2012/09環境ゲートボール

はじめに

どんな環境?

前環境の2強であった【甲虫装機】【聖刻】が2012/09の制限改訂によって大幅に弱体化を受け、新規参入テーマ【炎星】等によるビートダウンを主軸とするデッキと、【海皇水精鱗】等による展開系デッキの2種を中心にメタゲームが回っていた環境。

レギュレーション

マスタールール2を使用。
召喚時起動効果の優先権:無し
先行ドロー:有り

このカードプールではカードゾーンに関するテキストを持ったカードがないため、モンスター・魔法・罠の位置は特に気にしなくても良い。

全てのデッキが「メインデッキ60枚:EXデッキ20枚」で構成されているため、対戦前に「メインデッキ40~60枚:EXデッキ15枚」となるようデッキを構築する必要がある。
この構築の際に使用しなかったカードはサイドデッキとして使用することができる。

基本的にマッチ戦を想定。1デュエル目はジャンケン等任意の方法で先攻後攻を決定し、以降は前デュエルでの敗者が次デュエルの先攻後攻を決定することができる。

参考

J-SPEED氏のブログ「くされにっき」
Duel Entrance様 201209~201301掲載リスト

デッキリスト

炎星

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サンプリングは【3軸炎星】が台頭する前までのリストより。
基本戦術は下級モンスターによるビートダウン。《暗炎星-ユウシ》《勇炎星-エンショウ》の2枚は、戦闘を介して莫大なアドバンテージを得られる。
ビートダウンによってアドバンテージ差を広げられるため、エクシーズに頼らずとも戦うことができる。

海皇水精鱗

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高い展開力に加え、《海皇の重装兵》《海皇の狙撃兵》による強力な除去、《アビスフィアー》による疑似的な魔法罠除去耐性と、強みを多く兼ね備えているデッキ。

《水精鱗-メガロアビス》の2回攻撃+《海皇の狙撃兵》+効果でリクルートした《海皇の竜騎隊》で8000ダメージを出す事ができ、この他にも1ターンキルの方法が複数取れることが魅力。

HEROビート

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3月環境からの生き残りその1。
《ヒーローアライブ》の規制によりランク4を早期に回転させるタイプは殆ど無くなったものの、《E・HERO アナザー・ネオス》を主軸としたビートデッキは健在である。

環境上位のデッキに炎・水属性が現れたことにより、《超融合》から出せるモンスターのバリューが相対的に上がっている。
強力なエクシーズモンスターである《輝光子パラディオス》の追加も相まって更に強力なデッキとなった。

ヴェルズ

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相性の悪かった【甲虫装機】の弱体化に加え、《ヴェルズ・ケルキオン》の登場により安定性、展開力を得たことで環境での立ち位置を取り戻したデッキ。

エクシーズ環境で《ヴェルズ・オピオン》の刺さりが悪いと思われがちだが、《水精鱗-メガロアビス》や《マシンナーズ・フォートレス》等を使用するデッキでは一度除去のためにリソースを大きく消費しなくてはならないため、相対的に有利な立ち位置と言える。

ガイドラビット

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《魔界発現世行きデスガイド》の登場により、《レスキューラビット》を《虚空海竜リヴァイエール》で使いまわすことが可能になったことに加え、強力なエクシーズモンスター、《エヴォルカイザー・ドルカ》も登場によって誕生したデッキタイプ。

場面に応じた強力なエクシーズモンスターを展開しつつ、魔法罠でコントロールしていくデッキ。
墓地を使用しないデッキであるので、《マクロコスモス》が採用され、様々な相手への強力な妨害カードとなる。

暗黒界

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《魔界発現世行きデスガイド》と《トランス・デーモン》の登場で安定感が上がり、《魔のデッキ破壊ウイルス》を採用できることで環境上での立ち位置が良くなったため、姿を現したデッキ。

デッキ内のモンスターに不純物が少なくなったため、《墓穴の道連れ》が採用され、疑似ハンデスも行えるデッキとなった。

ゼンマイ

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《ゼンマイシャーク》《ゼンマイラビット》の登場により、環境に姿を現し始めたデッキ。
《ゼンマイシャーク》による展開力の大幅強化、《ゼンマイラビット》+《ゼンマイマニュファクチャ》による強力なリソース確保能力で一躍環境上位デッキとなった。

《ゼンマイラビット》は何故か獣戦士族であるため、《炎舞-「天璣」》によってサーチが可能となっている。

ギアギア

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守備力1900でリバース効果持ちの《ギアギアーマー》を活かしながらリソース差を広げ、エクシーズや《マシンナーズ・フォートレス》で戦っていくデッキ。

《ギアギアーマー》は自身の効果で裏側守備表示になれるため、《リビングデッドの呼び声》等、場に存在する状態で自分ターンが回ってくるとリバース効果で《ギアギアクセル》をサーチし、召喚権を使わずにランク4に繋ぐことができる。

強力なリソースカードである《カードカー・D》を複数枚採用しても《マシンナーズ・フォートレス》のコストとして使用できる点も強く立ち回れていたデッキである。

ガジェット

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3月環境からの生き残りその2。
《血の代償》が制限になったことでワンキルはしにくくなったものの、ベースのランク4デッキとしての強さは健在である。

《ブリキンギョ》+ガジェットで《ギアギガントX》を出し、《ブリキンギョ》をサーチすることで、毎ターンランク4を立てる動きがとても強力。

先述の【ギアギア】との差別点を挙げるとすれば、大きくは《二重召喚》の存在と《トラゴエディア》を強く使える点である。
《二重召喚》は、存在を隠しておくことで《エフェクト・ヴェーラー》のケアができたり、《ブリキンギョ》が手札にない時の初動として使うことができたりと多様な役割がある。
《トラゴエディア》は、手札が潤沢になりやすいこのデッキでは攻守3000程度になることも少なくなく、防御札として優秀な他、コントロール奪取効果でランク4,7に繋ぐことができるのも強いポイントである。

魔導

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《魔導書の神判》がまだ登場していない頃の【魔導】デッキ。
《トーラの魔導書》によって《奈落の落とし穴》等の罠妨害を掻い潜りながら、《魔導教士 システィ》や《魔導戦士 ブレイカー》が《ヒュグロの魔導書》を受けて殆どのランク4を倒せる2600の攻撃力を持ち、戦闘破壊する事で更にアドバンテージを取っていく、これまでのデッキとは異なる戦い方をするデッキ。

《グリモの魔導書》や《魔導書士 バテル》の2枚が相互サーチできるため、安定感がとても高くなっている。《魔導書士 バテル》はリバースでも効果が発動するため、戦闘ダメージケアでセットから入る戦法もあるらしい。

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