見出し画像

剪定枝でフックづくり

季節がら、剪定枝をいただく機会が続きました。先月は、同じ県内に住む(き)さんのおうちにおじゃまして、梅と姫榊を少し剪定させていただきました。

ちょうど、鞄をかけるフックを家人が所望してたことから、この梅の枝で荷物かけのフックをつくってみようと思い立ちました。

▽プロトタイプ1号。

もっと太い枝でつくる場合は、乾燥とともに木口から割れが入ってくるので髄(芯)のところで半割にしてつくりますが、今回は細い枝なので、乾燥時の割れは大丈夫だろうと踏んで、芯持ちの、丸い枝のまま。

作業としては、樹皮をきれいに剥いて、端々の面取りをして、ドリルでビス穴の下穴を開け、L字金具をビスで取り付けました(あと今回は設置場所が出っ張っている関係で、出っ張り分を支えるサポートパーツをフック下部の裏面に付けました)。

樹皮を剥く作業は削り馬&ドローナイフでおおまかにやって、細かいところはナイフの先で。

画像7

最初、少し樹皮を剥くと梅の花の色素がうかがえるような部分が出てきて、そこをさらに削り取ると、その下はとても白かった。

無垢なナチュラルホワイト。。。

梅は木目(繊維)は入り組みがちで、複雑な性格なのかなあという印象だったけど、この白さはなんというか、清楚です。

樹皮を剥くと、木口だけでなく側面からも急激に水分が逃げていきはじめるので、小径ゆえに割れの不安はないはずとはいえ、あまり急激な水分変化にさらさないよう、念のため全体にブッチャーブロックコンディショナーを塗り込んでクラフト紙に包み、ゆっくり少しずつ水分が出ていくようにして乾燥させてみました。

▽梅の枝でさらにプロトタイプを試作中。

単純な生木クラフトですが、梅に特徴的な枝の出方のおかげで可能になるフォルム。。。

▽日々体重測定をして、乾燥具合を見ているところ。

画像1

▽わがやの「猫の額庭」のセンダンの枝でも、試作してみました。先日木削りセッションにきてくださった方とナイフグリップを練習するために、練習用材としてセンダンの枝を少し切ったときに出た端材で。

画像2

画像4

▽京都の友達がいろんな樹種の剪定枝を送ってくれた中からは、多羅葉(はがきの木)の端材で、小物かけフックを試作中。この多羅葉は太さがわりとあったので、半割りにしました。

画像6

画像6

色を塗ったりしても楽しいのかなと思いますが、自分は白木のままの色に魅せられています。オイル塗装もせずにこのまま使いたいと思いました。

わが家用のプロトタイプ1号以外は、取り付け金具をどうするかまだ思案中なのですが、鞄かけフックのほうはドアフックやなげしフックに仕立ててみたいのです。そのためにちょうどいい金具を探したのですが、なかなか見つからず💦 これは鍛冶仕事でつくるしかないのかな。。。?

鍛冶仕事も、自分の身の丈にあった小さな規模でやる方法はないものか、と妄想しています。「ぐりとグリーンウッドワーク」という屋号にしてしまったせいか、ねずみの手のひらでやるかのようにグリーンウッドワークをミニマルに小さくやることに、どうもロマンを感じてしまいます。

金具編はまた後日。どうなりますことやら。。

***

ぐり と グリーンウッドワーク:https://guritogreen.com/




応援をいただけたらとってもうれしく、励みになります :)