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2022年 12月 副住職だより 【誕生日】

 【誕生日】

 先日弘教寺スクールの生徒さんが「明日は弟の誕生日で、祝うのが楽しみ」と話をされていました。嬉しそうに話す姿を見て自分を顧みると小さい頃に比べ誕生日を迎えるワクワク感や幸せな気持ちは薄れてきているように思いました。これは何度も誕生日を迎えたことで「年を取りたくないな」とか「もう一年経ったのか」とか考え、おめでたいと思う気持ちが湧いてこないからだと思います。

 そもそも誕生日とはおめでとうとお祝いする事以上に、生まれてきたご縁にありがとうと感謝をさせて頂く事が大切なのかもしれません。誕生日はこうして世に生まれ、そのいのちのつながりに対して「ありがとう」と感謝をする日と考えられたら、不満しか出て来ないこの私に感謝の気持ちが芽生え、ご縁によって生かされていると味わう事が出来ると思います。

 ところで浄土真宗で誕生日の行事を考えてみますと、お釈迦様の四月八日の誕生日(花まつり)と、親鸞聖人の五月二十一日の誕生日(宗祖降誕会)に法要が行われます。お釈迦様、親鸞聖人の誕生日のご縁に遇わせて頂き、浄土真宗のみ教えにふれ、南無阿弥陀仏とお念仏申させて頂きましょう。

サポート頂きましたお布施は全てみ教えををお伝えするための、日々のお寺の活動に還元させて頂きます。