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3番目のドア

『サードドア』(アレックス バナヤン)からのお話です。
ビジネスやキャリアに関する意思決定を行うとき、私たちは常に3種類の選択肢(ドア)があり、そのどれかを選んでいる、という考え方があります。
この3種類のドアについて、ナイトクラブの入口に例えて説明されています。
第1の入口(ドア)…正面の入口。99%の人がそこに並び、本当に入れるのかどうか心配しながら長い行列をつくる。
第2の入口(ドア)…VIP専用入口。セレブやお金持ち、貴族出身など特別な人だけが待たずに入れる。
第3の入口(ドア)…裏道の窓から入りキッチンの先にある入口。誰も教えてくれないが、いつでも必ずそこにある。
通常、多くの人は第1の入口から入ることしか思いつきません。なので、そこに長い行列ができていたとしても、中に入ろうと思ったら我慢して行列に並ばなくてはいけません。
一方、一部の特権を持っている人たちは、許された人たちだけが入れる第2の入口があることを知っていて、そこから並ばずに悠々と入っていきます。
ディズニーランドでいうファストパス・チケットみたいなものですね。
でも、本当の成功者と呼ばれる人たちは、第3の入口(サードドア)を選ぶといいます。
この入口は、一般の人たちはもちろん、優先されるセレブも知らない入口であり、そもそもその入口があることを思いもつかないんです。周りから見れば、「あ!その手があったか!」という感じかもしれません。

サードドアを選ぶ成功者は、どんな意思決定を行うときでも、それを実現する可能性が高い方法、つまり「サードドア」がないか考え、探し出し、実行しているといいます。
そしてそのドアを見つけるのは、才能や頭のよさではなく、その実現したいことについて、成功確率が1%でも高くなる方法は何か?という視点で物事を見られるかどうかだといいます。
誰にでもできるけれど、みんなやらないこと、という場合もあります。
先人がやってきた方法をそのままマネするのではなく、何かもっと良いやり方はないか、と常に探し続けること。そういう積み重ねが、成功するきっかけを掴むことにつながります。
既存の枠組み、ルール、あたりまえを疑い、人と異なることを恐れずに、新しい可能性を信じることで、「サードドア」は姿をあらわすのかもしれません。

事業アイデアといった大きなものでなくても、日頃の仕事の一つひとつについて、サードドアを探す思考を持つだけでも仕事の成果は変わってくるのではないでしょうか。

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