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VHS品質の不思議な魅力

ビデオテープってやっぱりおもしろいなあ・・・。

引っ越しの度に捨てるに捨てれずいつか全部データ化したいと思って連れ添ってきたテープデッキ
最近ふと時間が空いてきたので重い腰を上げて押し入れからビデオデッキを引っ張り出してみました。

コンセントさして普通についてなんか声出ました。

赤・白・黄のケーブルも相当刺してるときにエヘエへと変な声出しながらセッティングしてました。

で、パソコン繋ぐまでの話を逐一するとものすごい長くなるので、エヘエへ言ってたら録画できるようになりましてというか録画って言い方もなんか懐かしいですね今ダウンロードかストリーミングですもんね!!

ともかくこれで20年来押入れを圧迫していたビデオテープを処分できるなと思っていたのですが。

ダメだ捨てらんない!!!

ってなって困ってます・・・

ビデオテープって画質も音質もおもくそ悪い!

ただ悪いだけなら諦めが付くんですよ。
ビデオテープとデッキというものを知らない人たちにご説明いたします。
ビデオデッキってトラッキング機能というものがあるんです。

要は、カメラで言うピント合わせ的な機能で録画状態やテープ状態などで映像が荒れたり音声が荒れたりがよく起こり、手動で調整できる機能があるわけです。

私が持っているデッキはオートトラッキングというワンプッシュでそこそこ見れるよう勝手に調整してくれる機能があるのですが、あくまでまあまあな映像にその瞬間の判断でしてくれる機能であり、もっとよくするには、ずっと監視しては手動で調整し続けなきゃいい感じの映像が残せないんです。

撮っても撮っても「これを永久保存版としていいのだろうか・・・」
と、撮り直しを繰り返しては観ながら手動で微調整。
いつまでたっても納得出来ないでやり直し作業ては消して、ひとつの番組に一体何時間かかけなきゃいかんのでしょう…

よくよく考えたらおかしな話なんですよね?
ビデオデッキで観てた頃は、というか今も録画の為にずっとPC画面でビデオを流し続けながら観てるんですが、この映像は観れるんですよ。
ただ動画データにして確認すると、ダメやり直し!ってなるんですよ。

もっと綺麗な撮れ方あるんじゃないかとかもそうですが、VHS品質の映像はビデオテープだからこそ許せてたんだなって事を改めて実感しました。
観る度に番組内容は同じなのに画質音質が毎回微妙に違う。
雑に流してる時は気にもしないけどじっくり見てると気になってしまって一歩も進まない。
過去になってしまったものを今必死になって取り戻そうと思うと並々ならぬ苦労をすることになる。
実際上書き録画をその時価値も知らずにしてしまった番組がいくらもあって今必死に内Pスペシャルとか探してるとこですし。

当時と違って価値に気づいてしまった、価値を自ら付けてしまった今。
今回のことで分かったのは、この不安定な思い出を一生持ち歩いて、いつか観れなくなるその時まで抱えて生きていくことになるんだという事実です。

でもそう割り切ってみると、憂いと安堵のため息がわりにエヘエへ言いながら300本位あるテープの山(いずれも3倍録画なので1本約6時間)の中からさまぁ~ずの三村がらんらんと目を輝かせて温泉で芸人たちのキ○タマ握る玉職人の回を探し続ける人生の目標を立てれることが出来ました。


あなたを捜し続けて…

多分見つけた時も変な声が出ると思う。
見つからなくてもエヘエへ泣きじゃくると思う。
過去に手を突っ込むとロクなことにならないと学びました。

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