アフターコロナを考える「リモートトラストを築く」とは何か -DevLOVEがDiscordでイベント開催してみた-
概要
DevLOVE(1)でつながったメンバーが、Discord(2)を使ってイベント開催しました。
イベントのテーマは、リモートトラスト。DevLOVEとは、デベロッパー(プログラマー、デザイナー、etc.)が集まり、昨日より今日、今日より明日と、各々が各々の現場を前進させていくための場です。
(1)DevLOVEサイトとFacebookグループ
(2)Discordとは、ゲーム中継ツールとして開発されたチャットツール、テキストだけでなく、ボイス(音声)機能、画面共有機能を持っている。
▪️イベント名:アフターコロナを考える「リモートトラストを築く」とは何か
▪️イベント日時:2020年5月3日(月)20:00
▪️イベント運営:ぐんちゃ、hironen、tomoya
▪️オーガナイザー:市谷 聡啓 (@papanda) 、市谷氏プロフィール
さて、私、ぐんちゃと運営メンバーで実施したイベントについてまとめました。これからDiscordでイベント開催予定の人、Discord上でのイベントに参加を予定している人にもヒントとなれば幸いです。
ぐんちゃ
オフラインのイベント運営でよく耳にしたのが、「興味のあるイベントなので、自分なりにコミットしたく運営として携わったが、運営だけで時間が過ぎてしまう。聴講やディスカッションへ参加することはできずにイベントが終わってしまう」というものでした。それを防ぐためには、「シフトレフト」に近い考え方が有用なのかもしれないと感じました。
従来のオフラインのイベントであれば、参加者は本番環境にデプロイされた状態のみが、イベント参加の際に知りうる情報です。しかし、オンラインのイベントで事前にDiscordに参加できるのであれば、イベントの企画、設計、告知、開催後のフェーズも、テキストチャンネル等々で事前に確認が可能です。また、「当日はこういう感じで動く」などの現場の空気感も次の人やイベントへ共有することもできます。
そのように「事前に参加者と運営の認識を合わせておく」という「イベントのシフトレフト」が出来てくるといいなと思いました。オンラインのイベント運営では、参加者・運営が共によかった、と思えて無理のない運営体制、持続可能な形にしていきたいです。
イベント開催前(5/2)
イベントを開催することが決定し、イベント告知サイト開設までを終えて、60名の登録を確認。運営チーム内では、当日の流れなどをチャット中心に準備。オーガナイザー、市谷氏から登録者へイベント参加に関する注意事項などの案内を実施したのもこの日。開催前の準備はまずまず。
イベント当日(5/3)
運営チームは、Discordのボイスチャネルで待機。プログラムに沿って進行をしていくが、当日利用を想定していた、Discord内のビデオ接続に25名までという制限があることを知る。しかし、焦っても仕方がないのでイベントの進行を続けていくものの、Discordへのログインも初めて、という参加者もいる中で運営チームが場を引っ張る形を作りあげるには少し時間がかかった。
hironen
続いて、私、@hironen。イベント運営で気がついたことをお伝えします。Discord上のテーマで設定したVoiceチャネルにそれぞれ分かれてディスカッションが進んでいました。しかし、チャネルのフォローをすることができず、停滞してしまったチャネルもあったよう。オンラインで初めて会う人とのタイミングを見つけながらの会話となるので仕方がないことでもあります。
Voiceチャネルのテーマはイベント中に募集したのですが、テキスト投稿のスピードが凄まじい。時間も限られているので、全てのテーマを拾うことは不可能ですが、テーマを選ぶ方法を検討していこうと思います。運営メンバーのtomoya が遅れて参加した人や、Discord内で迷う人へのフォローを続ける姿に助けられ、ぐんちゃの司会も心強い場面が多く感謝をしています。次は司会にサブをつけて漫才などができたらもっと良いのかもしれない。
tomoya
私、tomoya。運営チームの打合せを欠席したまま、当日を迎えました。オーガナイザーのpapanda、hironenとぐんちゃに進行を任せたままスタートするも、イベントに遅れて参加した人をフォローするなど、できることを徹底しました。20:30以降のディスカッションでは、5つのテーマで区切られたテキストルーム・ボイスチャットルームを巡回。これをリアルイベントで表現すると、グループワークの時間に各テーブルを回ってディスカションの進行状況を確認していく感じ、になる。ぐんちゃとhironenが指摘するように、Discord上でのイベントに参加者、運営ともに不慣れな点がありました。今回のイベント自体は、OST(3)で進行していたので、フォローは必要がないのではないかと考えていたのですが、実際、papanda(市谷氏)、 Tezhiro Yamada(山田氏)、わたなべけいた(渡部氏)が進行を続けた3つのルームと、運営が完全に入っていない2つのルームでは進行に差が出てしまいました。
運営としてリモートトラストをテーマとしたイベントに関わり、それぞれのテーマのまとめを知り、Jamboard(4)で全体を振り返ることで気付きを得ることも多かったです。初となったコミュニティイベント運営は、予期せぬ事態もありましたが、楽しむことができ、私の経験値も上がりました。
(3)OSTとは、1985 年Harrison Owenによって提唱されたOpen space technologyの略。議論したい課題を参加者で提案し、参加者が自主的に話し合いを行う手法。
(4) Jamboardは、Google社が提供しているコラボレーションツール
最後に・・・
本番環境は想定外のことが起こります。想定外のことを減らすためにできる事は何か、を考えながら、色々な経験を持つ人の力を借りて動く姿は運営もQAエンジニアも近しいところがありそう。慣れない運営で至らない部分があったかもしれないのですが、今後も「無理なく、より良く」イベントを開催していきます。運営メンバーのイラストはプロのグラフィック・レコーダー、カエルン氏です。DevLOVEを通じてコラボレーションができました!
カエルン(@ujisakaeru) Note https://note.com/ujisakaeru
「とにかく速い!」グラフィック・レコーディング(グラレコ)と書きながら進めるビジュアル・ファシリテーション。システムエンジニアの実務経験と工学的な知見により理論的かつ合理的な学びがえらえる講座を自らデザインし展開中。キャッチフレーズは「すばらしい日々をデザインの力で」。オンラインイベントでもグラレコを手がけることも多く、相談はいつでもどうぞ。
最後にオブ最後に・・・
この上記までの文章ですが、ほぼ私ぐんちゃではなくDevLoveのMihoさんが書いてくださりました!以下はぐんちゃが書いています。
MihoさんはDevLoveのDiscordにいつも綺麗な写真をあげてくれたり、お昼何食べたかや今日どんな運動したかをテキストチャンネルで投稿しあったりしています。まだオフラインでお会いしたことはありません。
ドアキことDoorkeeperに載せるイベント概要や私たちのプロフィール文についても「そうそう!私が言いたかったのはそれです!」という文にMihoさんが校正してくださりました。
また、カエルンさんはMihoさんのおともだちで、当日のイベントにも参加してくださっており、私たちのプロフィール写真をもとにイラストを描いてくださりました。
⼩林慎和さんはnote「アフターコロナ世界はどう変わるのか、9つの視点」の中で「たとえ、一度も会ったことがない人とでも、リモートで会うだけで、ビジネスにおいて信頼関係を築け、大きな意思決定、仕事の受発注が可能になるスキル」をリモートトラストとしています。Mihoさん、カエルンさん、そして一緒に運営をしたhironenさんtomoyaさんともお会いしたことがない中でイベントを開催してこのようなふりかえり記事が書けたのが、ひとつのリモートトラストのかたちだなと実感しています。
転職して半年ちょっと。「有給が出てGWになったら群馬に帰るぞ!」が果たせずに家でじっとしていましたが(筋トレはしました)、みなさんのおかげでとても充実したGWになりました。どうもありがとうございました!
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