想い出の渚

ボクには、妻の連れ子で血縁関係のない娘が2人と、実子の娘が1人おります。

長女は24歳。結婚して初孫を産んでくれたばかり。

三女ちゃんは中学一年生。吹奏楽部を謳歌しています。大のパパっ子!

次女ちゃんは20歳。色々と苦労が多く、問題をたくさん抱えており…「できの悪い子ほどかわいい」の典型です。(笑)
次女ちゃんはパパっ子で、三女ちゃんと本気でボクを取り合っていま…した…。

実は1年半前から、妻が娘三人を連れて別居を始めました。
別居の理由は、いまだに不明のまま…

今回は、「次女ちゃん」との想い出です。

三女ちゃんが1歳~2歳の頃、家族で「犬吠埼」に出かけました。
僕ら家族は、犬吠埼の荒波が大好き♪

当時、次女ちゃんは小学5年生。
初めての海。
次女はボクとがっちり手をつないで、砂浜から恐る恐る沖へ…

犬吠埼の波は激しく、情け容赦ない高波の応酬。
厳しい洗礼を浴びせてきます。
ボクらは、沖に引っ張り出されます。
まずい…
三女達が遊ぶ浜辺が、あんなに遠くに…。

「くそっ!!死んでも離さねぇ!!!!」
たとえ腕が千切れようとも、決して放しません!!

次女ちゃんの頭が常に波より上にいるように引っ張り上げて、重い重い引き波に逆らって歩きます。もう、必死!!

絶対に助ける!!死んでも助ける!!
(死んだら、助けてません)

ようやく、無事に、救出できました。

砂浜に帰り着いた二人は、ぐったりとへたり込みます。
お互いを見つめて、ドラマのように笑い合う二人。
「海って怖いな...」
「手を離さないでくれて、ありがとう!😂」
「パパが絶対に助けてくれると思って、何故か怖くはなかったのよね~(笑)」
「当たり前だ!!俺は父親だぞ!!」

そう言えば、次女ちゃんが履いていた靴が、遠い沖へと...
「ごめん。靴、流されちった…。帰り、裸足だわ…😂」
「はは…。次女ちゃんさえ生きていればいいよ!!靴はいつでも買える!!」

沖にプカプカ浮かぶ靴をボーっと眺める二人...

「あれ?近づいてきてない??」
「本当だ!!近づいてる!!」
「俺が行く!!次女ちゃんは身体を拭いて待ってろ!!」

奇跡的に、次女ちゃんの靴を救出できました。
「やった!!」
「やれやれ、裸足が免れたヮ」
「もうちょっと歓べや!!(笑)」

そして、三女と遊ぶママと長女に合流。

「何やってん!?!?(笑)」
と、全身ずぶ濡れの僕らを見て笑うママと長女。

「全然見てなかったん!??」
「溺死体発見のニュースになるとこだったんよ(笑)」
もう一度、見つめ合って笑い合うボクと次女ちゃん。

次女ちゃんがシャワーを浴びる間、次女ちゃんの服を固く絞るボク。

だって、着替えを持ってきてないもの...

風が吹くとブルっと寒い。
それって、生きてる証よね!?
生きてるって、素晴らしい!!✨

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