舞台46番目の密室 千秋楽後、最後の場面など

 初日を拝見して、2回目の見るまでの間に原作を拝読、え、おもしろ、何公演か観劇して千秋楽公演を拝見して、配信で見て、楽しかった〜〜〜、楽しかったです。
原作を読まず、事前情報なく初日を見たのでキャラクターもお話も初見で、アリスと火村に2023年10月15日にはじめて出会ったのですが、1週間前に出会ったのに、千秋楽の最後の場面見ているときにはもう、アリス……泣、火村……泣、になっておりました。

 以下感想、(解釈ではなくて、何回か観劇して、配信で見て、そのあと矢田さん井澤さんがSNSや配信でお話されていたことをあわせての、そういうことか~!とか、こういうことか~?みたいな)です。
私は舞台をよく見に行くわけではなく、昨年くらいから矢田さんのお芝居を見に行きたい〜と思っていて今回の公演を見に行って、何度か見ていたら、めっちゃいい作品やん…になった人間が書いています。輝いておられた。魅力。そして井澤さんもめっちゃ魅力。矢田さん井澤さん主演で次回もあること祈っています切実に。

 千秋楽、1階のやや前より一番下手側だったのですが、最後のところアリスの煙草に火をつける横顔が見えてくう……になると同時に、そのアリスをじっと見ている火村の表情は見えないけどわかる、そろって煙草をふかす背中は完全に十年来の友人のそれやん、という感じで、、、、、、
初日は火村が右手で差し出したライターをアリスが左手で受け取ってた(と思う)のですが、途中からアリスが右手でぐいって取っていて、なんかよかった……。友人同士なんだなってわかるやりとり(お芝居)が!
親しい人にしかしないだろうなっていう投げやりというか言い方が悪いけどすこしばかりの雑さを含んだ仕草で、アリスと火村の関係と、親しかった人の起こした事件の顛末を知った、本人の独白を聞いた直後のやりきれなさとが伝わってくるように思って、良いなあああってなりました。
360度撮影されてたら前からも見たい。でも後ろ姿だからいんだよな、でも前からも見たい

彩子さんの歌でわーっと感情のたかまりがあってからの、最後の台詞のないラストシーン、や、よかったなあ、
で、静かに終わるのですがカーテンコールのご挨拶は井澤さんと矢田さんのあの感じによりなんかかわいさ滲む魅力が毎回あってまじでやられていました。かわいいというのも違う気がするけどなんていうんですか?まあそういうことです。

千秋楽やっぱり最初っからすごくよかったキャスト全員の歌もお芝居も、よかったなあ~引き込まれでした。
矢田さんの星火の歌……泣
この文章内容が偏ってますが、46番目の密室という作品全体の脚本演出美術お芝居歌がすごく良くて、だからそのうえでその中でアリスと火村の二人のバディを見られるっていう、最高の、です。

まだ最後の場面の話ですが、
千秋楽のほうが初日らへんより、火村がライターを渡してアリスが煙草に火をつけて吸うのを見ている時間が長く感じて、ああいうことがあった後のアリスのことを友人として、じっ、て見ている火村なのかなって感じてなんかたまらん…ってなりました。長く感じたのはふつうに気のせいかもしれません。
火村がどういう感情なのかそこはわかんないわけですが。
(火村に煙草くれって左手差し出したアリスに対して、火村が初日は吸いかけを渡していて、それ以降は新しい煙草を1本箱から出して渡していた話後述します、矢田さんも井澤さんも話されていたのでお二人のファンのみなさま周知の話になってると思われるけど)

 あとこれもわかんないですけど、アリスと石町の関係について
小説だとアリスは今回居合わせた人たちとある程度以上親しくて、火村はそうではない、ってたしかアリスの言葉で書かれていて、舞台ではそういう状況の説明はあるからもちろんそれはわかるといえばわかるのですが具体的なセリフはなくて、
でも最初からずーっとアリス(と石町)を見てると、皆いるパーティーのシーンでカウンターで親しそうに乾杯してたり、散歩のシーンでも石町とアリスの気軽い話しかたがよかった、ふつうに仲が良さそうしたしげな感じで
最後のアリスの狼狽に説得力あるなと思って拝見していました2回目以降。

それから12/25の火村と真壁の殺人者談義のシーン、
アリスはずっと座ってワープロを打っていて舞台上に居るけど、矢田さんは今はこの場にいるアリスではない、という演出で、
アリスは火村の方は見ずにずっとタイプしている手元を見ているのですが
毎回、火村の「すべての極端なことの属性である聖性が彼らから後光のように発しているのを目撃したことがある」のところでアリスがワープロから顔をあげて喋っている火村のほうを見上げていて、そこは最後の火村とアリスのめっちゃ大事なシーンに繋がる話だから、そういうお芝居なのかなって感じだったのですが、
千秋楽のちょっとあとの配信(YouTubeの)で、
矢田さんが、冒頭から犯人に殴られるまでの舞台上にいるアリスは事件が起こった後のアリスで(ワープロのところに歩いていくときに腕時計を見ているのはその場面までの時間を見ている)、
殴られたところ以降はアリスは物語の中に入っている、というふうに演っていたと仰っていたことを受けてなるほど!になりました。

あとその話を聞いて(ちょっと矢田さんがなんて言ってはったか具体的には忘れてしまったのですが)、初日と18日の公演見た時点で書いた感想にも書いてたのですが、
後半、幕上がって、終盤に向けてだんだんアリスと火村たちの世界が濃ゆくなっていくというか、中盤らへん、そこにアリスおるな、みたいな感覚があるなって思ってたんですが
ふつうに矢田さんが前半と後半(殺人事件発生前と後)でそういう演じ分け(事件後の”外”から見て書いているアリス/物語の中に入っているアリス)をされていたからそう感じたってこと???になりました。
そういうこと?もはやわからんけども。。。

 それと、アリスの関西弁年代を作品の設定の90年代(と思ってるけどあってますか?たしかめてなくてすみません…)に32歳、に合わせて喋ってるっておっしゃってて(「どないしたんとか言わんもん」って言ってはって、たしかに。)、それもなるほどになりました。
ややいかつめというか濃い?関西弁(なんて言ったらいいかわからないですがたしかに今の32歳のしゃべる関西弁ではない感じ)で、なんでかなと思っていたけどそう言われるとしっくりきた。気づかぬまま千秋楽終了した。

で、初日の最後の煙草のシーンについて

井澤さんがインスタライブで、そのあと矢田さんもYouTube配信で話しておられたのですが、
初日だけ、火村がアリスに吸いかけを渡していてそれ以降は新しい煙草を1本箱から出して渡していて
私は初日のことすっかり忘れてたのですが、他の方の感想など見ているときに初日吸いかけ渡してなかった?って書いておられる方いて、たしかにそうだった!途中で変わったのか?と思っていたら
千秋楽のあと27日に井澤さんがインスタライブで
前日のゲネリハで、矢田アリスが最後煙草吸ってそのままはけるから火村から受け取った煙草をアリスのジャケットの胸ポケットに入れてて、ほんとは煙草を井澤火村のキャメル(もどき)の箱に戻しとかないといけなかったけど二人とも忘れていて
初日の最後の場面で井澤さんがいざ吸おうとしたら箱の中に一本しかなくて、そのまま自分が吸ったやつを渡したって話しておられました。
無い無い無いってなったって。
なるほどすぎ、笑
さらにそのあと(時系列の記録……)29日の矢田さんの配信で、コメントの「最後の場面の煙草の話井澤さんがインスタライブでしてました」を見て矢田さんもその話をしてくれておりました(やたさんそれ見て一言目「ふざけんな」※対いざわさん、笑)。
配信アーカイブ残っていないので記憶微妙ですが
最後の場面で手だしたら全然くれへんから、「なに?そういうやつ?」って思ってたら、俺の胸ポケットにいっぱい(煙草が)入ってた。戻すの忘れてた、忙しかってん!、、、ということらしい。
(そういうやつって何?笑)
煙草の箱に何本か入れてたけど、毎回火村→アリスに渡す、をやってるうちに最後の1本以外全部がアリスのジャケットに移動してしまってたってことなんですかね。ていう
千秋楽後のなるほどでした。

とかとかとか
楽しい公演期間とその後の配信期間でした。本当に。なんか初日から1週間かけてじわじわめっちゃはまりました。初日見た後、数週間後にこんな気持ちになっているとは思ってなかったです。そういうこともあります。
しっかりと作られた良いものは真剣に見れば見るほど楽しいものです、とこの度も思いました。
観劇4回目くらいで、井澤火村、めっちゃかっこいいねんけどになりました。覚醒。3回目まで気が付かんの逆に何?と今になって思いますがそういうこともあります。「あれはただの人殺しだ」の火村、かっっこよかったですね、

千秋楽、3回目のカーテンコールの最後、矢田さんがお辞儀してる井澤さんの肩ぽん、ってして、右手出して、胸の高さでがしって握手して井澤さんの背中叩いて笑っておられたの見てエモーション爆発しました、
いいお顔すぎた、席が下手だったので矢田さんめっちゃ見えたが惜しむらくは井澤さんの表情が見られなかったのですが
配信で見たら井澤さんの笑顔も最高で再度爆発しました。
あと他も、ていうか本編もいくらでも述べたいことがありますが、笑顔なりまくったので書いておく、
千秋楽1回目のカーテンコールで、(「ちょっともうね、頭使いすぎて」) もはや公演名「本格ミステリー歌劇46番目の密室」がすぐ言えない井澤さん(「本日は…(間)…本格……、、」)と
それを横でじっ見てる矢田さんめっちゃ…良〜
そして千秋楽見に来てくださってありがとうございますの挨拶を井澤さんがして、そこからまじでふんわりと「じゃあなんか」って矢田さんに渡したところ、井澤さん声ちっさ!笑(それまでハキハキ挨拶してたじゃないですか!)、かつ、いや何そのふんわり感……みたいな、めっちゃ…良くて……(良くて……しか言えない)

2人で顔見合わせて矢田さんが「じゃあなんか???」ってフツーに返してはったんも笑いました。

また見たいです。来年の初詣ではそれを願おう。









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