そして、エアコンのオンオフすらできなくなっていく

うちの妻がエアコンのオンオフすらできなくなった。

結論から言うと理由はKindle fireタブレットがアップデートされたからだ。

うちはエアコンのオンオフにAmazonが製造販売するAlexa(アレクサ)というスマートスピーカーを利用いる。
Kindle fireタブレットにはAlexaの機能が内蔵しており、Kindle fireタブレットを部屋の片隅に放置しておりタブレット端末型のスマートスピーカーとして運用している。

たまにこのKindle fireタブレットがソフトウェアアップデートのため、2か月に1度くらいのペースに再起動する。
再起動するとタブレットのホーム画面を開かないとAlexa機能が動作しない。
このことを知らない妻は反応のないAlexaの名を永遠と呼び掛けていた。

うちの甥っ子にあげたFire TV(amazonが製造販売しているテレビでYoutube等が観られるようになるデバイス)が動作しなくなったと連絡があった。

理由はリモコンの電池が切れたことだった。
しかし、甥っ子からしたら乾電池というものは未知の物体であり、ゲーム機やスマートフォンにおける電池とは充電するものというなのだ。

妻の例では、普段は「Alexa、エアコンつけて」と言えばエアコンがオンになるというシンプルに思えるシステムである。
しかし、Kindle端末→Alexa機能→スマートリモコン→エアコンという4段階の過程を踏んでおり、どれか一つに不具合があるとエアコンすら起動できなくなっています。

甥っ子の例は電池切れという非常にシンプルな理由であるが、乾電池という彼らにとってはもはやロストテクノロジーを使っているデバイスである。
複雑で高速なゲームや高機能なスマートフォンを使いこなしていたとしても、乾電池を知らなければ解決には至らないだろう。

SNSで「高齢者は(リモコンを用いた一般的な)エアコンの使用の仕方がわからないためエアコンを使わない」という投稿がバズっていた。

​この投稿に対して「エアコン程度も操作できないのかよ、老人は。まぁ文字小さいし、しょうがないかもね」という雰囲気の返信が多々見受けられる。

先日のauの通信障害やたまに起きるAWSの不調によるアプリトラブル。
理由が知っていれば「あぁ、こんな日もあるよね」とSNSのトレンドワードを見て判断できる。

しかし、家電が自己完結していた時代の人間からすると「なんでSONY製のスマートフォンがamazonのサーバーが不調になったせいでアプリが動作しないのか?」というのは理解が難しいだろう。

本当に自分も将来的に生活に必需的な家電をキチンと動作させることはできるのだろうか。不安になってきた。

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