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小さな世界の大きなもの。マグカップとえんぴつによる世界の分断。


 ここに飾られている写真4枚のうち、3枚にはどれもマグカップとえんぴつが映っている。

 この2つは、小さな世界の住人ではない。

 「デスクトップ」を示す重要なモチーフであり、小さな世界と大きな世界を分断する役目を担う。

 ここからここまでが、あなたたちの世界。

 そう示す。

 私が一番好きな写真は上から2番目。外を映す窓には、大きな建物を背景に木が生えていて、ちょうど構図がマグカップと小さな世界に似ている。

 おそらくこのデスクがある建物も、外から見れば大きな建物たちの一部だが、デスクトップの小さな人は、それを知ってか知らずか、悠々とボードを漕ぐ。

 外、デスク、人、と重層的に視点を広げられる、良い作品だと思う。


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