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【VGC2018 PJCS予選3位 全国大会ベスト32】君は僕のサナガエン

こんにちは。記事を開いていただきありがとうございます。ぐんぐるです。

4年前の構築記事になりますが、某エモルガムさんがなくなってしまったので、この度こちらで再投稿することにしました。

世の中的に需要があるかはわかりませんが、せっかくの全国大会出場記録というのと、かなたさん(@d123monoris、現東北オフ主催)の希望もありまして、投稿に至りました。

良ければ見て行ってください~。

はじめに

はじめまして。ぐんぐる(@gunngunnguluto)と申します。
PJCS.5月予選、全国大会ともにサナガエンを使用して好成績をおさめることができ、構築記事を寄稿させていただくことになりました。
本記事では全国大会時に使用した構築の紹介をさせていただきます。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

トレーナーカード


戦績

・PJCS.5月予選
22-3 最終レート1768(3位)

・全国大会
予選スイスドロー 5-2(18位)
決勝トーナメント 1回戦負け ベスト32

構築経緯

・3月上旬にかなたさん(@d123monoris)から構築をもらいスタート。かなたさんがINCMarch最高レート1786を達成(その後レートを落とし惜しくも抜けならず)し、自身も手ごたえを感じていたためこの構築を煮詰めていくことを決心。東北の仲間たちとずっと一緒に調整していました。

・サナガエンから始まり、相性補完も優れていて追い風もできるサンダーランドの並びを追加。カプ枠兼水枠のレヒレ、怒りの粉のサポートやカビゴン、マリルリなど強力な積み技ポケモンの暴走を止めることができるモロバレルを入れて完成。サナのハイボという強力な全体技が主軸にある(しかも命中100%)ので周りは主にサポートで固めています。

・6匹の並びは全く変えずに、持ち物や技、努力値調整、立ち回りを細かく変えることで環境に対応し続けた、柔軟性の高い構築。全国で使ったのはサナガエンver.1.06くらい。

・何より、ずっと同じ構築を使い続けたことで、選出とプレイングの完成度を非常に高い水準まで持っていけたことが大きかった。

・基本コンセプトは、「サナのハイボを通しダメージレースで勝つ」
特別なギミック(腹太鼓+自己暗示、滅びの歌etc)は無いため、単純に殴り続けることになる。そのため逆転勝利はほぼ無く、常に優勢であることが重要となります。

・2枚の威嚇要員、とんぼがえり、追い風などを駆使し、受け回しながらサナがハイボを打てる盤面を作ることを意識します。1匹でも落ちると急に受け回しがしにくい状態になるので、構築全体で努力値は耐久寄りにしています。

・ダブルバトルでは色々な攻撃が飛んでくるので、耐久調整はあくまで目安(岩雪崩で削られて耐久調整が崩れるとか日常茶飯事)。実際は耐久に厚く振っておくと色々耐えて便利だな、って感じ。


個別解説

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メガサーナイト 
性格:ひかえめ
実数値:175-×-108-209-156-125(メガシンカ時)
努力値:252-×-180-36-4-36
特性:トレース→フェアリースキン
持ち物:サーナイトナイト
技構成:ハイパーボイス/サイコショック/トリックルーム/まもる
HB:(A-1)A197メガメタグロスのアイヘ確定耐え、A177キザンのアイヘ超高乱数耐え、A187非メガメタグロスのアイヘ中乱数耐え
HD:C156ルンパッパの雨下ハイドロポンプZ中乱数耐え、C222メガゲンガーのヘドロばくだん確定耐え
S:準速キリキザン+3

・このチームの主砲。
ハイパーボイスを2回打てれば大体の試合に勝てる。わりとマジで。

・トリックルームは積極的には使わない。ハイボ打ってる方が強い。自分の追い風が切れるターンに相手の守る読みでトリックルームを使うという動きは強い。

・HBに厚く振っているおかげで色々耐える(マンダの捨て身、バシャのフレドラ、ツルギのリフブレ急所、ハッサムのバレパンetc)ことができる。ハイボ1回の火力よりも、ハイボを打つ回数を増やすことを優先。


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ガオガエン
性格:いじっぱり
実数値:202-165-111-×-116-92
努力値:H252 A116 B4 D44 S92
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:フレアドライブ/はたきおとす/とんぼがえり/ねこだまし
HD:C200テテフのきあいだまZ確定耐え、C161レヒレのだくりゅうZ中乱数耐え
S:追い風下でメガメタグロス抜き+同族意識

・最強のポケモン。こいつ1匹いるだけで戦い方の幅が格段に広がる。
とんぼ、猫、威嚇でのサポートがメインだが最低限の火力も欲しいため調整は悩ましい。このポケモンの調整はいつになっても結論が見えない。

・3月からずっとS92で使っているが、同族はけっこう勝てる(体感)。
初手のガエンミラーでSが勝っているだけで1ターン目の読み合いを相当有利に進めることができる。

・積極的にフレドラを打つことは少なく、ピンチベリーが発動しないことも多いのでチョッキ。

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サンダー
性格:ひかえめ
実数値:196-×-106-160-132-131
努力値:H244 B4 C4 D172 S84
特性:プレッシャー
持ち物:デンキZ
技構成:10万ボルト/めざめるパワー(氷)/おいかぜ/まもる
HD:C147コケコのフィールド10万ボルトZ確定耐え
C:H177 D150レヒレに10万ボルト最大ダメージでもピンチベリーが発動しない
S:準速カメックス抜き

・このチームの背骨。
5月予選直前まではピンチベリーを持たせていたが、①発動しないことも多い ②はたき落とされる ③レヒレ、ミロカロスが重い などの理由から電気Zになった。この変更は大成功で、特にミロカロスに対しても初手からサンダーランドを投げることができるようになったことは大きかった。また、追い風後の制圧力が上がったことにより勝てる試合も増えた。

・この構築であれば、守るは必須技だと思っている。構築全体が中速に固まっているため追い風を封じるために上から集中攻撃をされることがしばしばある。また、サンダーの守るが読まれにくいという点でも強力。

・熱風orめざ氷で最後まで悩んだ。主にカミツルギが重いので熱風が欲しかったが、①チョッキ持ちでないツルギはサナのハイボでかなり削れる ②チョッキ持ちはこちらが一方的に追い風を使える という理由から案外何とかなるという結論に。
あと、めざ氷の方が単純にサンダーランドの並びが強い。

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ランドロス
性格:いじっぱり
実数値:181-199-111-×-108-135
努力値:H132 A124 B4 D60 S188
特性:いかく
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:じしん/いわなだれ/ばかぢから/とんぼがえり
HB:(A+1)A194キザンのはたき落とす確定耐え、(A+1)A194キザンの球ふいうち確定耐え
HD:C179ウツロイドのめざ氷確定耐え
S:最速130族+2

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・このチーム唯一の高速ポケモン。
Sを252振りしないでおくことで、①相手のランドロスのスカーフ判定ができる(+こちらのスカーフがばれない)、②他の能力値に努力値を割くことができる といった利点がある。フェローチェ抜きやメガライボルト抜きをする必要性も感じなかった。スカーフブルルより遅くても気になることは無かった。

・序盤は蜻蛉返りで受け回し、最後に地震で一掃する動きが強い。

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カプ・レヒレ
性格:ひかえめ
実数値:177-×-136-161-150-105
努力値:H252 B4 C252
特性:ミストメイカー
持ち物:ミズZ
技構成:だくりゅう/ムーンフォース/めいそう/まもる

・サナに次ぐ2枚目のエース。
単純に少しでも耐久と火力が欲しいのでHCぶっぱ。

・サンダーとZ被りしてしまうが、全体技(サナのハイボ)主体のこの構築にとってZ技の瞬間火力は非常に重要で、「Z被りをするよりも、4匹選出の中にZ持ちがいないデメリットのほうが大きい」という結論になった。

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モロバレル
性格:おだやか
実数値:210-×-114-105-132-35
努力値:H164 B188 D156
特性:さいせいりょく
持ち物:オッカのみ
技構成:クリアスモッグ/キノコのほうし/いかりのこな/まもる
HD:C211メガリザYの晴れ下オバヒ確定耐え(オッカ込み)

・なんだかんだでサナの相棒キノコ。
カビゴンと同速勝負をしたくないがオニシズクモやガラガラ、ピッピよりは遅い方が強いのでこの素早さで落ち着いた。

・5月予選ではHBピンチベリーで使用していたが、全国大会前にリザ+カビゴンの並びがきついことが判明(リザに対してサンダーランドを出すとカビゴンを止められない)。ガエン1匹で対処できないパターンも多く、元々リザが重かったこともあってオッカを採用。バレルの選出率は低めだったのでピンポイント対策もありかなと思った

レンタルチームQRコード

※今回の投稿ではレンタルQRコードは削除させていただいてます。申し訳ありません。

選出


・基本選出は、
①先発サンダー+ランドロス 後発サーナイト+ガオガエン
②先発サーナイト+ガオガエン 後発カプ・レヒレ+モロバレル
この2パターン。困ったらどちらかでいく。

〇対メタグロス(+カプ・レヒレorカプ・コケコ)
先発サンダー+ランドロス
後発サーナイト+ガオガエン

・メガメタグロスに威嚇を重ねがけし、交代したところでサナを通すのが基本。グロスを蜻蛉返りやハイボで削っておき、ランドの地震、サンダーの電気Z、ガエンのフレドラの圏内に入れる。

・サナはグロスに弱いが、グロス以外の5匹には有利ということは珍しくない。

・実はけっこう勝率高い。不思議。

〇対メタグロス(+カプ・テテフ)
先発サーナイト+ランドロス
後発サンダー+ガオガエン

・かなり辛い相手。サンダーがテテフのエスパーZを耐えられず、猫騙しもサイコフィールドで無効化されるため。テテフグロスが環境から減ったことはかなり助かった。

・相手は先発テテフグロスが多い。こちらのランドロスが蜻蛉返り→ガオガエン交代とすることでエスパーZを無効化する、メガメタグロスに威嚇を入れる、といったことができれば勝機が見えてくる。

〇対リザードンY
先発サンダー+ランドロス
後発ガオガエン+サーナイトorカプ・レヒレ

・ガエンの蜻蛉返りが重要な試合。相手のリザードンに対してサンダーもしくはランドロスを合わせ、熱風を自由に打たせないように立ち回る。

・カビゴン(+ミミッキュorクレセ)入りに対しては、
先発ランドロス+モロバレル 後発サーナイト+ガオガエンと出していく。

〇対ゲンガー+ガオガエン+ジャラランガ+カプ・ブルル
先発サーナイト+モロバレル
後発カプ・レヒレ+ガオガエン

・ここ1ヶ月くらい負けた記憶がほぼ無いくらい有利な相手。大体の試合は、サナがゲンガーのヘドロ爆弾を受けながらサイコショックでゲンガーを倒し、3対3の状態になる。ブルルの攻撃をガエンとバレルで受けながら、レヒレで詰める。

・コケコ入りはバレルの胞子が通らないので少し面倒だがそれでもまだまだ有利。

〇対ガルーラ+ヒードラン+カミツルギ
先発サーナイト+ガオガエン
後発サンダー+カプ・レヒレ

・相手のヒードランに対してサナ+レヒレの並びを作り、全体技2種(ハイボ+濁流)で一気に削る。

・基本的に、ガエンは出しては蜻蛉返りの繰り返し。威嚇を入れながら有利対面を作る。サナかレヒレどちらかの体力は削れてもいいが、最も重要なのはガエンの体力を残すこと。

・相手にクレセリアがいない場合は、先発サンダー+ランドロス 後発サーナイト+ガオガエンの選出でもOK。

〇対雨(ルンパッパ)
先発サーナイト+サンダー
後発ガオガエン+カプ・レヒレ

・ほとんどの場合、ルンパの水Zがサンダーに飛んでくるのでサンダー守るからスタート。雨降らし要員がペリッパーではなくニョロトノ、後ろにハッサムやナットレイがいるといった場合は特にサンダーが狙われる。最悪サナに水Zが飛んできても、中乱数1発(37.5%)なので耐える可能性はある。

・雨相手に出しても普通に活躍できるガオガエンさん、まじイケメン。

〇対トリックルーム
先発サーナイト+ガオガエン
後発カプ・レヒレ+モロバレル

・相手がトリルをしている隙にハイボで削りにいく。

・サナでトリルを返す時は、相手のトリル要員を倒せる時のみ。もう1回トリルを貼りなおされる方がつらい。

雑感

・正直、最初はメガサーナイト自体が環境に刺さっているとは思えなかった(グロス、ゲンガー、リザと辛い相手が多い)、が使ってみると以外に勝てることが判明。実際、PJCS.5月予選と全国大会スイスドローのうちグロスと当たった10戦は勝率100%だった。自分でもびっくり。(決勝トナメ1回戦でついにグロスに負けてしまったが。)
6匹の組み合わせ次第で色んな可能性があり、ポケモンって面白いなあと改めて思った。

・5月予選の時は、ツボラッキーを対策する必要があったため、ランドの馬鹿力→地割れ、レヒレの瞑想→挑発にしていた。
それぞれQRパーティを作ったので、ぜひ使ってみてください。

最後に、この構築の原案をくれたかなたさん、1月に予選を抜け同じ構築で全国に出てくれたゆうさん(@you_2310)、一緒に調整をしてくれた東北の仲間たちに、最大の感謝を。初めてVG部門で全国大会に出場できて、本当に楽しかった!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

執筆者

ぐんぐる 
2016(TCG部門) 世界22位
2017(TCG部門) 全国ベスト8
2018(VG部門) 全国初出場 ベスト32

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