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人生に意味はあるか?

人生に意味はあるか?そんなことをふと考えたりする人もいるでしょうし、全く考えない人もいると思います。
ふと同僚にこれを聞いたら、「どうした?急に哲学的なこと言うねぇ。」なんて言われました。

オーストリアの精神科医、心理学者で、自身の3年にも及ぶナチス強制収容所体験を綴った「夜と霧」の著者であるヴィクトール・エミール・フランクルは、
「人生に意味ってあるの?」という問いに対し、「私たちは人生に意味を問う必要はない。私たちは人生から意味を問われている存在なのだ。」と言っています。
つまり、人間は人生から問い求められているのであって、それに答えなくてはならない、ということです。まさにコペルニクス的発想ですね。

人生が答えを問う旅だとすれば、ゴールだけに意味があるでしょうか?
たとえば、富士山に登ろうとするとき、ヘリコプターに乗って頂上に立ち、「おお、これが頂上か。」と見渡しても感慨深いとは言えません。
一歩ずつ足を運び、ルートを選びながら登る中で、誰かと出会い、いろんな景色を見ながら登頂するからこそ、「ああ、これが頂上か!」となるのだと思います。
ゴールに意味があるのではなく、旅や道のりに意味があるのではないでしょうか。
人生は結果ではなく過程を味わうもの。

どのルートを通っても、途中で一泊しても、途中で諦めて下山するのも自由であり、自分で選択できます。二手に分かれる道、三つに分かれる道、どんな選択であっても、後悔が生まれる一番の理由は、「自分で選択していないこと」だといわれます。
結果とは、そこまで進むにあたって、どのような過程でどのような経験をしたのかということ。
最終的には、自分が味わった経験の積み重ねが結果となります。

最終的なゴールにばかり気を取られず、その過程(道のり)こそに意味があると考えると、日々の選択も違ったものになるのかもしれませんね。

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