人にはコントロール欲という強い欲求がある。

人間にはもともとコントロール欲という強い欲求があると言われています。
太古から人が雨乞いを続けてきたのもわかりやすい例ですね。
身近なところでいうと、上司や部下の行動をどうにかしたい、というのも同じです。

興味深い実験結果の話を聞きました。
とある老人ホームで、学生ボランティアが訪問する日程を高齢者が決めるグループと、学生が決めるグループに分け、高齢者の様子を観察していったところ、日程を高齢者自身が決めたグループは、幸せを感じ、健康であり、活動的になったそうです。

ところが、その実験が終わったあと、研究者たちは驚愕しました。
学生ボランティアの訪問日程を高齢者が自分達で決めたグループのほうが死亡率が高かったというのです。

つまり、人はコントロールできることで幸せを感じ、健康で活動的になれるけれど、一旦コントロールできていたことを奪われ、コントロール不能になると、前よりも弱くなってしまうのです。

人間にとってコントロール欲がいかに強いものかがわかりますね。

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