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【不動産の闇】買わせない土地

岩田です。はてなブログの過去記事転載です。

土地の売買って売りたい人がいて買いたい人がいれば普通に成立するするものだと思っていた私、でも世の中には土地を売りたい人がいても周囲の同調圧力で売れない土地ってやつがあるってな話しを聞きました。

不動産の話は表に出てこない裏の話が沢山あって聞いてると怖くなっちゃいます。
でもそれが魅力なんだよなぁ...

海水浴場付近の土地

具体的な地名を出すとひじょうにマズイらしいので場所はかけません。

私の取引先である不動産屋の爺さんといつもの様に無駄話をしているととても興味深いことを聞きました。

「海水浴場の近くの土地は難しい」

うーん、何のこっちゃ分かりませんよね、私も全然分かりませんでした。

何でも海水浴場、それもプライベートビーチ的な雰囲気の砂浜がある土地ってのはややこしくて口を出してくる人がいるそうなんです。

どんなに家がボロボロで住んでなくとも売りに出ない、売れない土地ってやつで一部の海水浴場の直ぐ近くが色々とあるとのこと... なんじゃそれは?ってなります。

近隣の人の圧力

「土地や家を売るのは構わないけど、それは地元の人に限る」

何を言ってるのか分かりませんね、マジでわかりません。

まるで国王の発言みたいな感じです。

これはある海水浴場周辺の事情らしく、微妙な位置にある海の家的な建物、宿泊施設、駐車場... それらの土地所有者は全て地元の人間でなくてならないという同調圧力が働いてる地域の事。

遺産相続などで売りたい土地付きの家がある、不動産屋の仲介情報で全国に出して売りに出して買い手が現れたはいいものの近隣住民に邪魔される、売るならその土地の人でないとダメってな謎の圧力です。

よそ者がこの土地を買ったらどうなるか分かってんだろうな、よそ者にこの土地を売ったらどうなるか分かってんだろうな、という意味不明な世界があるとの事。

 グル

そのような土地の売買に関して法的な拘束力はない、でもその地域の人たちがグルになっているので情報が筒抜けになるとの事....

恐ろしいですね、という事はその地域の不動産屋さんもグルって事なのでしょう。

そんなものは地域の不動産をすっ飛ばして違う地域の不動産に頼めばよいと思うのだけど、それでも情報が漏れるらしい。
という事は....これ以上は深く探っちゃいけないらしいです。

「そういうもんだ」

と割り切ったほうがトラブルにならないと爺さんはおっしゃいます。

 別荘を建てようと思った

そもそもの発端は爺さんのお客さんがある海水浴場の直ぐ近くに別荘を建てようと思った事から始まりました。

リッチマンですね、この爺さんは一日中自分のお客さんと話している感じでみんなリッチマンってのがどうにもムカつきます。

爺さんが土地の売り物情報を調べたけど売り物が全く無い、でもお客は空いてる土地やボロ屋が現地にはある、という事で爺さんが現地に向かって登記簿を見て色々と話を聞いたところ

「よそ者には売らない(でもホントは売りたい、タスケテ....)帰ってくれ」

ってな事。

こんな状態で強引に話を進めても良い結果にはならないという事でお客様に諦めてもらったそうです。

どうすれば買えるのか?

法的な拘束力はないので買えるっちゃ買える、ただし買った後が問題。

それで泣きをみた人が過去にいる... その地域の不動産を扱う業者はそのようなスタンスであまり触れないで欲しい地域との事。

それでも買いたいってな人がいる場合はどうすれば良いのか?

私のような普通のオッサンからすればそんなヤヤコシイところの土地を買うなんて考えもしませんが、爺さんは不動産屋の社長さんです。

そのようなヤヤコシイ問題をクリアするという事は高く売れるという事、
つまり売りたい人と買いたい人を仲介で繋げるのではなく、会社で買っちゃう、それをお客様に売る.... ひぇぇぇ!ってな世界です...

でも良く考えてみると建売住宅ってあれは不動産会社の不動産を買うって事なんでしょう、という事は不動産屋が土地を買って建物を建てて売って利益を得るってな行為。

そっか、それは普通の事なんだ..と理解しました。

 そのようなヤヤコシイ問題をクリアする部分を含めての仕事なんでしょう。

またそれをお客さんの前で言っちゃうところも不動産屋さんっぽいです。

それでも買えない爺さん

よそ物がその土地を買うという事は、その地に住んでいる土地所有者の今後をも考える必要があるってな狂った世界、聞いてるだけでもう意味不明。

そうならない為には

  1. 道路を挟んだ少し離れた場所に住む

  2. 暫くしたら道路を越えて海沿いの人と仲良くなる

  3. 無茶な価格でない普通の価格で買う

このようなステップが望ましいってな世界... なんか話を聞くだけでメンドクサイ気分になります。

結局爺さんも諦めて手を引くことに。

リゾートホテル

爺さんが言うには、そのような土地に手を出すってのは大手業者でないと難しいところがあるだろう.... といった考え方です。

つまり地域もろとも買い取るといった考え方のようで、買い取った跡地にはリゾートホテルが建つ、そしてプライベートビーチがあるって考え。

確かに爺さんの話には説得力があり、この辺の事情は大手企業が詳しいのでしょう。

でもココにも少し闇があって海岸は法律で私有地にならないんですって。

気になるので少しウィキってみました。

日本におけるプライベートビーチ日本では、プライベートビーチのネームバリューが高く、プライベートビーチを謳う海岸が各地に存在する。 一方で、ビーチの自由な利用とビーチへのアクセスの自由が広く認められていることから、一般的なビーチの数と比べると少数である。海岸に通じる土地を買占めて通行料を取るなどし、海岸をプライベートビーチ化させて占有する行為については、ただちに違法とは言えなくとも通行権との関係で問題が残る他、沖縄県では条例違反となる。 当然の事ではあるが、私企業に過ぎないリゾートホテルや海の家等が、勝手に「プライベートビーチ」として占有する行為は認められていない

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%81

なるほど...

ってかよく考えたら海の家とかその辺の事情ってブログのネタにしてはあまり良くないっていうかチョット怖い部分があるのを思い出しました。

そっかそっか...

通行料とか占有の話になってくるのか、こりゃ触れないほうが良いってもんです。

普通に売ってる土地や家も沢山ある

爺さんの話を聞く分には海沿いの土地ってのは難しいように思うし、売り物が無い様に思えてきます。

でもSUUMOで海沿いの土地や家を検索すると普通に沢山売り物が出ています。

だから買えないというわけではないし、買っても問題があるようには思えません。

ということで爺さんが関わった場所は特殊な場所なのでしょう、ちなみにSUUMOでは

その地域の物件がゼロでした... ヒェェ...

不動産ブロガーならこの辺の事情は詳しく書いてくれそうです。

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