幸せの4因子とは?

「幸福学」を研究する慶應義塾大学の前野隆司教授によると、1500人の日本人を対象に調査した結果、「人の幸せ」は4つの要素で決まることが分かったそうです。
よくいろいろな調査結果を耳にしますが、外国の調査であることが多く、特に心理的・精神的な分野においては「そうは言っても、日本人の気質としてはねぇ。」というところがあります。
しかし、この調査は日本人を対象に行われてるので、その点でも納得感が高いのではないでしょうか。
さてその4つの要素(因子)とは?

1)自己実現と成長
夢、目標、やりたいことを持ち、それを実現しようと取り組む。そしてその過程を通じて自分が成長していく、ということでしょうか。
一見、幸せとは直接的に関係ないように思えますが、このようなことに人は幸せを感じるんですね。

2)つながりと感謝
インターネットの普及により、リアルでのつながりが希薄化してきたと言いますが、SNSの盛り上がりが終わらないのは、それでも人はつながりを求めているという何よりの証拠でしょう。
また、人を喜ばせて感謝されると幸せな気持ちになる、というのも分かります。
プレゼントを贈ったり、人を助けたり、役立とうとしたり、そんなことをしたいと思うのは、この因子の影響なんですね。

3)前向きと楽観
自己肯定感は、そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定することだと言われますが、ざっくりいうと「自分のことが嫌いじゃない。」ってことでしょうか。「自分が好き!」まではいく必要ないと思います。
楽観という言葉は、「楽観的」という使われ方をするようにどこかネガティブなニュアンスもありますが、ここでは「ものごとをポジティブに考える、受け止める」ということだと思います。

4)独立とマイペース
人はどうしても他人と比較したくなるものです。
でもその比較をやめ、「自分は自分らしく」という観点を持つことができれば、心がふっと軽くなるのだと思います。

僕はこの4つの因子を聞いたとき、「なるほど、そういうことも幸せにつながるんだなぁ。」って思いました。どこか直接的でないって感じですかね。
この4つの因子を意識して、組織も社会もより幸せに近づいていけたらいいですね。

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