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クマクマチャート検証!!

みなさんは、通称クマクマチャートを知っていますか?

これです。
瀬戸熊プロの麻雀講座で紹介されているチャート。
詳細はこちら。

アマチュア麻雀界隈では、
「なんじゃそら?」
と疑問の対象にされがちなチャート。

かくいう私も、クマクマチャート(以下、「KKC」という。)には決して肯定的ではないの。

しかし、何事も調べもせずに肯定・否定するのは良くないよね。

ということで、KKCの正しさを裏付ける検証をしてみたいと思った次第です。
とは言え、非常にラフな検証なので、あまり真面目に読まないでいただきたい(笑)


KKCとは?

検証するにあたり、そもそもKKCとはどういうものなのか?を自分なりに理解しないといけない。

まず、瀬戸熊プロの連載の第1回目に、以下のような記載があった。

そうか。KKCは次局の配牌を入れるためのチャートなのか。知らんかった。

ということは、一番下の結論部分というのは、「次局の配牌」に関する記述なんだろうと思われる。

私なりにKKCを解釈すると、
「攻め込まれた後の自分の対応次第で次局の配牌に影響があることを図解したチャート」
と理解できた。

しかも、「やや上昇」という記載があることからすると、配牌を絶対評価している訳ではなく、おそらく「前局の配牌」との比較での相対評価なのだろうと思う。

全然違ってたらごめんなさい。

検証方法

自分の牌譜を使って検証します。
なお、KKCを意識することなく普通に打った過去の牌譜を使用します。

問題は、どうやったら配牌の良し悪しを判断できるのか。
そりゃ、パッと見て、良い悪いくらいは分かるけど・・・。

手牌の価値は、形と打点だろう。

ということで、シャンテン数と打点を軸に数値化するべきだと思う。
もう、この辺は「そうでしょ!」ってことで切り抜けることにする。

やや強引ではあるが、
「想定打点」÷「シャンテン数」=配牌ポイント(以下、「HP」という。)
として、配牌の良し悪しを数値化していくこととする。

もう、「そういうことにする!」ってことで許して欲しい(笑)

検証!!

東1局

さて、配牌である。
さっそくHPを算定しないといけない。
一応、
「門前手はリーチ前提」
「どう見ても仕掛ける手は副露前提」
「ツモの1ハンはカウントしない」
「七対子しか見えない手でない限り、シャンテン数はメンツ手基準」
を共通ルールとして算定していこう。

この手は、リーチドラ1(2600)の4シャンテンなので、HPは、
2600÷4=650
となる。

このHPが、次局どうなるのか?ワクワクするね。

難しいのが、「相手から攻め込まれる」認定である。

見れば分かると思いますが、まずは相手から攻め込まれないと、KKCは始まらないの。

親が7mポン打西。
どうだ?攻め込まれたか?

いや、さすがにまだ攻め込まれた感覚はない(笑)
このあたりは完全主観だがお許し願いたい。

染めっぽい切り出しの下家さんが、ドラ→赤5pと叩き切ってきた!

これは良いでしょ!攻め込まれたでしょ!間違いない!(強引)

攻め込まれたのでチャート発動!!
染めてる下家さんに生牌の南をプッシュ!

青い○がワイ

今ココ。頑張ってシャンテン数あげてるの。

キタ!シャンポンリーチ!

ここね。ここ。
追いつき勝負!!

やー!

早速来たぜ!ワイの時間帯!!次の配牌が楽しみやで!(ワクワク)

東2局

どうだ?
メンピン赤の5800までは確定でカウントして良さそう。
高めドラだと11600まである。
どうしよう?間をとって8700を想定しましょう!
8700点の2シャンテンよ。
HPは、ずばり4350!!!

ちなみに前局のHPはわずか650のカス配牌。

どうよ?どうよ?
来てるんじゃないのKKC!!

※なお、「親で打点も上がるし、第一ツモまで入れたらシャンテン数も良くなるのは当然ではないか?」というマジツッコミはご容赦いただきたい。

うぉい。ドラドラ赤。

とは言え三面張をシャンポンに固定するのはちょっと・・・。

片和了りだけど7pはこぼれるでしょ!ポンテン!

親のドラポンに仕掛け返してきた!
これは攻め込まれたね!
KKC発動!

加カンじゃヴォケィ!!

追いついた訳ではなく、追いつかれて押し返している状況だけど、まぁここってことで良いよね?良いか?

ツモ!!
れないのでタンヤオへ。

対面さん屈した!!!

この青○は対面さん

残念ながら対面さんは、ジリ貧ルートに乗ってしまった。かわいそうに。

5mチーの5m単騎だ!残ってる牌ならなんでも鳴くよね。

キタ!

フリテンの8p単騎ではムリ!プッシュ!

再び追いつかれただけだけど、たぶんココ。

やー!!!

再び自分の時間帯である!こりゃやべぇ。
ぐけぐけタイムの予感。

東2局1本場

ぐけぐけタイム来たか?

MAXメンタンピンドラ赤、ミニマムでも仕掛けて5800という感じ。
まぁ想定打点は9000くらいで良いでしょ(適当)?
9000点の3シャンテンなので、HPは3000。

前局の4350から落ちてはいるものの、高水準!
やはりこれは自分の時間帯!!

ダマ満貫聴牌!変化もないし中スジだから曲げとけというツッコミもご容赦いただきたい。

あふん。

攻め込まれた気配も無いままに流局。

こういうときは、どうなるんだろう?
KKC発動しないまま横移動。
まぁ決して悪化はしないでしょう!きっとこれまでどおり、ある程度自分の時間帯のはず。

東3局

ん?2対子あるから七対子4シャンテンだけど、メンツ手も見えるので七対子は無視。
メンピン一盃口ドラ赤まで見て良いでしょ?
8000の5シャンテンなので、HPは1600。
ぐぬ。
前局の3000からかなり落ちた。
まぁ和了っていない訳だからやむなし。

攻め込まれた!KKC発動!

ひとまず現物4s。北すら切らない(笑)

さらに4s。まだ北すら切らずにベタオリ(笑)

完全にココ。屈しまくり(笑)

となると、もちろんココ。ジリ貧。配牌は落ちざるを得ない。

東4局

流局して東4局。
メンピン一盃口の3900が限界ですね。
3900の5シャンテンだから、HPは780!!

前局の1600からさらに落ちたよ!!

おいおい、KKC!正しいじゃないの!!(ビックリ)
4s連打で屈するといういかにも弱そうな屈し方をしたせいで、配牌が落ちまくったってことだよ!これはジリ貧!!

なんかチー。

チー出し8s対子落とし!
さすがに混一色移行にしか見えませんね。
これは攻め込まれてます。

まっすぐ行くなら8pだろうけど、混一色ケアでひとまず8s。

今ココ。なんとなくいける牌、と言うか現物だけど(笑)
まぁここでしょう。

5m。
そもそもピンズが必ず余る状況で、仕掛けている親の無スジ。
しかも自分はクソトップ目。

ということで、屈する。

ここ。

ツモられ。
点況的にはおけおけだけど、当たりもしない牌をケアして屈したことになるので、KKC的にはたぶん最悪。

ここ。次の配牌が恐ろしい。

南1局

やはり死んだ。と思ったら、ダブ南ドラドラの3シャンテン。
HPは8000÷3=2667まで回復したぞ!

ん?KKC?あやしいな。

いや、待て。KKCには裏ルートもあるんじゃないか?
裏ルートというのは、押し切る表ルートとは逆に降り切るルートのこと。

あらためてKKCを見て欲しい。
オリは常にジリ貧ルートしか残されていない。
しかし、そんなはずはない。「ギリギリの素晴らしいオリ」という概念だってあるはずだと思うのよ。

そこで先ほどのオリのシーンを振り返る。

我ながら特別素晴らしいオリとも思えない(笑)
しかし、点況を見ると、親の連荘だけはやってないし、上家さんへの赤含み満貫放銃などもバカバカしいと言える。
つまり、ここでのオリは、KKC的には「屈してオリ」ではなく、裏チャートの「素晴らしいオリ」だったんだと思う。

「素晴らしいオリ」→「やや上昇」の裏ルートに乗ったということだろう。(強引)

2副露の上家さんが發の対子落とし。タンヤオ移行。
これは攻め込まれましたね。

対面さんも2副露で5mプッシュ!
明確に攻め込まれた。

横移動。
状態は変わらないはず。

南2局

キツイ。
中赤1の4シャンテン。
HPは2900÷4=725

前局の2667から大幅ダウンである。

横移動なら状態は変わらないはずだったのに・・・。

いや違う。
やはり東3局の4s中抜き、東4局のあたらない牌でオリ、という2つの「屈する」が少し遅れて影響してきたんだろう。
若干の遅れはご愛嬌ということで勘弁して欲しい。

いつの間にか本手に化けていたが、攻め込まれた!

11600聴牌ならプッシュ!

今ココ!!
男らしく勝負や!

さらに追っかけ!

プッシュ!!
も一発放銃。

まぁね。
11600聴牌だからね。勝負ぶりと言って良いでしょう。
手牌はおちません。大丈夫。

南3局

あれ?勝負ぶりなら手牌はおちないはずじゃ?

北のみ1000点の5シャンテン?
HPはここまでで最低の200・・・。落ちちゃった。激落ちしちゃった。
KKC、おかしい?

いや違う。

きっと私の居場所は今ココなんだ!
つまり先ほどの11600聴牌からの放銃は、「勝負ぶり」ではなくて「くだらない放銃」だったんだ!

見直してみよう。
確かに11600聴牌だけど、しょせん私は愚形のペン3sである。
それに対して2軒リーチを受けていて、片方は一発目。
しかも4pは7pが通っているとは言え、無スジ。
そして点況。
ここで11600の加点は不要。
それにもかかわらず、ラフに無スジを押したのは、「くだらない放銃」と言える要素が無いと言えなくも無いような気がしないでもない。

そうか。
「くだらない放銃」は、そこそこ幅の広い評価的な概念なんだ!

「11600聴牌なら常にゼンツで良いと思ってないか?」
「本当に点況含めゼンツで良いのか?」
そうKKCが語りかけてくれているように思えてきた。
深いぜ・・・KKC!

案の定攻め込まれる。

しかも2軒である。

北暗刻落としで屈する。

明確にココ!

そして終局。

見て欲しい。下家さんの手を!
メンピンドラドラ赤!!

偶然対面さんが掴んで無事トップだったが、ツモれば6000オール。
ダントツだった私を一撃でまくる本手中の本手だった。

私が愚形11600で押すという「くだらない放銃」をしたせいで、「相手の時間帯へ」モードに突入していたんだ。ここの「相手」とはもちろん下家さん。

危なかった・・・。
そしてKKCは、やはり正しかったんだ。

ちなみに東2局で「屈してベタオリ」ルートに乗ってしまった対面さんが痛恨のラスだった。
ここでもKKCの正しさが分かると言って良いでしょう。

終わりに

麻雀って大きく分けると、
「ロジカル(デジタル?)」と「オカルト(経験則?)」
に分類されたりすることあるじゃない?

完全に2分されるもんじゃなくて、グラデーションみたいイメージだけど。

で、ロジカルに考える派からすると、オカルト理論って無茶苦茶に見えるから、「けしからん!」って気持ちになるんだよね。
私もそうなりがち。
たぶん、「KKC?ふざけるな!」と思ってた気がする。

とは言え、麻雀の楽しみ方なんて人それぞれ。
どうせ趣味ならカリカリするより楽しんだ方がマシ。

という理由で、このKKC検証をしてみたの。

楽しかったです(笑)
楽しくないと4000字オーバーも書けないもんね(笑)

とは言え、前局の行動が次局の配牌に影響するとまでは思ってないけど。
それでも、「そういう楽しみ方があっても良いね」という気持ちが湧いてきました。

大変テキトーな検証でしたが、読んでくれた方ありがとうございます。

おしまい。

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