見出し画像

72+3時間耐久原稿レースをやってみて得た知見

ブルーマーケット4に参加された皆様、お疲れ様でした!

今回、とあるイカのゲームをやり過ぎたせいで原稿が間に合わなくなりそうになったため、原稿締め切り前の3連休に有休1日足して準備時間を捻出し、Twitterのスペース機能を利用して、72時間耐久原稿レースというものを敢行しました。
結果、無事原稿も完成し、イベントに参加することができたわけですが、様々な知見も得られたので、今後の自分と、もしかしたら同じような羽目に陥る同好の士の為に、備忘録として書き残しておこうと思います。



前提条件

・ゼロから始めたわけではない

今回は本文モノクロ16ページの完成を目標にしましたが、重要な点として、事前に下描き(と称するもの)までは済ませてありました。
流石にまだ本格的に漫画描き始めて1年未満ですので、16ページの漫画を3日で仕上げる力はないです……
尤も下描き担当(自分)がサボってたせいで、途中何度もブチ切れそうにはなりましたが……

・72時間ぶっ続けで描いてたわけではない

私も若くないので、ちゃんと寝てはいます。当初計画では12時間ごとに3時間の睡眠を挟む想定でした。
途中でガチで体調崩したため、結果的に最終日は6時間寝て3時間延長したりもしました。
スペース自体は寝てる間も含めて75時間立ち上げっぱなしでした。(再起動含む)

・ずっとしゃべってたわけではない

むしろ一人喋り苦手なのと2日目はマジで喉が死んでたので作業BGMだけが流れてた時間が長かったです。
そもそもがスペースの目的としては、私が72時間逃げないで原稿に向き合うというものでしたので、一人で音楽流しながらやってるのと変わらない部分が多かったと思います。


良かったこと

・しっかり原稿に向き合えた

何と言っても最大の成果はこれです。
当初の目的でもありましたが、スペースという衆人環視に近い形で時間を確保したお陰で、この時間はイカに逃げることもなく、ほぼ食事とブルアカの総力戦休憩以外はがっつり原稿に向き合うことができました。
普段は意志が弱くつい他のことしちゃいがちなので、ある種のホテル缶詰とかに近い状況になったのが良かったのかなと思います。

・結構見て応援してくれる人がいた

こんな狂気のスペースにそこそこの方が参加して下さったうえ、Twitter上でも話題にして応援して下さる方が結構いたのが予想外の収穫でした。
特に2日目朝にスペースを維持してくれたていか先生、蜂の字先生や、3日間ちょいちょい話にも付き合ってくれたへきさ先生、そして限界原稿の教えを伝授して下さった秋乃楓先生など、本当に感謝でいっぱいです。
また、私の耐久スペースを見て自分の原稿を頑張れたと仰って下さる方もいらして、へへっ頑張らなきゃな…って気持ちになれました。
他にも沢山の方に来ていただいて、本当に勇気を得られました。正直朦朧としてたので誰と喋ったか覚えてない部分も結構ありますが……
この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました

・普段意識していない原稿の描き方に気付けた

これは後で反省点でも触れるのですが、長時間原稿に向き合うことによって、普段自分がやってる原稿の進め方の中で、あまり効率的じゃなかったり、直した方がいい点が見つかったのは収穫でした。
実は元々そんなに絵を描くのが好きというわけではなく、必要に迫られて描き始めたという感じだったので、あまり自分の原稿スタイルというものを確立できてなく、今回はその一歩となるものが得られたように感じました。

・痩せた

ブルーアーカイブ過酷な原稿をやると痩せます
実際は睡眠不足で胃腸が荒れてまともな食事を受け付けなくなったせいですが……
ちなみにその後イベントの打ち上げで高校生みたいな焼肉をやったせいで一瞬で戻りました。痩せろデブ



反省点

・そもそも毎日小まめにやった方がいい

どう考えてもこれが一番の知見。72時間耐久原稿など正気の沙汰ではないです。
実際、絵も荒れますし中盤の地獄では明らかに効率が下がりました。
纏めて耐久するより毎日1~2時間でもやった方が確実に幸せです。
止むを得ない事情で耐久配信するにしても、12時間とかまでで切っておいた方が無難だと思います。

・正しい姿勢の大切さ

原稿中の姿勢は本当に大事です。1~2時間くらいならリラックスした姿勢で十分やれるのですが、6時間くらい超えてくると、正しい姿勢じゃないと腰や肩が痛くなってきます。漫画家に腰痛持ちが多いわけだ。
また、肘置きは必須。私は丁度小さいキャラクッションを複数持ってたのでそれを両肘に置くことで凌げました。

・ペンの持ち方や腕の使い方

これも姿勢に近いのですが、長時間ペンを握ってると本当に腕が疲れます。その為、線を引くのにも、腕を動かすのではなく左手デバイスを活用して画面を動かすなどの工夫が重要だなと感じました。
あと、途中でペンダコが出来て痛かったので、握り方なども意識するようになりました。

・ちゃんと寝た方がいい

一応ちゃんとした社会人なので、寝ることの重要性は十分認識してたつもりでしたが、原稿による消耗と睡眠時間による回復の見積もりが甘かったです。年齢を考えるとやはり寝る時は6時間は寝ないとだめだなと思いました。
実際3日目は6時間寝てその分3時間配信を延長しましたが、起きた後のペースが違いました。

・食糧確保の重要性

私は割と普段料理をする方なのですが、耐久原稿中はマジで料理どころかお皿を洗う余裕すらなくなるので、机に座ったまま手軽に食べられて栄養があるものを用意しておくのが無難です。
私は途中で近くのコンビニにカロリーメイトを買いに行きました。また、その際に売ってたベースクッキーってやつがなかなか良かったです。
後、苦手じゃなければコーヒーか紅茶を手軽に入れられるようにしておくといいかもしれません。
逆に、モ〇エナ等のエナジードリンク系は胃腸が荒れるので向きませんでした。箱で買った無炭酸モン〇ターは別の機会に使うことにします。


・ホストする機器を用意した方がいい

スペース利用時はサブ機のiPhone SE 2ndを使っているのですが、今回の耐久ではそれをUSB給電しながら75時間ずっとホストしたため、端末がずっとアッチッチでした。相当寿命を縮めた気がします。
パソコンからAndroidエミュでもホストできるらしいので、次やる場合はパソコンを使った方がいいかなと思いました。

限界まで頑張ったiPhone SEちゃん。ありがとう…


最後に

という訳で、もう絶対原稿耐久レースなんてしないよ絶対!って思っててもどうせまたするんだろうなぁ……という感じではありますが、せめて今回得た知見を有効活用して、次回以降はちゃんと休憩時間を長めに確保して複数回に分ける等の改善をしていきたいと思います。

耐久原稿に臨もうとする同好の士の方は是非参考にしてください。
若い人なら何とかなるかもしれませんが、年取ると本当にキツイです。

最後に改めて、72時間耐久配信に参加して下さった皆様に深い感謝~の意を示しつつ、長きに渡った原稿ロードの結びとさせていただきます。

またどこかでお会いしましょう!




今回描いた原稿はメロンブックス様で委託通販してます。
既刊も少数ながらありますので良かったら買ってね!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?