「見ている」だけで生産性が上がる?

アメリカのウェスタン・エレクトリック社ホーソン工場で行われた実験で、物理的労働条件よりも「注目されているという意識によって生産性が向上する」ということが判明したそうです。(ホーソン実験)

ロボットにはあり得ない、人間らしい実験結果ですね。
注目を浴びることで、相手の期待に応えたい心理的行動によって好結果を生み出せるのですから。

会社もしくは上司は、スタッフや部下に、高い生産性で働いてもらいたいと思っています。
そしてそのモチベーションを高めるために、給与を上げたり、労働条件をよくしたりして四苦八苦します。
でも、この実験の効果を利用するならば、「いつも見てるよ。」ということだけで生産性を向上させることができますよね。

同じような話を聞いたことがあります。
とある乳製品の販売会社で、ひとつの支店だけが売り上げがいつも高かったそうです。
社長はそこの支店長のことをしばらく観察することにしました。
すると他の支店長と違う1点がわかったというのです。
それは、
スタッフにいつも「頑張って"る"ね。」と声かけしていたのです。
他の支店長は、「頑張ってね。」と声をかけていたそうです。

「頑張ってね。」は、「頼むよ」というスタンス。
「頑張って"る"ね。」は、「いつもあなたが頑張ってるのを知っているよ、頑張ってるね。」というメッセージなのです。
まさにホーソン効果ですね。
「いつも頑張ってるね。」

お金を一切かけずに、スタッフの生産性を上げることができるこの効果、さっそく使ってみてはいかがでしょうか。

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