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会社の強みは経営資源にある。

アメリカの経営学者であるジェイ・B・バーニー教授は、「リソース・ベースト・ビュー(RBV)」という経営戦略を提唱しました。
リソース・ベースト・ビュー(RBV)とは、「会社の業績は、業界の競争の激しさではなく、会社の経営資源で決まるのではないか?」というもので、会社が保有する「財務資本」、「人的資本」、「物的資本」、「組織資本」の4つを経営資源(内部資源)と定義しています。
会社が提供する商品やサービスは、今の時代すぐにコピーされてしまいますが、組織が持つブランド、特許、専門的ノウハウや技術力、組織文化、製造プロセスなどのリソースはコピーされにくいといえます。
こうした自社独自のリソースを活用したり、付加価値を作り出したりすることによって、競争優位の獲得を目指すという考え方がリソース・ベースト・ビューです。

リソース・ベースト・ビュー(RBV)により会社の優位性が発揮されているか?という分析には、「VRIOフレームワーク」がよく利用されます。
「VRIOフレームワーク」では「経済価値(Value)」、「希少性(Rarity)」、「模倣困難性(Inimitability)」、「組織(Organization)」の4つの視点から経営資源を分析します。

経済価値…ある経営資源が外部環境における機会の活用や、脅威への対応に寄与するか。
希少性…ある経営資源を多くの競合企業が保有しているか、少数の競合企業しか保有していないか。
模倣困難性…ある経営資源は他社による模倣が容易か、困難か。
組織…ある経営資源を活用するための仕組みが整っているか。

これら4つの視点から経営資源を評価することにより、保有する経営資源の競争優位性を把握し、戦略立案に役立てることができます。

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