第2回は、第三者から出資が入る前に行いたい、株式を1株も持っていない共同創業者の持株比率を高める方法について、考えてみましょう。 方法は主に以下の3つになります。 ①創業者株主の株式の譲渡 ②新株発行 ③ストックオプションの付与 ここには画一的な回答はなく、会社の状況によって選択肢は変わってきます。そこで、それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。 ①創業者株主の株式の譲渡 ・メリット (ⅰ)手続が簡単 株式譲渡契約を締結して、譲渡承認の手続を行うだけ
日々ベンチャー企業に全体最適の法務サポートを提供しています。その中で経営者が頭を悩ませるのがファイナンス。そもそも契約書の締結の必要性からわからない!という方をよく見かけます。そこで、記念すべき第1回は、そもそもファイナンスにおける各種契約書って本当に必要なんだっけ?という観点から、考察してみようと思います。 ベンチャーファイナンスでよく出てくる契約書の名称は主に下記3つ。 ①株式引受契約書 ②投資契約書 ③株主間契約書 これに財産分配の合意書があったりなかったりで