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私事ではありますが64

なんだかものすごくだるい。
そして眠たい。寒暖差にやられているのか……?

朝からぼんやりしていてズボンのベルトも忘れるしイヤホンも忘れた。
お昼のサンドイッチも作らずに家を出た。

しかしパン屋さんが近くにあるのでパン屋さんでお昼を買ったのであった。
パン屋さんは好きだ。

長男猫の食が細くなった。
薬が切れてきてるのだろう。
ダメ元でちゅーるをあげる。
すこぶる食いつきがいい。
嬉しい気持ちと「このままちゅーるも食べなくなったらどうしたらいいか」の不安と悲しみが襲ってきてまた泣いた。
仕事前だというのに号泣である。
まだ長男猫と一緒にいたい。

虹の橋なる場所に行くには身軽になる必要があるのだろう、と母の愛犬を見送る時に思った。
「毛を作る栄養が取れなくてどんどん抜けてしまう」と母が嘆いた時に「1グラムでも軽くしているのだろう」と私は言ったのを思い出した。
残酷なことを言ったな、と思うが今もその気持ちは変わらない。
やはり虹の橋も人間の宗教も永劫回帰説もすべて死の前では気休めなのか、と最近考えている。
しかしどんな気休めだろうと、私はまた長男猫に会いたい。
虹の橋で迎えてくれるもよし、私は解脱(輪廻の輪から外れて極楽に行く)できないだろうから来世で会うもよし、永劫回帰の時間の中でまた2011年の12月に長男猫と出会うもよい。
信じられるものがこんなにあるならば、どれか一つくらいは私と猫たちのために働いてくれ。

科学とは残酷だなぁ。
どれも死後の世界の観測ができない。

私は一体何から逃げたいのかわからない。
長男猫との別れから逃げたい気持ちもあるし、弱っていく長男猫を見つめることからも逃げたい。
追われれば逃げたくなるとはこのことなのか。
多分違うぞ。

毎日が慌ただしく過ぎていく。
職場の猫友には猫の話をしている、がゲームをやる人とはゲームの話をし、にじさんじに詳しい先輩にはやしきず(社築というビートマニアがめちゃくちゃ上手いVtuber)の話をし、上司とは世間話と仕事の話を半々でしている。
同居人氏には弱音を吐いたり「大丈夫である」と強がったりと、とにかく色々な顔で過ごしている。

ゑるはさんと前職場の人たちとの食事会に参加させてもらった。
もう余所者だというのにみんな優しい……。

ゑるはさんに長男猫の話をする。
ゑるはさんはnoteの記事を読んでくださっているので大体のことは知っている。
実りの多い時間だった。
バラバラになった私の顔が少しだけ形になったような気がした。

いよいよ、長男猫はちゅーるも食べなくなってきた。
総合栄養ちゅーるだからなのか、それとも本当に食欲がなくなってしまったのかわからない。

病院はとても混んでいる。
病院に行く道すがら「最初の病院は夏の終わりかけだったのに、もうすっかり秋だ」と長男猫に話しかけては泣く。
泣くのが早い。
病院に行ってもいい話が聞けるわけではないのはもうわかっていることだ。
「奇跡的に!腫瘍が小さくなって!胸の水も少なくなり!食欲不振は総合栄養ちゅーるが口に合わないだけですね!」とはならんのだ。流石に知ってる。
「総合栄養ちゅーるが口に合わない」はあり得そうだが。

これからどうなるのだろう。

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