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"ゆでガエル"とならない為に

ゆでガエル現象とは、カエルを60度のお湯に入れると逃げ出しますが、ぬるま湯の状態から徐々に温度を上げていくと、気付かないまま死んでしまうという寓話です。

実際に、カエルが入った水の温度をゆっくりと上げていっても、カエルは途中で逃げ出そうとするため、科学的な根拠のない話ですが、ゆでガエル理論は、ビジネスシーンに置き換えることができるため、わかりやすいたとえ話として広く知られるようになりました。

つまり、ぬるま湯につかったままだと、人や組織もカエルと同様、ゆっくりとした環境の変化には気がつきにくく、知らぬ間に致命的な状況に陥ることを警告しているのです。

日本では『組織論』(桑田耕太郎・田尾雅夫、1998年、有斐閣アルマ)において『ベイトソンのゆでガエル寓話』として紹介され、さらに、2013年には米国の大手経営コンサルタント会社マッキンゼー・アンド・カンパニーが、経営悪化した韓国経済を「ゆでガエル」と例えたことで注目を集めました。

近年では、地球環境問題が、いずれ取り返しのつかない状況になると専門家が提唱しています。

「生き残るのは、種の中で最も強い者ではない。種の中で最も知力の優れた者でもない。生き残るのは、最も゛変化゛に適応する者である。

チャールズ・ダーウィンが「種の起源」で記したこの言葉を、私たちはかみしめる必要があります。

常に、アンテナを広げて、感度や好奇心を旺盛にして常識に囚われず、他人の話しをよく聞き、色々な事に関心を持つ事が、生き残る為の条件だと思います。


(追伸)
与えられた作業だけを仕事とし、それだけをやっていれば給与は得られる、そう思い込ませる環境が出来上がってしまうと、ぬるま湯の心地よさから出てみようというモチベーションが削がれてしまい、チャレンジして成長するフェーズが抜け落ちてしまいます。

ゆでガエル現象を避けるためには、適正な人事評価と成長と変化の実感が得られる目標設定、そして権限移譲と配置による職場環境の構築が必要かもしれません。


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