ラッシュ3 〜カ壱号作戦発動セリ〜
我が軍の命運を決するべく大反攻の狼煙をあげるわたくし。カ壱号作戦の発動である。
カレーは偉大である。母なる大地。降り注ぐ光エネルギー。ときめくスパイス。体言止めによる独特の余韻。これらがときに優しく、ときに厳しくトマト達を包み込んで包囲殲滅していく。まるで島津の釣り野伏せのように。
今回の作戦にはチキン・ジョージ博士も参加しており、トマト達の残骸を全身に浴びて以前よりなにか柔らかくなられたように感ずる。
年月という名の川に洗われて丸くなるが如し。人は若い時分には燃えるような野心を抱き、それは往々にしてトマトのように赤いものだ。見よ!カレー粉の枯れた茶色を。手羽元は老いてこそ美味しいのだ。
は?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?