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好きになって分かった彼のこと、そしてスタバ。

彼はスターバックスがとても好きで限定スタバカードを沢山持っている。


何度か見せてくれたが、どれも綺麗だったり可愛いかったり、持っているだけでウキウキするような物ばかりだ。
昔の彼女へプレゼントした(余計な)カードデザインまでWebサイトで教えてくれた。

私はスタバが嫌いだった。今のように何処もかしこも禁煙ではなかった頃、
煙草が吸えないカフェなんて無理と突っぱねていたからだ。


現在進行形で彼も私も愛煙家。なのに何故、彼はスタバが好きなのか。
その理由が最近分かった。

彼「今ストロベリーメリークリームフラペチーノが限定で出てて無くなり次第終了なんだよね」
私「何ソレ?メリーフラ?…」

そもそもフラペチーノなるものが何物なのかすら私は分からなかった。

LINEの通話を切らず(通話の時はいつも繋げたまま)私は湯船に浸かりながら考えた。

行けるのは今しかないよな…行きたがっている所に後で行って後悔したくないな…よし、行ってみようか…

お風呂から上がり、用意していざ、近場のスタバで待ち合わせして店内へ。

彼は慣れた感じで二人分のストロベリーメリークリームフラペチーノを店員さんへ注文し、私は席の確保へ。(いやぁ…彼、注文の仕方、慣れてるなぁ)
感心しながら少し待っていると彼が私の分も持ち席へ着く。

ほぼ一度目のスタバ。緊張して落ち着かない、困ったなぁと思いながら注文してくれた物を口にすると。


お!美味しぃ!最初はお値段が高い!と思ったけど!お値段以上の美味しさと幸せ感!コレは彼がスタバ好きになるのも無理ないな!

スターバックスさん、すみませんでした。

店内で少し、豆など物色していると星のスタバカードが目に止まり思わず「可愛いね!」と言ってしまった。

常に脳内お花畑な私は、そう言うと彼は私の為にと買ってしまう事を忘れていた。

店内を出て彼が「はい、コレあげる」とスタバの紙袋を渡された。

常に脳内お花畑な私は(一体何だろう?)開けてみて良いか確認した後、見てみると。

先程、自分が可愛いと口走ったスタバカードが入っていた。

何とまぁ!可愛い!使い方すら知らないので教えてもらった。本当に嬉しくて、お礼を言った後、気付いた。

それは。

彼は自分の好きな事柄を好きな人と共有したいのだ、と云う事(仮)。

昔の彼女にスタバカードをプレゼントした時もきっと、そのカードでドリンクを幸せそうに飲む彼女を見たかったのではないかな。

その事に気付くのが遅かった私だが、そうだとすると何て可愛いメンズなんでしょう。

彼は「可愛くなりたかった」と言っていた事があって、その時は一瞬、ん?ジェンダーの一種の人?と思ったが、そうではなく、何だか知らないけれど可愛くなりたかったらしい。

彼は実際、可愛い性格の持ち主で仕草一つ取っても可愛い。

私は可愛い顔でも性格でもないので、全く羨ましい限りだが可愛い人間にはなれないと思っている。

とにかくその可愛いメンズが今の(今回で最後の)彼氏という事で、人生分からないですね。

私はやっとコンビニのセルフコーヒーが自分で出来るようになったけれど、朝からスタバりたいなぁと思えたこの頃です。

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