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副業をする社長の気持ち

岩田です。はてなブログの過去記事転載です。

零細企業の社長が副業をする、それは本業だけでは食べていけないから副業をする、気が付いたら副業のほうが本業よりも稼げる状態になっちゃった... そんな話を零細企業の社長さんから聞きました。

この社長さんは一人で会社をやってる社長さんで本業は対企業に細かいものを売る会社、昔は人を雇っていたのだけど現在は社長一人でやっております。

この社長さんが現在やっている副業が賃貸物件のクリーニング業、場合によっては壁紙の張り替えもやっちゃうとの事。

それでここ数年は完全に副業で食っている状態、もう何が本業なのかよく分からないのだけど本業は意地になってやめないという気持ち...

本業は午前中のみ

本業じゃ食っていけないから副業を行う、そもそも本業の仕事が少なすぎるのが問題だから本業を行うのは午前中のみ、午後から夜にかけて副業... って一日の労働時間において副業にかける時間のほうが多くなっています。

そして副業のクリーニングで貰える報酬のほうが本業の粗利よりも全然多い、だから尚更副業に力を入れてしまうし何なら午前中も副業をやった方がよいのは分かっている...とのこと。

でもそれをやってしまうとかつて意気込みMAXで独立開業した本業への熱い気持ちがどうしても捨てられない、いつかまた本業で返り咲いてやる...!

このような気持ちの葛藤があってか本業を午前中にやっています。

そして私との取引は本業のほう、午前中に軽くお茶を飲みながら話して午後からクリーニング業、この社長さんがこの日行った本業は私とお茶を飲んで過ごしただけ、本業の売上ゼロ。

因みに一言に「ゼロ」といっても普通にゼロ円と言っては悲壮感がもの凄いので我々はあえて「ジェロ」と発音しております。

営業活動する時間がない

この零細社長さんの本業からすると営業活動を行わなければ売上が増えるわけがありません。
ならば営業活動を行えば良いのだけどその時間が無い、なぜなら副業があるから。

結局営業活動をするにしても朝九時から電話や訪問営業しても煙たがられるだけ、じゃあ朝10時なら...ってもその時間は会社がルーチンワークをしている可能性が高い時間、

じゃあ午前11時なら...ってのはお昼休み前に仕事をガーっと終わらせたい場合がある時間。

良いのは午後一番、昼飯食べて思考力が弱まったところで...が最高なんだけどその時間には副業を始めている、これを悪循環と言葉で言うのは簡単なんだけどこの社長さんの気持ちは分かるよ...

営業活動する時間は作ればあるんだけどさ、その時間に副業したほうが確実にお金になるから副業を選んじゃうんだよね、そうなってくるともう社長とは呼べない形になってるんだよね、副業と言えば多少は聞こえがイイけど実際はアルバイトなんだよね。

でもどうしようもないんだよね...

恐らく本業で返り咲くのは無理

この社長さんが本業で返り咲く方法は副業をやめるかもっと遅い時間から始めるようにして本業の営業活動をする必要がある、それは本人も十分に分かっていること。

ただそれをやると副業でも食っていけなくなるので借り入れをして...という事になる。

でも借り入れをするにしたって本業の数字が激悪なんだから何か新しい事を考えて実行しなければならない、在庫も持たなければならない、それで成功する未来が見えればとっくにやっているのだろうけど未来が見えないから本業を縮小して副業に力を入れまくるという経緯。

こうなってくると本業が副業みたいなもので副業として始めたクリーニング業を本業にしたほうが良いようにしか思えない部分があります。

しかしクリーニングも今の時期は仕事が沢山あるけど引っ越しシーズンが終わると一気に減る、ならば年間を通してクリーニング業で仕事を取ってこれるような体制を作ったほうが良いのではないだろうか.... ここが社長さんの悩みどころです。

こうなってしまうのも独立開業した意地があるから。

でも本業で返り咲くのは多分無理ってのは社長さん自身が一番分かっていることなんだよねぇ...

 時代の変化に対応出来る企業が残るのだろうか?

創業100年とかってな会社あるじゃないですか、それは自社ビルとかじゃなくても老舗のウナギ屋さんとか天丼屋とかも含めての創業100年

この創業100年って凄いことだよ。

なんたって100年会社が存続するには少なく見たって社長が3人も必要、実際には4~5人の社長が必要になります。

それはいくら親子代々受け継いでゆくとはいっても、受け継ぐように教育しなければならないし、受け継ぎたい気持ちにさせなければならないはずです。

手っ取り早い方法は先代から自分の父親までそれなりに裕福な家庭をキープするってな部分でしょう、
ウナギ屋を続けていれば周囲よりも良い生活が出来るんだぞ...!ってな事を見せ続ければ子供はウナギ屋を継ぎたくなると思う。

その為には安定した経営とほどよく儲かっていなければならないし、建物がボロになったら建て替えたりしないともいけない。

でもそれよりも創業100年が凄いのは戦争を乗り越えた...ってな部分だと私は思っています。

戦前と戦後の時代の変化に対応していったからこそウナギ屋は残り、創業100年の座をゲットしたのだと思う。

んで今はウナギがピンチの状態、

ウナギ屋さんに知り合いはいないのだけどウナギだけじゃ厳しいはず。

時代の変化に対応出来ない企業

クリーニングの副業に力をいれまくりつつもそれを本業に出来ない、したくない社長さんのようにも思うし新規事業を立ち上げることの出来ない私自信にも言えることのように思います。

だって私がやっているのはシェア争いであって、副業社長さんがかつてやっていたのもシェア争いなんだもん.... 会社が時代の変化に対応して生き残るとは本業を軸にした何らかのイノベーションが必要なのでしょう。

その何らかのイノベーションが見つからない、もしかすると見つけているのかも知れないけどソレに気が付かない内は見つけていないも同じことなんだと思う。

つまり私の事。

イノベーションを見つけたい

今は忙しい時期なので新しい事にチャレンジする余裕はない... とはいっても優秀な人はそのような繁忙期でもチャレンジしていくのだろうしイノベーションを見つけてゆくの人のようにも思う。

その為には忙しいとかは全然関係なくて視野を広げて細かい部分にも噛みついてゆく眼力が必要なのでしょう。

ユンケル飲んで今日もガツンとやってやる!

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