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「博物館に初もうで」「150年後の国宝展」

2023/1/26
@東京国立博物館

さいきん美術展とか行けてないなーと思って、調べたら、新年企画でうさぎ展やってた!
特別展はやってない時期だったけど、キャンパスメンバーなので無料で入れたぜ。卒業までに学生特権使い倒したいけどな〜。

うさぎ、文章が、すごく良くて、ウィットに富んでるというか、ポップでキュートだった。だれが書いてるんだろう。椎名林檎のファンクラブ?のメール?はいつもこんな文体らしい。
うさみみの兜が、貰ったはいいけど、実際被るとなると、えっと、、ってなるデザインで微笑ましい。うさ紋の火消しの半被もかわいい。かっこいい。豆兎螺鈿蒔絵硯箱は、蓋の内側がうさ模様で、裏が見えるよう下に鏡を置いて展示されてた。
長けりゃ良いと思ってるうさみみ、先輩に送ったら「フォーク?」って言われてうけた。筆の墨をしごくやつ…?だったかしら。

150年後の国宝展というなぞの展示が若い人たちで賑わってた。思いがけず草間彌生に会えたのと、プリキュアとキティ様の展示に闇かんじた。
決め台詞群の中に「女の子だって暴れたい」って書いてて本音漏れすぎやし、「プリキュア」の説明もなんか、プリキュア好きで見てた人が書いたらこうはならんやろみたいな文章だった。

未来の国宝ってどういうこと?と思ったけど、①懐かしのカルチャーを振り返り②日常に浸透している生活用品を異化し③最先端技術を紹介する、って流れの企画展示だった。
①ガンダムとか②ポカリとか③プロジェクション機能を駆使した着物とか。日常世界から引き剥がして博物館に展示することで、一時代を代表するものとして見つめ直せるってかんじかな。

屁理屈を言うと、これは国立博物館150周年の国宝展に引っかけてやってる企画で、だから「150年後の国宝展」というタイトルなのだけど、150年前のもので国宝って言ったら開智学校とかだよなって考えたら、ポカリとかはさすがに国宝にはならんよなって思った。
国宝ってだれがどうやって決めてるのかわからないけど、近代化の時期に国家主導で造られたデカブツに匹敵するものってなんだろう。現代では文化や技術革新の中心が民間に移っているなら、時代を代表するものって極めて短いスパンで自然淘汰されてアップデートされるよな。
そもそも国宝とか重要文化財に指定されて守られるものって、守らないと失われる危険性のあるもので、その点現代の製造物は現物じゃなくてもレシピを残せば保存できるわけで、「国宝」とかの概念とか仕組み自体が150年後は変わってるだろうなとか思いました。

でもとにかくこの企画展の狙いは若い人を博物館に呼び込むことじゃないかと思ってて、伝統×テクノロジーでナウい!みたいな企画ってすべりがちだけど、しっかり若者にヒットしてて盛況ですごいと思った。一日たのしかった。

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