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島田清次郎聖地ガイド

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島田清次郎に関わる場所や施設などを紹介します。 著作やゲーム『文豪とアルケミスト』のキャラクターが好きで少しでも推しを感じたい…!という方向け旅行ガイドになります。
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番外編:石川県立歴史博物館『石川近代文学館おでかけ展示 くらべる文学展 in 歴博』

会 期     2024年4月27日(土)~2024年6月23日(日) 営業時間    9:00~17:00 休館日     5月27日(月)・5月28日(火) 企画展展示解説 5月19日(日)・6月9日(日) 県外のひとで金沢駅から向かうなら周遊バスの「広阪・21世紀美術館」バス停下車がわかりやすいかもしれません。 香林坊から石川近代文学館方面に向かって徒歩15分位で行くことも可能です。 常設展は一部を除いて撮影OK(SNS含むネットアップロードは不可) 企画展は撮影も

巣鴨警察署跡&巣鴨保養院跡(東京都豊島区)

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★★★ 営業時間   なし 定休日    なし 巣鴨警察署跡へ 日比谷公園で帝国ホテルの従業員から殴られ、生々しい血染めの痕跡が残る浴衣姿のまま人力車に乗って池袋へ向かっていた清次郎は、巣鴨町2丁目35番地先の道路…現在の巣鴨駅前の白山通り沿いで爆弾事件発生のため特別警備していた警官に事情聴取され、7月30日の深夜2時半頃に巣鴨署へ連行されます。 巣鴨警察署は現在はJR巣鴨駅と大塚駅の間にありますが太平洋戦争の大空襲により焼け落

番外編:徳田秋聲記念館×金沢建築館 学芸員と登る卯辰山・徳田秋聲文学碑イベント

2024年4月20日(土)。 谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館さん主催のイベントに参加してきました。 秋聲文学碑の建立についてのいきさつ自体には清次郎は関係ありませんが明治学院退学後しばらくの間、どうやら卯辰山の麓に母親と住んでいた事がある描写があること、また秋聲の『解嘲』で清次郎にあたる人物が卯辰山の別名「向山」と名付けられていることもあり今回は聖地ガイドカテゴリとしての備忘録です。 とはいえ、秋聲一派の端くれとしても一回はちゃんと来たかったんですけどね、以前ネットで調べた

日比谷公園(東京都千代田区)

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★★★★ 営業時間   常時開園(サービスセンター 8:30~17:30) 定休日    なし 日比谷公園は伊達政宗の自宅跡を造成し1903年(明治36年)6月1日に開園した日本初の近代的洋風公園です。 ドイツ留学経験があった本多静六が欧風公園を手本にして花壇や噴水、音楽堂や運動場などが作られました。 現在は園内に図書館やカフェもできて土日はライブイベント、クリスマスシーズンには露店やツリーが立ち並ぶクリスマスマーケットが開催されて

島田清次郎居住地跡(東京都渋谷区富ヶ谷)

行きやすさ  ★★★★ マニアック度 ★★★★★ 営業時間   12:00~18:30 定休日    月曜 島清の家は何処にある? 前回の記事では島清の下宿先について書きましたが今回は下宿生活を終え、半年間の洋行から戻った後の1923年に建てた自宅跡です。 令嬢監禁事件の舞台になった場所でもあり、建てた半年後に関東大震災によって家は倒壊してしまいます。 「我れ世に勝てり」冒頭に転居の但し書きと住所が記されており、そこには『東京市外代々木富ヶ谷1576番地』とあります(お

徳田秋聲旧宅&本郷エリア

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★★★ 営業時間   非公開のためなし 定休日    非公開のためなし 島清の聖地スポットは石川だけじゃないぞ! という訳で東京エリアの最初の場所はもはやこのnoteではおなじみ徳田秋聲の終の棲家。 東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」駅を出て東大を右手に見ながら大通りを歩いて郵便局の角を左折した路地を進んだ先にあります。 都の史跡に指定されていますが今も徳田家が暮らしており内部は一般に公開されていません。 コロナが流行する前は秋に

呉竹文庫企画展『島田清次郎とその時代展』

2023年はこの展示のために毎日を生き抜いていた それは遡ること2023年2月26日… その日は石川県立図書館の文アル図書館コラボ開催中の土日でもあり記念すべき島田清次郎生誕124周年の日程が重なっている!!こんな推し活冥利につきるイベントないじゃない!!現地へ行くしかない!! という背景もあり25日は図書館へ行って島田くんを眺め、栞を作り、ホテルでケーキを食べ、26日の島清の誕生日当日は美川へお墓参りに行った後そのままルーツ交流館へも訪問。 過去の資料コピー依頼や数

番外編:石川県立図書館企画展『十二文豪図書館ニ降臨ス』

行きやすさ  ★★★★ マニアック度 ★★ 営業時間   平日:9:00~19:00 土日祝:9:00~18:00 定休日    月曜、年末年始、資料整理期間 約1年前の2022年12月6日~ 3月 5日に石川県立図書館とゲーム『文豪とアルケミスト』のコラボによる企画展が開催されました。 後々聞いた話だとゲーム会社側から図書館に持ち掛けたのがきっかけのコラボだったそうな。 島清こと島田くんが金沢3文豪と並んでセンターに!?ホントに!?いいの??知名度とか!いやまあ石川以

明達寺(白山市松任)

行きやすさ  ★★★ マニアック度 ★★★★ 営業時間   催事により異なる(催事期間以外の見学は要予約) 定休日    なし 明達寺は宗教家暁烏敏の生家でもある真宗のお寺で、島田清次郎は学生時代ここにある大量の書物目当てに頻繁に明達寺を訪れていました。 島清が通い始めた時期の明確な記録はありませんがおおよそ1915年頃からと言われており、そのきっかけとなったのは暁烏を崇敬していた叔父に連れられたからとも、親友だった橋場忠三郎の誘いがきっかけともいわれています。 最寄り駅

兼六園「寄観亭」

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★★★★ 営業時間   9:00~16:00(夜間はライトアップ、観桜期のみ営業で要予約) 定休日    水曜日(年末年始、GW等特日は除く) 金沢の観光地No1兼六園の園内にある食事処とお土産屋を兼ねたお店です。 最寄りの入口は「桜ヶ丘口」、「兼六園といえばあの風景」の徽軫灯籠(ことじとうろう)の近く。 こちら創業明治7年の老舗。兼六園がお殿様の庭園から公園と正式に認可されてから営業されているお店です。 時は1919年(大8)

徳田秋聲記念館(石川県金沢市)

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★★★ 営業時間   9:30~17:00 定休日    火曜 金沢の観光地の代名詞ひがし茶屋街エリアにひっそり佇む金沢三文豪のひとり徳田秋聲の記念館です。 そんなメジャー観光地でありながらバスでの行き方は実は初見殺し… 簡単に案内するなら観光周遊バス「橋場町」停留所下車。 ですが実は周遊バスで「橋場町」と名の付く停留所は「橋場町(ひがし・主計町茶屋街)」と「橋場町(金城樓向い)」の2つあり、更にLL左回りルートバスだと「橋場町(

くらしの博物館(旧石川県第二中学校)

行きやすさ  ★★★ マニアック度 ★★★ 営業時間   9:30~17:00 定休日    月曜 最寄りのバス停は北陸鉄道路線バス「石引町」停留所(金沢駅の6番バスのりばから出ています。県立図書館行きで行けるのでセットで見学してもいいかも)、もしくは金沢ふらっとバス菊川ルート「飛梅町」停留所。 周遊観光バス利用の場合は「兼六園下・ 金沢城」停留所で降りて長く続く上り坂を15分程度歩いた先にあります。ほぼ一本道ですが坂道部分は日陰がなく、雨雪の時は滑りやすい靴だと少し注意し

金沢市西茶屋資料館

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★★ 開館時間   9:30~17:00 定休日    無休 島清に興味を持たれた方ならまず最初に行くであろう聖地。 もはや説明するまでもない島田清次郎が5歳から13歳(中学一年)まで過ごした貸座敷「吉米楼」を復元した建物で、1Fは島清に関する資料展示、2Fは当時のお座敷が再現されています。 1962年発行版の「天才と狂人の間」の単行本に当時の吉米楼だと言われる写真が掲載されているんですがそれを見ると現在の建物より大きく、検番に隣接

島田清次郎小説碑

行きやすさ  ★★★★★ マニアック度 ★ 開館時間   なし 定休日    なし 島清の文学碑が3つ存在することは公苑墓地内文学碑の記事で書いた通り。 2つ目は金沢の定番観光スポットでもあり、島清が幼少時代暮らした妓楼「吉米楼」(現・西茶屋資料館)があるにし茶屋街にある小説碑になります。大半の観光客は建物に夢中で素通りなのでここで立ち止まっている人は同志だと思って間違いないでしょう… 観光周遊バス「広小路」停留所を降りた大通り沿い側から茶屋街へ入る入口にある「西茶屋小