スネ夫のラジコンはpro

岩田です。はてなブログの過去記事転載です。

ラジコンって知ってますよね、無線通信で動く自動車の玩具です。

TAMIYAで言えばRCカーってやつ、私が子供の頃はお年玉でワイルドウィリーを買って丁寧に作り込んでボディも塗装して激しく壊したもんです。

そんなラジコンで遊ぶ少年を20年ぐらい目にしていないような気がします。

その理由について考えると他にも色々なものが見えてきました。

1980年代、ラジコンは家宝

1980年代の当時に小学生がラジコンをやるとなれば、それはブルジョアな遊びでした。

プロポと呼ばれる送信機と舵取りモーターと駆動モーターを操作するモーター(確かサーボって呼んでいた)とバッテリーと充電器と車体と... って事で全て揃えると3万以上かかってしまうような代物です。

それだけのお金がかかるラジコンはパワーも凄く、もの凄いスピードが出るという事で大人のおもちゃな存在です。

そんな大人のおもちゃに憧れた少年は沢山いたはず... でも3万以上確定なもんでしてお年玉だけでは買いきれないという事で親に不足分を泣きついた思い出があります。

つまりラジコンを持っているヤツはドラエモンの世界でいうスネ夫のようにのび太から羨ましがられるのです。

ただ今の時代にあの羨ましがるのび太の気持ちを想像できない少年はきっと多いはず、他に面白いモノもあるし、安っぽいけど似たようなラジコンのセットが3000円ぐらいで買えてしまうから。

しかしそれだけでラジコンで遊ばなくなった理由を語るのは浅はかってもんでしょう、私としてはアナログからデジタルが大いに関係していると考えています。

マニュアル車

昔のラジコンは自分で組み立て、チューニングを行い、操作は体で覚えるといったアナログな世界でした。

また現実の自動車もアナログ的な乗り物で現在のようなデジタル制御ではなくキャブレターが主流の時代です。

ギアはオートマ車もあったような気がしますけどマニュアル全盛だったはず。

ドアガラスもくるくる回す方式でエアコンは高級オプションだったはずです。

つまりラジコンもお父さんの車もアナログな存在であり、自分で手をかけて育てる要素が大いにあったのではないか?とオッサンになった今になって思うのです。

ドラえもんの空き地

そんなラジコンを走らせる場所と言えば近所の空き地。

ドラエモンでみんなが遊ぶスーパーマリオ的な土管がある土地が由緒正しい空き地です。

こうして考えるとドラえもんの価値観はあの時代で止まっていますよね、バブル経済が本格的になる頃には空き地は姿を消して何らかの建物になりました。

現在ではあのような野ざらしの空き地があるのかどうかも不明ですし、空き地があったとしても土で整地され、ロープやフェンスで中に侵入不可の状態で建設予定地or売地みたいな雰囲気

管理されている土地という事でラジコンはおろか勝手に侵入して遊ぼうもんなら通報される可能性が高いです。

こう考えれば仮にラジコンに夢中になる少年がいたとしてもソレを目にする事が無い一つの理由になります。

それにドラえもんで良く出てくる空き地は何種類かある感じで土管があるタイプはどう見ても50坪以上はありそうな雰囲気。
中には100坪を超えるタイプの空き地も出てきます。

実際昭和の時代にはあのような草が生えてる空き地が存在しており、土管的なものが置いてあったような気がします。

このように考えるとドラえもんの世界ではバブル経済が始まる前であり、あの界隈の坪単価は30万~50万、のび太の家もしずかちゃんの家も土地坪数は30~50坪っぽいです...借地かもしれないですけど。

やはり現代においてラジコンで遊ぶ少年が見れない一つの原因と考えてよいと思う。

昔のラジコンは危ない

ラジコンのモデルやモーターにもよるのですが、当時のラジコンはかなりのスピードが出るオモチャでした。

モーターにはグレードがあり、高いものだと5000円ぐらいだったように思います。

そんなラジコンが自分に当たった時には「痛い!」ですまされない怪我をした事もありました。

そもそも操縦している自分にラジコンに激突される行為が異常なんですけど、自分に向かって走ってくるラジコンの勇姿を見たい。

ジャンプ台なんかを作ってフルスピードでハイジャンプ成功した時には脳汁がどばっとあふれ出します。

駆動輪のタイヤもゴム質とは言っても尖ったスパイク付き、これを最大パワーで眺めてチョット触れてみたり片側だけ抑えてデフギヤの調子を見るなんて事でもかなり痛い。

それを家の中で走らせると畳みが普通に削れるぐらいの威力があるし、壁に傷が付くしハイパワーで当たると痛いしで親自体も「外でヤレ!」でした。

現在で外でヤレ!って言われてもやる場所ないですもんね、行動・公園はダメだし、生活道路でやって人に当ててしまったら大変です。

社会の成熟と規制の強化もラジコン少年を見かけなくなった原因の一つと考えられます。

デジタル社会

ここ近年のモータースポーツは技術の進化が凄い事になっております。

もう素人が知らない単語のオンパレードになり、「どれぐらいの凄さ」が分からなくなってきております。

F1カーの解説を見てもエンジンがあって車体があってタイヤがあってから想像できる世界ではなくなってきているように感じてなりません。

これは市販されている自動車でも同じ流れで自分で手を加える要素は外観と内装ぐらいしか残っていない... 車のチューニングや性能を良くする行為は素人には無理でプロショップに持ち込む必要があります。

昔はお父さんがボンネットを開けてキャブレターを弄ってる風景が見れたもんですが、今の車でお父さんがボンネットを開けてやる事はウォッシャー液の補充ぐらいでしょう。

エンジンオイルの量を確認する事もしないだろうし、バッテリーのチェックをする事もない。

これはキャブレターからインジェクションに完全移行した時点で止められない流れであり、高校時代にバイクのキャブレターを弄くってた時代がとても懐かしいです。

ただバイクの場合はインジェクションでも素人が手を入れられる要素が沢山残っています。
これがバイクもハイブリッドなんて事になったら車と同じになるんだと思う。

デジタル化社会は便利な世の中を作り不便な物を無くす方向に突き進んで行くと考えておりますが、目指す方向性は豊かな社会とは少し違うものでは?なんて考えたりも...

自転車の流行

昨今の自転車も昔とは全然違います。

電動アシスト自転車は当然として有名なロードバイクは125ccの原付価格帯~となっており、自転車扱いしてはいけないような性能です。

そして自分でパーツを交換したりといったカスタムが存在する世界ですし、またパーツがカッコいいんですよね.... そしてパーツも高い。

そんなロードバイクのカスタムにお金をつぎ込む人をいかがなのもかと思う人もいるでしょう。

でも「自分で出来る」といったアナログ的行為に対する価値で考えればラジコンにつぎ込むお金も昭和の車につぎ込むお金も本質は同じだと思うのです。

つまり最後のアナログな世界で豊かな気持ちになれる乗り物フロンティアであり、趣味はプライスレスをうまく利用した商売と考えています。

3000円で売られるラジコン

3000円で売られるラジコン、これはスネ夫のラジコンとは異なりアナログとデジタルの中間に位置するラジコンです。

チューニングやカスタムを前提としない作りであり、電池を入れて遊ぶ普通のおもちゃ... そこには大人遊び道具のようなアナログ感が無いので思い入れも無いでしょう。

始めから完成されたおもちゃであり、市販の自動車同様にプロっぽさが全くありません。

男とは根本的にそういったプロっぽさを目指す節があると考えればドローンのようなモノが気になるのってもんですが、あれも規制があるので今や気軽に出来るものではありません。

このような事を商売目線で考えると素人がプロっぽく見えるモノを身近な存在として提供できるサービスやモノには価値が存在しており、

自分で好きなように付加価値を付けられるものにマネーを発生させる商売は成功する可能性が高いと考えられます。

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