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人はコントールしたいという欲求がある。

興味深い実験の話を聞きました。
とある老人ホームで、学生ボランティアの訪問日程を高齢者が決めるかどうか、というものです。
Aグループは、学生が老人ホームを訪問する日程を高齢者が自ら決定しました。
Bグループは、学生の訪問日程は高齢者の希望とは関係なく訪問しました。
すると、Aグループの高齢者は、Bグループの高齢者に比べて健康であったそうです。
「自分がコントロールしている。」という状況が健康に影響するということが証明されたわけですね。

しかし、この実験が終わったあと、驚くべきことが起こります。

相対的に健康であったAグループの高齢者の死亡率がBグループの高齢者よりも高くなったというのです。

これはどういうことでしょうか?
言えることは、「いったんコントロールできたものを失うと、それ以前よりも落ち込みが大きい。」ということです。
物事や状況をコントロールできているということは健康に重要な影響を与えます。
実際にコントロールできないこともたくさんあるでしょう。
しかし、コントロールできていると「錯覚」することはできるかもしれません。
「そういうものだ。」「なるようにしかならない。」「そうなる運命だった。」と、受け入れる。
そして、そこから何ができるのか?それをポジティブに考えることが大切なのかもしれません。

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