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二要因理論で分かる4つの企業タイプ

ハーズバーグの二要因理論から企業のタイプを分けるという話が面白かったので、ご紹介します。
まず、ハーズバーグの二要因理論とは、職務の満足と不満足に関する理論で、ざっくり言うと「満足を生む要因」と「不満足を生む要因」はそれぞれ違うんだよ~という内容です。
「満足を生む要因」は仕事自体に関するもので、達成感や承認、仕事のやりがいなどが該当します。動機づけ要因と呼ばれ、これが満たされなくても不満にはならないですが、満たされれば満足につながります。
「不満足を生む要因」は仕事環境に関するもので、給与や労働条件などです。衛生要因と呼ばれ、不足していると不満に感じますが、一定程度満たされれば、それ以上はどれだけ充実しても満足にはつながりません。

これをもとに、動機づけ要因と衛生要因をそれぞれ縦軸、横軸にして企業の状態を4分類すると次のとおりとなります。
タイプ①:動機づけ要因も衛生要因も高い「ホワイト企業」
タイプ②:動機づけ要因が高く、衛生要因が低い「やりがい搾取企業」
タイプ③:動機づけ要因が低く、衛生要因が高い「ぬるま湯企業」
タイプ④:動機づけ要因も衛生要因も低い「ブラック企業」

とあるコンサルタントの方によると、「やりがい搾取企業」ほど、さらに動機づけ要因を強化して社員満足度を高めようとし、「ぬるま湯企業」ほど、さらに衛生要因を強化しようとする傾向があるそうです。カラ回りですね。
でも、マトリクスでわかるとおり、このような強化方法ではホワイト企業には到達できません。
二要因理論が必ずしも正しいとは限りませんが、企業の現状を把握するヒント、効果的な改善をするヒントになるかもしれませんね。

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