見出し画像

リーンスタートアップ

時代とともに社会の変化のスピードが速くなっています。
そのために企業は顧客のニーズに合った製品やサービスをスピード感をもって提供していく必要があります。
「リーンスタートアップ」は、コストをかけずに最低限の製品・サービス・機能を持った試作品を短期間でつくり、顧客の反応を的確に取得して、顧客がより満足できる製品・サービスを開発していくマネジメント手法のことで、現在、さまざまな企業で取り入れられています。
需要につながらない製品やサービスをただの思い込みから開発してしまう際に発生する「ムダ」を省くためのマネジメント手法だともいわれています。

リーンスタートアップの手法には、以下の4つの流れです。
1)構築
「顧客のニーズに対し、どのような製品・サービスが望ましいのか」という仮説を立て、新規ビジネスのアイデアを練ります。
そしてその練り上げたアイデアをもとに製品・サービスを、なるべくコストおよび時間をかけることなく開発します。いわゆるプロトタイプですね。
完璧でなくてもいいから形にして、顧客に試してもらいます。
2)計測
続いて、その試作品が、どのような反応となるのかを見極めます。
試作品にはいろいろなことを盛り込まず、最小限の機能を備えたもので試すことが重要です。あまりに盛り込みすぎると実験にはならず、時間や労力のムダになってしまいます。
3)学習
計測の結果をもとに改善していくのが「学習=Learn」です。一般顧客により受け入れてもらえる形として組み直していきます。
最初に立てた仮説に誤りがあると判断した場合は、方向性を大きく変えましょう。
これ以上続けても成功しないと判断した場合、早期に撤退するというのも大切です。
4)再構築
うまくいかない場合は、構築からやり直します。
この方向転換はバスケットボールの用語になぞらえて「ピボット」と呼ばれています。
顧客にとって何が最上の価値なのかを見極められるまで、「構築→計測→学習」のサイクルを繰り返します。

リーンスタートアップには、①コストや時間をかけずに計測できる、②市場で優位に立てる、③いち早く顧客の声を拾える、というメリットがあります。

リーンスタートアップの事例として、インスタグラムがあります。
インスタグラムは、もともとは「Burbn」という位置情報アプリとしてリリースされましたが、想定よりも人気が出なかったことから、アイデアの構築・計測・学習を繰り返し、「写真の共有機能が最も人気」ということを発見しました。
その後の普及はご承知のとおりですね。

ゆっくりと腰を据えて開発していく案件もあるでしょうが、変化の激しい時代に合わせ、この手法で速いサイクルを回してみるのも有効な一手だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?