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市民農園で自然農、春のことはじめ

去年5月にスタートした、市民農園での自然農の試みは、12月にマリーゴールドの花を摘んでから冬に入り、しばらくすべてお休みしていました。

▽お休み前の畑。

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お休みにはいる前に、ひとつの畝には庭のもみじの落ち葉をまいて、ほかの畝にはマリゴールドの茎や葉っぱを細かく切ってまいて、上から油粕と米ぬかのミックスを振り撒いておきました。

(落ち葉は嵐で吹き飛ぶと隣近所にご迷惑になりそうだったので、シカクマメの残骸の蔓をうえからかぶせ、さらにシカクマメを支えてた網目ロープで覆って、四隅をペグ打ちしておきました。)

そして2月になって畑に行きますと、3株あったキャベツのうちの1株、ばらまきしたサラダミックスのうちのルッコラ、5株あったブロッコリーのうちの2株、それにネギとイチゴとスナップエンドウとニンニクとアップルミントとカモミールたちが残っていました。

▽2月、なんとか冬を越せたみんなたち。

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ホウレンソウやビーツ、レタス、ダイコンも秋にまいてみたけど、育たなかった。芽出ししたけど大きくならなかったり、もとより芽出ししなかったりで😿

でも冬を越したみんなはなんだか頼もしく、少しずつですが収穫して春の味わいをいただいたりしています。

▽現在の畑のみんなたち。

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▽少しずつ、いただいています。

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野菜づくりは科学である?

2月に近所で大きな畑をやっているともだちが、酸度計をもって、わたしの畑を見にきてくれました。

野菜づくりには科学的アプローチが必要なのかもしれないと思い至りました。科学は、まず現状の把握から始まるのである、と。

私も一応前にホームセンターで買った安物の酸度計は持ってたので、彼女のシンワ製の酸度計と一緒に測ってみました(ノギスを買った時にシンワというメーカーを知って以来、計器類はシンワがいいと個人的に思ってるので、この酸度計が欲しくなりましたが、お値段が自分のの5倍くらいした💦)。

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結果はどちらの酸度計もなんだかいい感じの値。針が動いた形跡があまりなかったので、彼女は酸度計が壊れちゃってるのかも、とも言ってました。

そのあと、もういちど、自分の酸度計の先端をサンドペーパーで磨いてから、畑の土を湿らせて、たっぷり時間をとって待ちつつ何箇所か測ってみたのですが、やはり変わらず。よくわからないまま、でもまあこの値を信じてみようか、と思い、今年の作付け計画を開始しました(結局科学的になりきれてない。。💦)。

受験勉強するかのような、作付け計画

連作障害を避けつつ、コンパニオンプランツ同士を混植しつつ、来年以降の作付け計画もシンプル化できることを願って、今年からはこの本を参考にやってみることにしました(作付け計画には参考書が必須です、受験生みたいな気分です。。💦)。

ちなみに去年スタートしたときは、ひたすら植物同士の相性がいいかNGか、日当たりの好きな植物、養分を多く地中につくってくれる植物、養分をたくさん欲する植物、そうでもない植物などをネットや本で調べまくって、パズルを解くみたいに、作付けするものや場所を自分でいちから考えたのです(受験生さながら1日中机にかじりついて)。

そして去年は栽培にあたってはわがやの往年のバイブルであるこの本をメインに……

……あとは川口由一さんの農法を紹介したほかの本2冊と、奇跡のりんごの木村さんの本を見つつやったのでした。

今年出会ったこの『1㎡から始める自然菜園』は、川口さんの自然農を、市民農園向けに特化した形になってるみたいで、もしかしてまさに自分向けかもしれない気がしました。

この本では1㎡単位で、混植するといい野菜、その後にリレーしてつくるといい野菜の組み合わせがたくさん紹介されています。その中から、いくつかの組み合わせ例を選び、あとはそこに含まれている野菜の科を考えつつ、そして去年どこで何をつくったか&日当たりを考えつつ、どの1㎡分の組み合わせのとなりにどの1㎡分の組み合わせを配置するか決めていきました。

やっぱりパズルだった。難問を解く感じでした!でも楽しくてしかたなかったです。

種降ろしは月齢で

作付け計画も決まったところで、今年の作業のことはじめとして、春まき野菜の種降ろしを始めました。

この種降ろしのタイミングも、去年は新月の日が「何事に置いてもスタートにいい」と思っていたので、どの植物も新月の日あたりに種降ろししていたのですが、『月と農業―中南米農民の有機農法と暮らしの技術』という本と出会って、植物によって適期が違うらしいことを知りました。

著者ハイロさんの説を私なりに理解した範囲では、根菜や地面すれすれで育つ葉野菜は二十六夜あたり(早くても満月三日後から二十六夜まで)の種降ろしがよいらしい。

そしてトマトやナスなどの果菜は、三日月あたり(遅くとも満月三日前まで)の種降ろしがよいらしい。

今年はハイロさん説でやってみることにして、先日、二十六夜の日にダイコン、カラシナ、ホウレンソウ、葉ネギの種降ろしをしてきました。

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お腹で種をあたためる!

もうひとつ、酸度計を持って畑を見に来てくれた(ひ)ちゃんが教えてくれた種降ろしのやり方も試してみています。これは、水で湿らせたガーゼに種をはさみ、ビニール袋に入れて、腹巻かズボンのポケットの中で温めて発芽を促してから、ポットに移す、という方法!

この話を聞いたときは、「おおおおお」と思いました。自分の体温で種を温めるなんて、卵を温める親鳥というか、子どもをお腹の袋にいれているカンガルーみたいです。

すっかり盛り上がって、ナス、トウガラシ、ハバネロなどの種を(満月の四日前に)温め始めました。

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温め始めの最初の日は、はらまきに種たちを入れてそのままおふとんに入ったとき、なんだか緊張して寝返りが打ちにくかった💦 自分の身体が自分だけのものじゃないんだー、という、妊婦さんの気持ちが分かったような。。

根を出してきた順に、ポットのベッドに移ってもらっています。ナスはわりと早いですが、ハバネロはゆっくりさんです。

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この後も無事に大きくなるといいです!

今年も自然の観察と勉強を主眼に、植物と虫たちと親しんでいけたらと思っています。

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△春の畑は虫たちのアスレチックフィールド。。。?

#市民農園で自然農 #ぐりとグリーンウッドワーク





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