見出し画像

~ファンダメンタルズ⑤~リスクオンとリスクオフ

こんばんはGUnagarenaです。

今回はリスクオン、リスクオフについてまとめたのでぜひご覧ください。


リスクオンとは
為替相場をはじめとした金融市場は、常に「リスク」に敏感です。リスクという言葉も詰めていくと難しい言葉ですが、簡単に言うと「今投資をしたいか、したくないか、ということを決めるバロメーター」です。
経済の成長や企業の業績拡大への期待が高まったり地政学的リスクが後退したときに、投資家が値上がりを狙って「株式」、「新興国通貨」、「高金利通貨」などが買われる動きを言います。

代表的な新興国通貨は以下のとおりです。
 ・オーストラリアドル
・ ニュージーランドドル
 ・イギリスポンド
 ・カナダドル
 ・欧州ユーロ
高金利通貨は以下の通りです。
 ・トルコリラ
 ・南アフリカランド
・ メキシコペソ 


リスクオフとは
リスクオフはリスクオンの反対です。
つまり、「今は投資をしたくない」と考えたくなるような状況です。
経済成長や企業の先行き不安が高まったり、地政学的リスクが高まったときに、投資家が株式や新興国通貨など値動きの大きい資産を手放して、 比較的安全資産とされている国債などに資金を振り替える動きのことです。「新興国通貨」や「株」または商品先物市場の「原油」を売って、安定した通貨を買う動きのこともいいます。

安定通貨は以下の通りです。
・ 日本円
 ・アメリカドル
 ・スイスフラン


また「リスクオフ」といっても、その原因がどこで発生したかによって売られる通貨が異なります。
例えば、アメリカ発のショックの場合には米ドルが一番売られますし、
欧州発のショックの場合にはユーロが売られます。
このように、「どこで何が起こっているのか」ということを考えるのも、世界的なリスクの偏在をとらえてトレードするうえでは重要な要素となります。
ただ、日本円の場合にはやや例外で、東日本大震災のように日本で何か起こった場合であっても、円高になったことが過去に複数あります。


リスクオフとリスクオンの違い

リスクオンとは、 ハイリスクハイリターンの金融商品に資金が流れる状態を指すのに対して、リスクオフは ローリスクローリターンの金融商品に資金が流れる状態を指しています。
全ての相場をこのどちらかに分類することは難しいですが、現在の相場はリスクオンとリスクオフのどちらかの傾向が強いかという情報はトレードに活用することができます。


リスクオンの例)
トランプ相場
2016年11月初旬には100円台前半を付けていたドル円は、2016年末には118円台まで上昇しています。この相場は、のちに「トランプ相場」と呼ばれる大相場となりました。
トランプ相場で注目すべき点は、当初はトランプ大統領が当選した場合にはリスクオフとなり、世界的に株安円高が進むだろうといわれていたにもかかわらず、実際にはその反対に大幅な株高と円安が起こりました。

リスクオフの例)
ブレグジット相場
2016年6月24日ごろの英ポンド円で説明するとチャート上日足での1本の大陰線が目立つかと思います。ご存知の方も多いと思いますが、イギリスはこの大陰線の日に大方の予想に反してEU離脱を決定し、世界中は大混乱に陥りました。
様々な通貨が売られ、日本円は激しく買われたのですが、それが最も極端だったのがポンド円です。この日の最高値と最安値の違いは30円近くありました。


以上の例から読み取れること
一般に、事前に予想されていたリスクオンやリスクオフの場合には、緩やかに時間をかけて変動していくこともあるのですが、上記の2つの事例は事前予想とは異なることが起こったため、激しくまた一方的な値動きになりました。
リスクオンやリスクオフを軸に相場を見る場合には、現在相場がどちらに傾いているのかを正確に読み取り、適宜スタイルを切り替えていく必要がありますね。


以上をもちましてリスクオン、リスクオフのまとめとさせて頂きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?