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原因と結果の法則

「原因と結果の法則」は、1902年に英国の作家ジェームズ・アレンによって書かれた啓発書で、世界に数多くある啓発書のルーツとも言われています。
結果としての成功も失敗も、その原因は必ず人間の心の奥底にある支配的な思いにある、というのが本書の趣旨です。
一言でいうと、「人は内側で考えているとおりの人間になる。」ということです。
この結論を3つの要素で説明されています。

1)心の中の思いが人格をつくる。
例えば、いつも他人の悪口を言っていたり誰かのせいにしたり、誤った思いを巡らせている人は、批判的な人格になりますし、素直で謙虚な正しい思いを巡らせている人は、気高い人格になります。
つまり、悪い人格になるのも良い人格になるのも自分の中の思考次第ということです。
自分がどう思うかで凶悪犯にも仏のような人格にもなれてしまうんですね。

2)思いから環境がつくられる。
思いが人格をつくると言いましたが、思いは環境もつくります。
よく人は環境のせいにしたがります。「会社が悪いんだ」とか「こんな自分に育てた親が悪い」とかです人間の心は「庭」みたいなものです。種を蒔かずに、手入れもしなかったら、雑草が生い茂るのと同じように、不幸な人生になります。
庭を耕して、雑草を取り除いて、美しい花の種を植えることで素晴らしい人生になるということですね。
自分は必ず成功するんだと思って毎日毎日、種を蒔き続ければ、本当にそのとおりになる。
たまには不安もあると思いますが、それは雑草です。それを取り除いて、良い種だけを蒔き続ければ、必ず良い人生になるはずです。
逆に、自分はダメだと思っていれば、本当にそうなっていきます。

3)自己犠牲を払う必要がある。
思いが環境をつくるのであれば、まず思いを改善しなくてはなりません。
しかし、思いを改善するためには、自己犠牲を払う必要があるといいます。
例えば、太っている人が痩せて健康を取り戻したいと願っていたとします。
でも一方で食欲は満たしたい、我慢はしたくないと思っている。このような欲望を犠牲にしなければ痩せることも健康になることもできません。
つまり、何かを得るためには何かを犠牲にするということが理解できないと、いつまで経っても環境は変わりません。

まずは自分の中の思いを、良い思いで満たすこと。そしてそれを繰り返すことで思い通りの未来を引き寄せることができるんでしょうね。

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