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東邦大東邦中2024年推薦・算数完全解説

割引あり

2023年12月1日に千葉の名門である東邦大東邦中学の推薦入試が行われた。

推薦入試であるため、定員40名に対して、598名の受験者中40名しか受からないという大変厳しい入学試験であった(実質倍率14.95倍)。

学校発表によると
4科目受験者平均169.4/300
合格最低点218点/300

国語の受験者平均58.1/100
算数の受験者平均53.0/100
理科の受験者平均30.5/50
社会の受験者平均27.7/50

という結果になっている。
合計300点の入学試験で受験者平均点と合格者最低点が50点近くも離れる入試は非常に珍しいと言ってもいい。

ただ、千葉の推薦入試は全く力が及んでいないのに受けてくる層が一定数いる(おそらく半数以上がそうであろう)ことが原因となっている。

合格者40名のうち、おそらく10名程度は確実に合格する力がある受験生であったはずである。

残りの合格者30名は当落線上にある100名程度の中から合格を見事勝ち取った受験生である。

いま、この記事は当落線上にいたが、残念ながら不合格になってしまった70名の受験生に向けて書いていると言っていい。

2024年1月21日に東邦大東邦の本番といってもいい前期入学試験が行われる。
出願者数はすでに2276人と確定している。
12月1日の推薦で惜しくも不合格となった受験生70名は必ず受けるだろう。
そして、合格してほしい。
東邦大東邦中学としても第一志望としてくれている受験生に受かってもらいたいはずだ。
とすると、推薦入試の問題を解いていた方が有利になるという学校側の論理が働く。

そこで、どうして当落線上にいながら不合格になってしまったか考えてほしい。
1月21日の東邦大東邦前期入試は開成・麻布・桜蔭・女子学院・渋谷幕張の前受けとして相当の猛者が集まってくる。
志願者2276名で合格者1000人近く出すが推薦入試を受けに来た層とはレベルが違う。

東邦大東邦推薦入試は残念ながらどこのネットにも取り上げられておらず、復習の仕様もないことから私が東邦大東邦から二次使用の許可を頂き、解説を行うこととした。

推薦入試の算数については85点以上が合格確実圏と言えよう。
どのようにして、85点をとるのか各々で考えて欲しい。


85点を取るために(解く前にご確認ください)

目次に沿って東邦大東邦推薦入試の算数の問題及び解答・解説を載せる。
どうしても東邦大東邦前期入試に合格したい受験生は是非、読むことを勧める。

また、各設問に対し難易度を記載する。
85点を取るための目安としては以下の通り。

難易度★   正答率100%できなければならない。必須級。
難易度★★  正答率100%できなければならない。必須級。
難易度★★★ 難易度はそこそこ高いが、解くのに時間を要しがち。

各設問の難易度目安

難易度★、★★を完璧にフォローできれば85点はクリアできよう。
上記難易度で不明点があれば、解けるだけでなく「理解できる」まで見直しを勧める。
※難易度★★★は、余力があればで問題はないだろう。

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