見出し画像

個人的ドラえもん

Twitterで「無いドラえもん」というモノがあり、触発されました。
「普段ドラえもんを見ていない監督が仕方なく書いた」という設定です。

のび太がジャイアンに虐められ、テストが0点で怒られたため全てが嫌になる。のび太は「誰もいらないから幸せになりたい」と1人で呟きながら部屋に戻ると、そこにドラえもんは居らず、机の上に「未来の人生ゲーム」が置いてあった。興味本位で箱を開くのび太。すると部屋中に光が溢れ、のび太が大人になって車を乗った状態で現れる。手元に置いてあるサイコロを振るのび太。サイコロが止まると車が発進し、のび太はサラリーマンとなる。その調子でマスの指示に従い、ある時は借金、またある時は大儲けするのび太。のび太はそのギャンブル性にハマっていく。
とうとう結婚のマスに止まるが、その時ドラえもんが現れ「今辞めないと帰れないぞ」と警告を発するものび太は無視。しずかちゃんでも無い誰かをのび太は車に乗せ、ドラえもんを置き去りに走り去っていく。
やがてのび太はゴール直前。大富豪になるが、のび太は周りに友達や親がいないことに気づき徐々に疲弊していく。妻や子供も、マスの指示通りにしか動かないからだ。嫌になったのび太が車を降りると、妻や子供が追いかけてくる。のび太が行先もないまま走ると、そこには現実の自分の家があった。家の中に入り、部屋に戻るのび太。妻や子供、会社の上司が追い詰めると、のび太は机の中から出てきたドラえもんの手に引かれて入っていく。
気がつくと、そこは自分の部屋で、目の前にドラえもんがいた。「これは皆で遊ぶために持ってきたが、ゴールに入った人が抜け出せず、そのまま居着くか頭がおかしくなるかで違法化したんだ。ゴール前だったから助かったが、あのままだったら帰れなかったんだ」
ドラえもんに怒られ、反省するのび太。するといつものみんなが家に入り、一緒に遊ぼうと言う。のび太は屈託のない笑顔を浮かべて承諾する。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?