見出し画像

操作可能な要素を独立にする、家電でも人生でも

前から気になっているのだけど、ドライヤーの操作部分って一貫性がない。

「OFF - COOL - LOW - HIGH」のスイッチ1つだけのもの。「OFF - LOW - HIGH」のスイッチと、ロックができる「COOL」のスイッチが分かれているもの。温度と風量がそれぞれ分かれているもの。

僕がいちばん好きなのは、温度と風量がそれぞれ分かれているものだ。温度はほどほどだけど強風で乾かしたりする調整ができるから。

アメリカはカリフォルニアに住んでいたとき、自宅シャワーのレバーが1つしかなかった。左にひねると、水の水量がだんだん増えてくるのだが、あるラインを超えると、水量は変わらず、温度がだんだん上がっていくようになっていた。よって、お湯の水量は調整できない。

かといって、お湯と水の二つのノブがあって、それぞれのひねりを調整して湯温を決めるタイプの蛇口を使うのも面倒だ。先に水のほうを閉じてしまって異常に熱くなったりするし。

先日まで、スペインのバルセロナに滞在していた。ホテルの部屋にあるエアコンは、温度設定のツマミと、風量設定のスイッチの2つが独立していた。冷房か暖房かは、室温と温度設定でエアコン側が判断されるようで、現在暖房なのか冷房なのかはLEDでわかる。

日本のよくあるホームエアコンは、冷房か暖房かを最初に選ばないといけないのが面倒だ。「ドライ」「送風」などを選ばせるために必要なのはわかるのだが、僕には少し細かすぎる。

ドライヤー、シャワー、エアコンの3つの実例を見ていったときに、僕が好みなのは

- 操作できる属性は、ほかの操作できる属性と独立して操作したい
- 操作できる属性はなるべく減らしたい

ということのようだ。

人生において、コントロール可能なものとコントロール不可能なものを分けて、コントロール不可能なものに労力を割かないほうがいいといわれる。人間は一般的に、コントロール不可能なものをコントロールしようとして、疲弊してしまうということなんだろう。

ここから先は

527字

中年ITエンジニアであるグニャラくんが、零細株式会社の運営や、普段考えていること、インターネット生放送で出た話などの日々の様子を書いていま…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?