんぐんシェイクを持っていたため、トップでネストボールかチルットを引いてチルタリスラインがサイド落ちしていなければ勝ちなのでそれを切に祈った。結果、トップがネストボールで山札を確認したところチルタリスとチルットの両方がいたので勝ち…。と思ったが相手が一向に降参する気配が無いのでもしかしたらキャンセルコロンが入っているのかもしれないと警戒し、ドンカラスに着いているエネルギーを全て破壊することを目指す。その結果、仮にキャンセルコロンを引いても相手は勝てない盤面になったのでロケット団の工作をルザミーネで使い回してLO勝ち。対戦後にチルタリスを突破する手段は無いと言われたため、対戦中にマリィやカブでしぶとく山札を回復させて敗北する時間を遅らせてきた意味はよくわからなかったがとりあえず勝てたので一安心だった。(追記:山札を増やすプレイは何度もやられたもののルールに抵触するレベルのあからさまな遅延行為等は特にされていません。)

7戦目:アルセウスダストダス 勝ち
序盤はソーナンスで相手の動きを鈍らせる。
相手がシステムポケモンを縛られることを嫌いアルセウス単騎で攻めて来たため、途中でチルタリスを立てる。その結果、ヤブクロンをベンチに1体出して来たがそのヤブクロンのHPが60だったため、カウンターキャッチャーで呼び出してチルタリスのスピードひこうで倒す。その後相手は2体ヤブクロンを立てて片方のかるいしが着いていないヤブクロンの技ゴミあつめでダストダスを山札に戻したのでバトル場のヤブクロンのエネルギーをフレア団で破壊した後カウンターキャッチャーでかるいしが着いている方のヤブクロンを倒す。結果的に相手のかるいしが無くなったのか道具の着いていないヤブクロンにこだわりベルトをつけて進化して来たためこれは縛れると思いそのダストダスを呼んでスピードひこう2回で倒す。(前のダストダスが立ったターンにはアルセウスに必要なエネルギーが無かったためチルタリスが倒されなかった。)その結果、ダストダスが立たなくなり、チルタリスが突破されなくなったのでロケット団の工作をルザミーネで使い回して勝ち。

技は強いがHPが60しかないヤブクロン

決勝トーナメント
1戦目:悪パーフェクション 勝ち
マリガンを2回したうえレジロックスタートだったので幸先悪いと感じたが、マリガンで相手の手札が増えていたので先行1ターン目で魅惑のポフレを使ったら何かしら引っかかりそうと思い、使った結果運良くデデンネGXが出る。(そもそも1枚採用のポフレが初手にある時点で運が良いが)
その後は身代わりロボを置いて殿堂の書を使いターン終了。後攻1ターン目でグズマ+ディストーションをされ、グッズロックをされながら身代わりロボを倒されるが前のターンの殿堂の書でカビゴンを引き、グズマは元々持っていたためカビゴンを出してグズマでデデンネGXを呼ぶ。その後はAZを引かれた場合に備えてキリンリキで技を使う準備をする。しかしAZを使われなかったので暇なターンにロケット団の工作をルザミーネで使い回していたら相手の山札残り僅かで降参されて勝ち。AZは採用されていたがサイドに埋まっていたのでかなり運が良かった。

2戦目:アルセウスゾロアークwithスティンガーコンボ 勝ち
実を言うとこの試合にはかなり問題点があった。まず決勝トーナメント進出者が集まって運営が説明する時間があったのだが、その前の待ち時間に2戦目の相手と決勝戦の相手(おそらく構築を共有している者同士)が「LOと当たったら時間をできるだけ使い、スティンガーGXを使った後にサイドを1枚取れば時間切れで勝てるのでそうしよう」と話していたのである。(他の人もそのような話を聞いたらしいので、色々なところでその作戦をペラペラ喋っていたと思われる。)完全に丸聞こえだったので呆れたがあえて聞いていないフリをした。何故聞いていないフリをしたのかと言うと、この会話で2戦目の相手のデッキと戦術がわかったため、カビゴンでシステムポケモンを縛り、ベトベトンを誘き出し、スティンガーGXの返しでカビゴンを回収ネットで拾いツールジャマーの着いたΩバリアポケモンを前に出し、ベトベトンを呼び出せばサイドを1枚も取られずに勝てるからである。
しかし、対戦中に誤算が起こる。序盤に回収ネットをソーナンスに使い、カビゴンとΩバリアのみの盤面にすることには成功し、山札にダウジングマシンがあることは把握していたが相手の使ったNでこちらの手札が壊滅的になってしまい、ダウジングマシンでダイゴの決断を使わざるを得ない状況になってしまった。(ここで止まるとアローラベトベトンが立ってカプ・テテフGXに逃げられてライオットビート連打でたね切れ負けしてしまうため。)
結局スティンガーGXの後にツールジャマー着きのΩバリアでベトベトンを縛ってもグズマでカビゴンを呼ばれてサイドを1枚取られることは確定したと思ったので頑張って時間内に終わらせるしかないと思ったが、相手がスティンガーGXを使ったことで1枚しか入っていないであろうグズマがサイドに行ったためアローラベトベトンを呼び出したら動けなくなり勝利。
対戦中、相手は卓付きジャッジに無駄な動作が多くプレイが遅いと散々警告をされていたので仮にグズマを使われてサイドを1枚取られてもサイドペナルティでこちらが勝っていた可能性は十分あったため、勝つべくして勝ったとは思ってはいる。
勝てたのは良かったが決勝トーナメント特有の謎ルールはなんとかしてほしいものである。

3戦目:マッギョ、カビゴンLO
相手ガラルマッギョスタート、こちらはチルットでスタート。途中から回収ネットでチルットを戻し、キリンリキとラクライのみの盤面にし、ロストおくり開始。ロケット団の工作をルザミーネで使い回してはロケット団で落ちたカードをロストおくりしていたら相手のロストゾーンに40枚くらいカードが貯まり、リソース回復手段が無くなったのでそのまま押し切って勝ち。

決勝戦:アルセウスゾロアークwithスティンガーコンボ 勝ち
後日YouTubeで対戦動画が配信されると思うのでそちらをご覧下さい。決勝戦だけ制限時間が35分あったので流石に時間内に勝つことができた。

各対面への立ち回り

正直相手の引きやプレイによってやることがかなり変わってくる場合もあるので、これを読むより自分で対戦数こなして感覚を掴む方が手っ取り早いですが一応環境デッキ相手への立ち回りをざっくり書きます。

・三神カイリュー

ほとんどの人は後手1オルタージェネシスかパラライズボルトから入ってくるのでそれに合わせてエネルギー破壊かポケモンレンジャーをプレイできると強い。特にソーナンスをバトル場に置きながらエネルギー破壊をすれば相手はかなり厳しくなることが多い。もちろん毎回それができる手札になるとは限らないがチルタリスを立てたりカビゴンで裏のシステムポケモンを縛る事で時間を作ることができる。

・こくばバドレックス

現環境唯一の苦手対面。相手がVmaxに全て進化させてくる初心者であればチルタリスを立てる。そうでなければアストラルビットを使える黒馬のエネルギーを狙ったり、混沌のうねりでサイレントラボを貼りづらくしてカビゴンでエネルギーの無いポケモンを縛る。アローラベトベトンが出てくれればツールジャマーΩバリアで縛れるので概ね勝ち。(回収サイクロンが入っている場合もあるので返しでポフレとキャッチャーと2体目のツールジャマーΩバリアが出せる準備をしておくと尚良い。)
また、手札干渉札は面倒なのでできればキリンリキでトラッシュのマリィやNをロストゾーンに送りたい他、混沌のうねりに対する最凶カードであるザオボーも見えたらロストゾーンに送れるとベスト。

・メロエッタゲノセクト

ソーナンスをバトル場に出せばほとんどの場合はゲノセクトに1枚フュージョンエネルギーを貼られるので混沌のうねりを貼りながらザオボーを3回使えれば勝ち。

・悪パーフェクション

ソーナンスでシャドーコネクションと邪炎の翼を封じながらエネルギー全破壊、トラッシュのブラッキー&ダークライをロストおくりしてチルタリスで詰ませる(あるいはデッドムーンGX前にベンチにポケモンを2体以上並べてデッドムーンGXの次の次のターンに2回目のぐんぐんシェイクチルタリスを決める)、AZをロストおくりしてカビゴンで詰ませる、のどれかを遂行できれば勝ち。

・ウルガモス

ゼブライカ等の攻撃できないポケモンをカビゴンで縛って勝ち。(稀に基本雷エネルギーが少し入っている構築もあるのでその場合はゼブライカについた基本雷エネルギーを全て破壊しましょう。)稀に隠密フードが入っていることもあるのでカビゴンにツールジャマーをつけられるとベスト。

・アルセウスダストダス

対戦レポートの部分を読んで既に察している人も多いかと思うが、チルタリスかカビゴンでダストダスを強要し、そのダストダスをツールジャマーΩバリアで縛る。それだけだとトリプル加速エネルギーで逃げられてしまうのでプルメリ等でアルセウスのエネルギーを破壊し、トリプル加速の手貼りのみで攻撃できない盤面を作って詰ませに行く。相手の手札が多い場合はダストダスを縛るターンにNまで使えるとベスト。

エクストラ上級者がCLでこくばバドレックスを使わないであろうと判断した理由

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