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自主練・その1

先日の二輪走行練習会、旧Twitter動画では全くバンクしていないうえに速度も出ていないことが判明してなんとか速度とバンク角を増やしたいと考えています。

前回の記事で私が立てた仮説は「後輪に乗って後輪を地面に押し付けて走る」でしたがその仮説が正しいのか、またどのように実現するのか自主練をしてきました。


1.参考書籍と参考動画


私が「後輪で乗って後輪を地面に押し付けて走る」ことが大事だとの仮説を持つに至ったのは、モトグッチに乗った経験だけではありません。
いまから約20年前、私がTRX850を買ったときに乗り方が全く分かりませんでした。
気持よく曲がれる時もあれば言うことを聞かないこともある。
そうなると「このカーブはちゃんと曲がってくれるのか?」と不安になりカーブが怖くなってきます。
そんな時に現れた救世主がライダーズクラブという雑誌でした。
元GPライダーの根本健氏が監修したライテク本では「後ろのタイヤに乗る」ということが書かれていました。
するとTRXが言うことを聞く回数が増えていきました。
また、最近参考にさせてもらっているYouTubeチャンネルは

究極のセーフティライディングを目指す

というチャンネルです。
教習所の指導員の方がオートバイの操作法を教えてくれているチャンネルなのですが、「ここから先は有料」みたいなことを言わずにどんどん情報を公開してくれています。
私が一本橋で「ハンドルを揺すってバイクと腹筋をつなげる」という発見ができたのもこのチャンネルで「ハンドルを左右に切って渡る」と教えていたことがきっかけです。
チャンネル運営は6~7年前からやっているため動画が多く、目的となる動画を探すのが大変ではありますが、オススメ候補に現れたときは大抵目を通すようにしています。
この指導員の方が頻繁に「後輪をつぶして走る」「後輪に体重をかけて後輪をつぶす」と言ってバイクをクイックに扱っていることから、根本氏やこのユーチューバーの指導を受け入れて、後輪に乗るということで練習会向けのテクニックが向上しないかと考えたわけです。

2.自主練開始


自主練は、県営施設の第7だか第8駐車場という「県営じゃないと叱られるぐらい誰も駐車していない駐車場」でやってきました。
巻き尺がないので正確には計っていませんが、駐車枠は5m×2.5mと思われ、1枠目と6枠目にそれぞれカラーチョークで目印をつけて(15m間隔でパイロンを置いたのと同じ)8の字練習をしました。
自主練開始時は、後輪に乗りたくてもなかなか思うように乗れず、11月23日の練習会動画と同じようなバンク角、速度でしか回れていませんでした。
その時の動画がこちらです。



3.回転しながら探す


今回のテーマは「後輪に乗る」「後輪をつぶすように(グリップさせて)走る」でしたので、8の字ではなくて定常円旋回的に一方向に回転してみました。
そのときに
 どうやったら安定して回れるのか
 上半身をどれくらい内側に向けるのか
 何をした時に切れ込んだり膨らんだりするのか
 どうしたらハンドルに寄りかからずに済むのか
 どうやったらスロットルを望みどおりに維持できるのか
といったことを試しながら、あるいは失敗した時に反省点を洗い出しながら回ってみました。

今回の回転で色々試してみましたが、たくさんのことを覚えることができず、最優先事項として
 つま先を上に向け、膝でタンクを挟んだらつま先を下に
 すると膝がタンクを上方向に押すことになり尻がシートに押し付けられる
 腰背部を少しまるめて減速エネルギーが鳩尾より上に行かないようにする
を実践してみることにしました。
上半身を内側に向けてハンドルの動きを邪魔しないとか、上体を内側下方向にズラせば同じバンク角でも舵角が大きくつくとか、そういう上半身操作の優先順位を下げ、とにかく後輪に体重を乗せる。
体重を乗せることを疎外するのであればその他のテクニックは使わない、を徹底してみることにしました。


また、1速アイドリング時の速度(18km/hぐらい)よりも低い速度にならないことも重要だと思いました。
というのもアイドリングから加速し始めるときは、スロットルを開けた時にギクシャク感が出やすいですが、回転が落ちきる前にスロットルをちょっとだけ開けておくとギクシャク感がでないからです。
最初のうちは速度が出て怖いですが実は「速度を落としきらない」ことも大事だとわかりました。


4.少し向上したかも


それに気を付けてやってみたのがこちらの動画です。
4分ぐらいあって長いですが、後半に行くほど慣れて、速度はそんなに高くなっていないものの最初の動画と比べて小回り成功回数が増えています。

この動画撮影中、何度かリヤタイヤが滑ったのですがこの程度の加速、この程度のバンク角なら多少の横ずれは怖くありませんでした。
タイヤやトラコンのお陰だとは思いますがそのことで「もう少し倒したり加速を多めにしても大丈夫だな」という安心感につながりました。


5.まとめ


バイクの運転技術向上に8の字練習は有効だと言われています。
それは間違いないのですが、8の字だけをやっていて自分の運転の改善点を探し出すのは「色々操作が忙しい」がゆえに難しいと思います。
そんなときは定常円回転をしながら自分にあったポジションを探してみるのも良いと思いました。

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