2024年 3月 副住職だより【出会いと別れ】
副住職だより 2024年 3月 【出会いと別れ】
三月は「出会いと別れの季節」と聞いた事があります。先日、弘教寺スクールの受験生の県立高校入試がお陰様で無事終わりました。これまでお寺に勉強に来てくれていた受験生も今年度の授業が終わり、机と椅子だけが並ぶがらんとした空間を見ると少し寂しい気もします。
かつて、宗祖の親鸞聖人はお師匠様の法然上人と流罪による別れに際し「会者定離ありとはかねて聞きしかど、きのう今日とは思はざりしを」と仰られました。「出会いがあれば別れが来るのは分かっていても、それが今だとは思えない」私です。そんな私にも仏様のお慈悲のおこころが届いています。ですから決して一人ではありません。仏様がつねにご一緒下さっています。別れの悲しみによって、出会ってこれまで共に過ごしてきた日々の尊さに気づかされ、改めて感謝をさせて頂いたご縁でした。
今月号のたよりが出る頃には受験生は卒業式の前後かと思います。スクールで勉強を通じて一緒に頑張ってくれて有難う。そして卒業おめでとう!またお寺に顔出しに来て下さいね!
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