ロジカルな伝え方
誰かに何かを伝えようとして、「ん?どういうこと?」「ちょっと言っている意味が分からない。」と言われてしまったことはありませんか?
分からないと相手が言ってくれれば、補足説明をして理解してもらうことはできますが、プレゼンや講演など一方向性の強い場面においては、聞き手は「よくわからなかった」で終わってしまうことがあります。
また、一回の説明でロジカルにビシッと伝えることができる力は、ビジネスにおいて必須の能力であるともいえます。
そのための4つのポイントをご紹介します。
1)三角ロジック
論理的に伝えるために簡単な方法は、「主張」「事実」「理由づけ」の三角ロジックを完成させることです。
三角ロジックとは、主張を頂点として、事実、理由づけの3つで成り立つロジックです。
たとえば「ビジネス書を読んだほうがいい!」という主張を伝えたいとして、それだけ伝えても「なんで?」と思われて終わりです。
そこに、成功者はビジネス書を読んでいるという事実、ビジネス書には成功のヒントがあるからという理由付けがあれば、説得力は一気に高まります。
2)つなぐ
伝えるという行為は、必ず聞き手がいます。伝わるというのは聞き手と通じ合ってこそ意味をなすといえます。つまり「ああ、なるほどね!」と「共感」されなければ伝わらないんですね。
共感を得てもらうには、一つひとつの話を連続させてつなげることがポイントです。
例えば、
サービスを見直せば、リピーターが仲間を呼んでくれる。
→リピーターが増えればリピーターが新しい顧客を生んでくれる。
→新しい顧客がつけばさらに売上が上がる。
→売上が上がればさらにサービスを見直せる。
このように話をつなげていくことによって、根拠の飛躍がなくなり、相手の理解を得ながら結論へ向かうことができます。
3)客観的
暗黙知とは経験によって習得した知識やコツのことですが、主観的になりがちです。職人さんの「さじ加減」みたいなものですね。
一方、形式知とは言葉で整理された知識で、客観的です。職人さんのコツを具体的な手順で説明するみたいなことですね。
現時点で相手が理解してないことを伝えようとするときには、主観的から客観的に置き換え言語化することが重要です。
4)質問
伝えたいことを深く理解してもらうには、「質問」が効果的です。
聞き手に質問することによって、その人は自分の頭で考え、理解しようとします。一方的に話をするだけの場面では、そもそも話を聞いてくれていないかもしれません。
この4つのポイントを踏まえれば、話が相手にロジカルに伝わり、納得と共感を得られるのではないでしょうか。
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