非日常の日常での日記
新型コロナウイルスの影響で変わったことはたくさんある。
65歳の母が「こんなに日本がパニックになったの初めて!」と興奮していたので戦後最大の危機ではあるのだろう。
じゃあ自分もそうかというとそんなことはまるでなかった。
育児真っただ中、男の子ふたりの年子。下は一歳半でありながら特に困らなかったのである。
理由はたくさんあるが、偏に「周囲の人に助けられまくったから」に他ならないだろう。
保育園の対応がしっかりしていたこと、
会社が補助してくれたこと、
近所の人が温かく見守ってくれたこと、
買い物に行くお店の人の対応、
夫が家事育児をいつも通り手伝ってくれたこと。
一つを欠いても「非日常の日常」を送ることはストレスだっただろう。ありがたいことである。
しかしここまでしてもらってスマホ中毒のようになってしまった。
自粛して家にいる時間が長いこともあったが移り行く変化が楽しくてツイッターにいつも以上にハマってしまったのである。
そんな情けない私をさておいてツイッターの中には素晴らしい人たちが溢れていた。
まずは寄付。
多くの人が寄付を行ったり、売れ残ってしまったお土産品やお菓子を進んで買っていた。
フードレスキューという言葉を知ったのも自粛生活の中でだった。
困っている人たちがいるということも知れたし、助けるため何をすればいいかもわかった。
発信の大事さを知った。
情弱だった私は「アベノマスク」の寄付先までわかる。
マスクを作って寄付した学生もいた。すごい徳を積んでいると思う。私には出来ない。時間やお金ではなく手間と発想がでてこない。
そしてテイクアウト。
いまやどのお店もテイクアウト対応になっている。
料理は主婦がするものという固定観念がまだ根付いている2020日本において、これは大きな一歩だと思う。
願わくばこのままテイクアウトの文化はどんどん残していってほしい。
お店は席をキープできるしいいことづくめではないか。
でも、ごみが増えるからデポジットの文化も根付いてほしいなあ。難しいかな。なんて考えたり。
あとはスーパー、医療で働く人がスポットライトを浴びたこと。
普段からお世話になっている人に感謝の気持ちが芽生えたのだ。こんなことがなくても感謝の心に気付く人でありたいなとは思った。
医療の方は大変でもあると思う。この境遇が広まり改善に向かって欲しい。
テレワークで普段見られない家族の姿を見ていろいろ気付く人もいたし、緊急事態の対応で人となりを覗き見ることも多かった。
ひとまず隣の人への感謝の気持ちを持とう。
給付金で「経済が回る」と体感する時期が間もなく来るのだろう。
その時もジッとアンテナを張って「日本のパニック」の中で素敵な見本になる人を探しつつ粛々と過ごしていこうと思う。
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