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図解化力

図解化力とは、物事を2次元の図で表現することができるスキルです。
パワーポイント資料をつくるというのがイメージしやすいですかね。文章ではなく、図形や矢印、イラストなどを用いて物事を直感的に理解できるように表現することです。グラレコもまさに。

図解化力のメリットは、文字だけで説明すると煩雑でイメージしにくいものでも、直観的に理解できるようになるという点です。
ただ、物事を図解するためには、その内容について深い理解が必要で、かつそれを分かりやすく表現する能力も必要になってきます。
つまり、図解化力とは、
1)物事の全体像を捉える俯瞰的思考力
2)各要素のつながりを把握する論理的思考力
3)本質部分を理解するための抽象化能力
4)理解したものをわかりやすく伝える具現化能力

の複合的な思考力、表現力であるといえます。

僕自身、この図解化能力を鍛えるために毎日グラレコを描いている気がしています。
図解化すると、自然とこの4つの思考がはたらくので、全体の中で足りない部分であったり、矛盾点にも気づきやすくなり、すべての問題解決の場面で役立ちます。
どうすればこの図解化力を鍛えることができるのか?というところですが、結論から言うと何度も繰り返し図解化をしていくということしかないように思います。
議事録を図解化したり、聞いた話を図解化したり、読んだ本をまとめて図解化するといった練習ですね。

図解化するまでのステップとしては、
1)要素の整理
物事を構成する要素の洗い出しです。会議の議事録で言うと話し合った内容の一つ一つを書き出す作業で、テーマや属性ごとに要素をグループ化することも必要です。
どのような基準でグループ分けするかは、全体像を把握したうえで考えていきます。
2)全体像の把握
この物事はどんな結論に向かっているのか?と考えるとわかりやすいかもしれません。
会議などはあらかじめ方向性が決まっていることが多いですが、プロジェクトにおける問題解決などはゴールが見えていない場合もあるので、全体像の認識をしっかり持っておかないと全く見当違いの理解になってしまいます。
3)関係性の明確化
各要素やグループごとの「つながり」や「関係性」を理解していきます。
4)図で表現
これまでのことを頭の中で理解、整理できたら、それを図にして表現していきます。
図の基本は、○△□などの図形とつながりを表す矢印です。色分けをうまく使うのも効果的です。
上手な図、デザインなど芸術的な綺麗さよりも、論理的な関係性を漏れなく表現できているか?簡潔でわかりやすくまとまっているか?というところが重要です。

毎日グラレコを続けていても、まだまだ奥深い図解化力ですが、繰り返しのトレーニングしかないようなので、引き続き訓練していきたいと思います。
ちょっとやってみようかな、という方は、まずは身近にあるシンプルなものから図解化してみることで感覚をつかめていくのではないでしょうか。

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