「目には目を」では世界を盲目にするだけだ。
「目には目を歯には歯を」
ハンムラビ法典の内容を象徴するものとして学校で習いました。
この法典の意図するところは他にもあるのでしょうが、子ども心には「目には目を」という印象だけが強く残りました。
目を潰されたら相手の目を潰し、歯を抜かれたら相手の歯を抜くべきだという、応報の思想を端的に表現したものと認識されていますが、この条文の目的は、いわゆる同害報復を要請するものではなく、無限な報復を禁じて同害報復までに限度を設定すること、つまり過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐことが本来の趣旨であるようです。
しかしいずれにしても、報復を認めていることに変わりはありません。
ガンジーは言いました。
「目には目を、では世界を盲目にするだけだ。」
やられたらやりかえす、では世界は良くなっていかないということでしょう。
怒りは伝染します。
誰かから怒りの感情をぶつけられれば、いわゆる「やつあたり」をしてしまうのが人間でしょう。
ただ、その人が受け取った怒りを周りに伝染させないとしたら、連鎖はそこで止まります。
「余裕がある状態」、「幸せな状態」つまりポジティブな状態であれば、伝染を食い止める可能性が高いように思います。
逆にネガティブな状態ではそれは難しいでしょう。
ニュートラルな状態ではどうでしょうか。単純に考えれば、伝染させてしまうかは五分五分の確率だと思います。
ではどうしたらいいのでしょうか。
ポジティブな状態の人が増えれば、怒りの連鎖を少なくできます。
そのためには、「ポジティブな人ニュートラルの状態の人が周りの人にポジティブなエネルギーを送る」ことが大切なのだと思います。
あ、今日は少し気分がいいな、と思ったら、その楽しい気分、幸せな気分を周りの人に分けてあげられたらいいですよね。
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