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親になるということは。


昨日の夜
ふと夫に聞いてみた

「なんで急に妊活に積極的になったの?」

というのも、
夫は妊活に積極的ではなかった夫が
今年に入って急に
積極的になったように見えたから。

ずっと聞きたかったけど、
改めて聞くのもなんか変な感じがして
聞かなかった。


夫は、
子供が欲しくないわけではない。
ただ、私に比べたら
熱量が圧倒的に違った。

それで何度も何度も
喧嘩をしたし、
何度も何度も
泣いたし

結果私が出した結論は
この人とは妊活という話題において
価値観が合わない
ということだった。


そんな夫が今年に入って
急にサプリを飲み始めたり
病院に行くなんて言い出すもんだから
私の驚きは結構なものだった。


だから、
なんで?と私は昨日聞いてみた。


夫は
「別に元々の考えが変わったわけではない」
と言った。


あ、そうなんだ。
何か彼の中で変化があったのかと思ったけど
別にそういうわけではないらしい。

「ただ、弟のこともあったし、
もしかして、自分もかもしれないって
思ったのは大きかったかも」


義弟は男性不妊症だった。
それが今年わかったのだ。
どうやっても自分の子どもを
授かることはできないと
そういうことだった。

それが、身内だったという事実は
夫にとっては
行動に起こすには十分
だったらしい。


それから続けて
「今、こうして妊娠して安定してるけど、俺は、タイミングだって思ってるんだよね」
と言った。


「一回目、妊娠して駄目だったってことがあったり、
仕事とか周りでいろんなことがあったりして、
で、今子どもを授かれて安定してきてるけど
これから、この子が
無事に産まれてくるって保証は
正直ないわけじゃん」


たしかに。

「前だったら、きっと
何かあったとき耐えられなかったと思うんだけど、
今なら、
なんか耐えられる感じするじゃん。
何かあっても、
構えられるというか
そういう意味で
タイミングだと思ってるんだよね」


たしかに、たしかに。
その感覚はわかる気がする。

というか、
今なら理解できる、という方が
正しいかもしれない。

たぶん、
ちょっと前の私だったら
理解できなかったかもしれない。


私達夫婦は、約3年前
初めての妊娠を経験した。
けど、あっけなく、
自分が想像していたよりもあっけなく
小さい我が子は
お空にかえってしまった。

自分を責めたって仕方がないことは
わかっていたけど
責める他に
自分を保てる術を知らなかった。

知らなかったが故に、
わたしはどっぷり妊活沼にはまった。

きっとあのときの私なら、
今の旦那の言っていることは
わからなかったと思う。

あの経験を経て、
多少なりとも
命を授かる
ということがどんなことなのか
わかった気がする。

たぶん、
夫はそんなことを言いたいんじゃないかな
と、私は、漠然と感じた。

この、感覚的にしかわからないって感じは、
自分の中に命があるか、
そうでないか、の違いもあるような気もしているので
あまり、深くは突っ込んでない。



親になるということを
私達はまだ全然わかっていないんだと思う


けど、
親になるための準備は
着々と進んでいる気がしてる。

それは、
わたしも
夫も

感覚は違えど、
子を授かるということが
どんなことなのか

わたしたちは、たぶん
3年という長い期間を経て
やっとわかってきたんだと思う。

それが、たぶん今で

だから、このタイミングって
ことなんだろうと
おもう。

親になるということは

の続きは
きっと
いま私の中ですくすく育つ
この子がそのうち教えてくれるんだろうな。



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